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懇願

頑張って1日1話は更新したいと思ってます。

時間は遅くなるかも知れないけど頑張っています!

「アンタ何をやってんのよ!」


「あ、駄女神様じゃないですか。急にどうしたんですか?」


村人と騎士達に話し合いの時間を与え一人でぶらぶら散歩していると現れたのはこの世界の女神ビクティニアスだった。


「どうしたんですか?じゃないわよ!この世界の発展をと思ってあんたを連れてきたのに何でいきなり人間の国に喧嘩売ってんのよ!泣かしたいの!?国ごと人間を滅ぼしてわたしを泣かしたいの!?そんなに恨んでるの!?」


「落ち着けって何もこの国を滅ぼす気も喧嘩売る気もないぞ…相手次第だが…。だいたい全滅する迄向こうも喧嘩する訳ないし一人で国と戦争できる訳ないだろ!…んっ?あれ?もしかして出来るから来ちゃったの?」


「…で、出来ないし…。」


どんだけ嘘が下手やねん。うわぁ、一人で国と戦争出来ちゃうんだ…てか無理じゃね?


「俺の身体に何が起きてる?」


「な…何も起きてないよ?」


「ここの国と戦争してみて試すか…。」


「なんて事言うのよアンタ!女神を脅す気なの!?酷いっ、酷すぎるわっ…うう…。」


「酷いというのはな、賭けで他人を賭けたりするような某神二人みたいなヤツを言うんだよ?」


「…話が進まないから話を元に戻しましょう。えっと何だっけ?」


この駄女神…ホントに何しに来たんだ…。


「というがな、何をしてはいけないとか聞かされてないし。むしろ武力でいけそうだから今回は楽になったなと安心しているくらいだ。」


「えっ?武力は使わないの?」


「日本人を嘗めんなよ…集団で一人を害そうなんて馬鹿共に痛い目を合わせるくらいならともかく集団心理でトチ狂ってる連中をいちいち殺したりしねぇよ。この世界なら余裕で正当防衛だろうが好き好んで殺しなんか誰がするか!盗賊は別口だがな。てか心読めるんだろ?分かるだろ…。」


「心読めたのはあの空間に仕掛けしといたから!心読めたり、未来を見たりとかは資格が要るし上に許可申請出してとか色々面倒なのよ!だいたいそんな便利な能力持ってる神様なんて殆どいないから!」


「じゃあ、あの時はトリックありのその場限りって事なのか…神様も万能には程遠いって訳か…世知辛い話だなぁ…。」


「万能なら困ってないわよ。むしろ下手な人間より個性強くて力持ってる分、トラブルまみれで欠点まみれよ。わたしくらいの駄目さなんて神様の中じゃあ誤差くらいのもんなんだから。」


なんなのその不安にしかならない神様事情は!これがまだマシだと…いやいや騙されるな!本当の事とは限らない!


「本当だから!いや、そんな顔してたら疑ってるのは分かるわよっ!」


ちっ、顔に出てたか。駄女神だから良いか。


「で、本当に本題に戻ってどうして欲しいんだ?」


「このまま手を引いて…」


「ってのは無しな。代わりに獣人達を奴隷から解放させてくれるってなら喜んで手を引くが。」


「…無理よぉ。じゃあ、何とか穏便に…ね?ね?」


「だから穏便にするって言ってるじゃないか…出来るだけ。」


「じゃあ、プランを教えて。何か考えてるんでしょ?」


「いや、全く?むしろそんなにこの世界の事も国の事も知らないのにプランとか無理っしょ!なるようになるさ、ならないなら逃げるだけさ。」


「………なんて人なの………。」


てか、本当に何しに来たんだ。殺戮なんかするわけないだろ。


「それより、そっちは質問に答えてないよね?俺の身体に何が起きてる?」


「…言わなきゃ駄目?」


「言いたくないなら良いよ?でも後は知らないからね?」


「いたいけな女性を脅すなんて何て酷い男なの…うぅ…。」


「女性って言われても俺は一人の女性にしか興味ありませんから…まぁ、もう会えませんが?」


「マジですいませんでした!私が全て悪かったです!」


一瞬で泣き真似から土下座の姿勢にうつる女神。土下座とかマジ対応無理。


「ホントに良いから頭を上げて教えてくれる?」


「身体をゼウス様がこっちの世界に適応させたり若返らせたりした時に魔力効率とかが凄く良くなったみたいなの。」


「魔力と言われてもな…具体的には?」


「走ったりしても体力が消耗しにくいのと魔力が操作しやすくて魔力回復が異常に早い。あとは肉体の能力がステータスの数値以上に高いって感じです。」


心当たりはある。何日も走ったり歩いたりしたにしては途中動けなくなる程に疲れたりしないし、多少疲れてもすぐ回復する。魔力の回復はあんまり気にしてなかったから分からないし比較するものがない。後は身体能力は…確かによく動いているけどこういうものなのかくらいに思っていた。


「どんな感じにおかしいんだ?」


「身体能力や体力は見る人が見れば普通に分かるくらい。魔力回復とかはちょっとした精霊クラス?」


「精霊がどれくらいかは分からんが凄いんだな?」


「凄く凄いの…場合によっては精霊は信仰の対象になるし魔力そのもので出来た魔力生命体みたいな感じだからそれに並ぶってのは本当に異常。しかも今はまだレベル低いでしょ?魔力が上がれば全体量が増えるそして回復のペースも何もかもどんどん上がっていくの。比較対象がないから分かりにくいでしょうが貴方の魔力総量はもう一流の魔導師クラスなのよ?本当に攻撃魔法使えなくて良かったわ。」


駄女神よ…それはフリか?それともフラグか?まぁ、自分は流されながらしたい事をするだけさ。話は終わった?終わったならお帰り下さい。



主人公のキャラが迷走してる?いえいえちゃんとモデルはいるし、少しずつ分かっていきますとも…多分。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「殊更卒爾、粗野、鬼畜の者。また無辜の民に享楽の刃を振るいし者、生きて帰すべからず」 が南雲の剣士の心得です!私の座右之銘でもあります! 何だよゼウスのおっちゃん負けた腹癒せに魔王候補者を渡…
[気になる点] 「酷いというのはな、賭けで他人を賭けたりするような某神二人みたいなヤツを言うんだよ?」 ふと思えば、神様は二柱・三柱……て 数えませんか??
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