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【祝50話記念】オレの歌を聞けぇぇぇえぇぇぇっ!

遂に今回の話で50話なのです。

今後とも皆様よろしくお願いいたします!

「ふ〜んふふふんふ〜んふ〜ふっふ〜っ♪」


「にいちゃんそれ何?」


何気なく歌っていたお気に入りの曲の鼻歌。

その曲はアニメに使われて出会ったのだが、原曲は1922年ニューヨークで生まれた『In Other Words(言い換えると)』という曲で1956年に他の人に収録され直した時に現在よく知られる『Fly Me to the Moon(わたしを月に連れてって)』が世に登場した。暫くしてジャズのスタンダードナンバーとして広く知られる様になり、当時アポロ計画の真っ只中だったアメリカは録音されたこの曲を本当にアポロに乗せて月へと打ち上げられ、人が初めて月へと持ち込まれた曲としても有名だ。


えっ?何が言いたいのかって?


「あぁ!そうだよな!音楽だって文化だよな!」


…急にどうしたこいつみたいな顔は止めて下さい。いや、マジで。


「この曲はオレの大好きな曲なんだ。『わたしを月に連れてって』って曲で…」


「月って…無茶苦茶言うわね。夜の空に光ってるアレでしょ?無理よ、だって矢だって届かずに落ちてくるのよ?」


やったのか…てか、矢が届いたりしようものなら月の上は矢だらけになってますよ?


「多分、数万kmは距離があるから矢は無理じゃないかな…。」


「kmってどれくらい?」


「ちょっと待って…えっとココに確か…。」


後で薪割り様の斧の柄にしようと削っていた木の棒を持ってくる。だいたい1mの長さに切ってある。手製の真っ直ぐに削り出した棒に地球から持ってきたペンでだいたい5mmと1cmずつに目盛りを書いて即席の物差しを作っている。ここで1cmの基準になる物は丁度1cmのペンが荷物に入っていたからそんなに狂ってはないハズだ。自分のノギス(※1)を初めて買った時に色々な物の長さを計りまくったのが役にたった。


「この棒がだいたい1mで、これが1000個で1kmって長さになる。」


「1000個って…。さっき数万kmって言ってたけど…よく分からないわ。」


普通はこの世界で千とか万は土地を管理している人や商人、軍に関わる人くらいしか触れる機会がない数字なので仕方ないだろう。


「だいたいそんなに遠いならどうやって測ったのよ!?」


「月は天体、つまり星なのは分かるかな?」


「星はその周りの小さく光るやつでしょ?」


それは惑星や衛星の理解からさせないといけないのでわたしの授業じゃあ理解させるのは無理ですよ?というか、惑星や衛星間の距離の計測なんてのは素人には出来ないし、やってみようとすら思わないですからね?


「まぁ、そのあたりは専門的過ぎるから置いておいて…。音楽だよ音楽!音楽は人生を豊かにするって言ってね、楽しい時も悲しい時も寂しい時も何時だって人生に寄り添ってくれる文化なんだよ。」


「でも、吟遊詩人なんてこんな辺境にいないわよ?」



「いなければ自分で歌えば良いじゃないか!」





…その夜。


「オレの歌を聞けぇぇぇえぇぇぇっ!」


1人ノリノリで熱唱を続けるマサルの歌は子供達が眠れないと怒られる迄続いたのだった。なんでも程々は大事なのである。

わたしは音痴ですが歌うのはかなり好きなのです。

今日は9時間くらいカラオケ行って歌ってきます♪

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