方針
本日2本目なので!
命扱いとか戦争がどうのとかという事の感想欄への投稿に関しては今後一切返答致しませんので宜しくお願いします。
そもそも答えがないですし、わたしが語るのは物語の中だけで良いと思っていますのでご了承下さい。
「…にしてもよく半年でここまで街を造ったな。前に来た時は本当に周りに石壁があっただけだったよな。住む所も木の柱に布がかけてあったりだけだったし…なんか規模とかはまだまだだけどウチの王都とかも負けた!って気がするよ。あんなに綺麗な家は見たことないしな。」
「それはお前の親父さんの功績なんだぞ?あの色付きの煉瓦とかは全部親父さんの実現した物なんだからな。」
「ちょっと待って下さい!ここの街が半年で出来たんですか?」
間に入ったのはバゼラールカの騎士スレイだ。
「バゼラールカの王都では兄が家を建てていたのですが、ここの家より大きな物といえ半年以上かかってまだ完成していませんよ?ここの街に何軒あるのか分かりませんが、二階建ての家がこんなにたくさん…。」
「因みに言っとくがグレイタス王国の王都でも普通家は半年じゃ建たないからな?」
「あぁ、実はなここの街の家はみんなの協力さえあれば4日くらいで建っちゃうんだよ。」
「えっ?それはいくら何でも………冗談ですよね?」
まぁ、普通はそう思いますよね?しかし住民の皆さんも慣れきってしまっているのです。
「まぁ、条件付きでですけどね。住む人がどういう風に家をしたいか希望がはっきりしてたらっていう条件でなら本当に4日で建つんですよ。」
神様に貰ったチート(ずる)もありますしね。
「因みにこの街の中には家が既に80軒あります。神殿はもちろん別にしてですけどね。あれは俺の家ですから。」
「あそこはマサルさんの家だったんですか!?マサルさんは実は高貴な家の人だったんですね。」
「ぶはっ!?」
…吹いてしまった。
「いきなりどうしたんですか!?」
「…いや、俺が高貴?初めて言われましたよ。むしろ故郷では小市民過ぎて埋没してたくらいですね。」
「何それ!?マサルの故郷怖いんだけど!?」
いやいやアデリナさん、言いたい事も勘違いしてるのも分かるんだけど…酷くね?みんな凄い納得してるし…日本は違う意味では魔境かも知れんが…。
「…まぁ、その辺りは置いといてどうやってバゼラールカに行くかな…みんなは馬だよね?」
「おいっ!マサル待て待て…俺たちは救援を頼みに来た言わば伝令だぞ?マサルはグレイタスの騎士団と合流してバゼラールカに向かうんだ。」
「………俺ばっかり巻き込まれるのは嫌なのでザーグは参加で宜しく。王には俺から言っとくから。」
「ちょっと!!?」
ザーグの抗議なんて無視ですよ…虫…あぁ、ゲジ嫌だなぁ。
「で、バゼラールカって何処にあるんだ?」
「ここからずっと西に行った所だな…グレイタス王国の王都よりは近いな…。」
これから俺に言われる事を察して末尾の声が小さくなるザーグ。
「グレイタスの王都に行くの遠回りじゃね?そこまで遠回りしてたら生存者いたら助からないんじゃ…。」
「えっ?生存者がいると思われるんですか!!?」
「そりゃあ、相手はデカいんだから王城とかの隠し通路とかに逃げ延びた人がいれば食料や水次第で生きてるんじゃね?人用の通路には入れないだろうし。」
「っ!王が生きていらっしゃるかも知れない!?こうしてはいれない!今すぐ準備を!」
「まぁ、待て…準備不足は俺たちの死だけじゃなく、生存者の命にも関わるんだ。こういう時にこそ冷静になれ。そうだな…準備は3日くれ。ザーグとウェインは一仕事頼む、王都の王のところまで行って俺は先にバゼラールカに行くと伝えてくれ。………ザーグ、そんなに不安な顔しなくてもその後からバゼラールカに来いとか言わないから急いでやってくれ。アデリナは俺のいない間ここは任せるぞ、あと準備を手伝ってくれ。」
勝手知ったる街の人たちやザーグは準備をするべく即行動に移る。残されたのは今日初めて会ったバゼラールカの騎士とグレイタスの騎士たちだ。
「わたしたちはどうすれば…。」
「バゼラールカの騎士の2人には一緒に来て貰う。グレイタスの騎士は俺のいない間にここの街の護衛について貰う。準備は街の人に任せて休んでいてくれ、あと馬の世話だけはちゃんとしてくれよ。ウチにはロバしかいないからな。」
「じゃあ、マサルさんはどうやってバゼラールカに…?」
「ふふっ、秘密兵器があるんだよ…それを使える様にする為にも3日くれって言ってるんだ。」
そう言ってニヤリと笑うマサルであった。
秘密兵器とは一体!?