真夜中のお茶会
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バゼラールカの騎士2人が眠りにつき、マサルが1人武装の点検をしているとそっと後ろから声をかけられた。
「マサル、ちょっと良いかしら。」
「おっ?ビクティニアスか…びっくりした。急にどうしたんだ?」
「そっちの2人には聞かせれない話がちょっと…。」
「やっぱり生存者はいないか………あっ悪いこっちに座れよ、椅子でも出すから。」
彼女の顔を見て悟ったマサルは焚き火の側にアイテムボックスから出したテーブルと椅子を2脚並べハーブティーを煎れる為に鍋を火にかける。パチパチと静かに飛び散り蛍の様に宙に舞う火の粉を2人して暫く眺める…。
「マサルにはバゼラールカの王都に生きている物を全部殺して欲しい。」
やっと絞り出すかの様にビクティニアスが発した言葉はそれだった。
「…わかった。」
「何も聞かないのね。」
「あぁ、聞かないよ。大事な事何だろ?」
ビクティニアス達にとってここの世界で何かを殺して欲しいなんて願いが簡単に出てくるとは思えない。
「………えぇ。」
「なら、マサル助けて!で良いじゃないか。友達なんだろ?」
その言葉にやっとマサルの顔を見るビクティニアス。
「えっと…シリアスは苦手なんだけどな…大事な友達の頼みだ。しっかりやってやるよ。」
「………ん、ありがとうマサル。」
「おっ?湯が沸いたな、ハーブティーで良いんだろ?」
「えぇ。マサルに任せるわ。」
やっと見れたビクティニアスの自然な笑みでマサルの心は妙な安堵を覚え、温かくなっていくのだが今は本人さえそれを知る事はなかった。
なんか短っ!?可能なら本日もう1話くらい更新します。