神々の報酬
帰還報告はそれなりに簡単に終わったのだがその後を嘗めていた。まず簡易的なとはいえ100名近くの獣人が増えるのである…滞在する為の場所がなく最初の数日は女性と子供を優先とし男性陣は外で寝る事となった。
人数が増えた事により狩りの効率は上がり食料的には問題が無かったのだが、街の建造を行うに際して集落の場合に街を建てるとなるとこれまた住む場所が問題となるという重大かつ単純な計画な穴が見付かり、少し岩場が多いけどと兎人族に教えられた少し川の下流に街の建造をする事となった。
それには利点と欠点の両方があり、利点としては地盤が岩場で川よりも少し高い場所なので防衛がし易く基礎となる地盤がとても強い事、欠点は地盤が岩場なのでマサルのスキル以外では加工が出来なかったのだ。
「取り敢えず使えそうなスキルの検証からかな…あれ?」
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『世界の発展ボーナスが付与されました』
『新着のメッセージがあります』
鳴海 優(20)
職業《冒険者》
所属《冒険者ギルド》
称号《開発者》《開拓者》《無類の生産好き》《スキル収集家》《賭けの景品》《転移者》
レベル 16
生命力 210
魔力 267
力 128
体力 99
精神 88
素早さ 101
運 42
スキル《剣術2→3》《体術2→3》《治癒魔法1→2》《鑑定3→4》《解体2→4》《採掘3→4》《伐採1→3》《農業3→4》《鍛冶2→4》《石工4→5》《木工4→5》《革細工3→4》《調合3→4》《土木2→5》《建築1→3》《算術3→4》《美術3→4》《歌唱2→3》《言語翻訳》《収納空間》《地図》
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メニューを開くと世界の発展ボーナスと新着のメッセージという怪しい表示が出ていて、称号が2つ新規で増え、スキルのレベルが軒並み上がっていた。
「取り敢えず新着のメッセージってなんだ?」
と独り言を挟みつつメニュー画面に触れると、
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『はじめまして、いつもご迷惑をお掛けしているビクティニアスの妹で天候などを司っております女神アイラセフィラと申します。
今回ご連絡させて頂きましたのは製造を司る神ラファエナスから数百年ぶりに文化の発展の兆しがみえたとの知らせを頂き検討した結果、姉ビクティニアスの犯した愚行などの背景を含めてアルステイティアの神が全員一致での報酬を与える事になりました。本来ならもっと誠意を示さねばならないのでしょうが、慎重な神も居まして今回の報酬はスキル経験値とさせて頂きました。
我々神が貴方様の邪魔や生き方に文句をつける事は御座いませんが可能であるならば我らが愛しき子供達と健やかに過ごす事を切に願っております。
それでは機会が御座いましたらまた。〜アイラセフィラより』
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「何か常識枠の女神様登場って感じだな…いやきっと落とし穴がきっとあると見た!…ってのは良いとして今回はって事は次回もあるのか?…それこそ考えても仕方ないか…。」
こうして色々と考えるのを放置したマサルは獣人達と街の規模などを決める為に走り回るのであった。
自分がいうのも何ですけど季節や気候の変わり目の体調不良にご注意下さいませ…ぐふっ風邪ひいた。
次回から街建設のお話になります。
やっとチート爆発するのか!?