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今度は漁村。

2500PV突破ありがとうございます。

大変嬉しく思っております。これからも宜しくなので!


ご指摘により修正しました。

殿下の宝刀→伝家の宝刀…何で気付かなかったw

馬車が襲われていた場所まで戻ると遺体を燃やし土をかけていたところを臭いで集まったのかオオトカゲが3匹掘り返そうとしてたので必殺の木材落としで下敷きにして棍棒で倒す。


「食料ゲットだぜ!…は良いとして海だな。」


そして地図で南西を確認して走り始める。3時間程走り続けると空気に潮の臭いが混じりだした!

足を止め地図を確認するともう海はすぐそこにあり近くに漁村(?)らしきものが地図に表示されている。


「ちょっと慎重にいくかな…。アイテムボックスを見せびらかしても良い事はないだろうから剣と袋に干し肉と水袋に薬草でも入れておくかな。後はお金っと…うん、怪しいな。金はそこそこ持ってるのに持ち物が少な過ぎてバランスが悪いな。仕方ないけどな。」


何処から見ても旅人には見えない。しかし、荷物の一つも持たずにここ迄来たとなるとそれも面倒な事になりそうだ。そこまで考える人がいればだけど…。

村らしき場所に近付くと監視用の木で出来た背の高い物見台が梯子と一緒に村の真ん中に伸びていて周囲を見渡せる様になっているがその上には誰もいない。


「…あの物見台ないじゃん。村の入り口にも誰もいないし…取り敢えず行ってみるか。」


人気(ひとけ)の全くない村の入り口を通り中へと入ると、


「あれ?ゴブリンさん達…もしかして襲撃(おしごと)中でしたか?…お邪魔しました…。逃がしてはくれないんだろうなぁ。」


中にはゴブリンが10匹以上。一匹なんかは大きな猪に乗ってますよ?なんだか格好良いしっ!俺の言葉に一斉に振り向きギャッギャッと騒ぎ始め瞬く間に殺気立っていくゴブリン達。ですよね?数は…12345…11…16…ちょっと多くね?


「せっかく偽装用の袋準備したのに…。」


なんて愚痴りながらアイテムボックスへと戦闘の邪魔になりそうな袋をしまい剣を抜く。


「さぁ、来いやぁぁぁあぁぁ!」


あ…デジャブ。連携なども無いにバラバラに襲いかかってくるゴブリン達に冷静に剣を振るう、ホブゴブ君に比べればその迫力は知れている。しかし4匹目を斬った頃、剣に違和感が出始めた。


「くそっ、切れねぇ!…ちっ、血糊か…。」


そう刃物で生き物を斬ると血が付く、それは粘度が意外と高く切れ味を一気に鈍らせていく。それも今回はゴブリンだ、勿論の事ヤツらに健康志向なんてものはなく不健康な身体には油が浮いてそうなベトベトの粘度の血液が。

何とか弱そうな頭部に当てたり、突いたりとゴブリンの数を減らしていく。あと6匹! そこでヤツは動いたのだった猪に乗った一匹のゴブリンは奇声を上げながら突進してくる。猪ライダーというよりロデオだな。


「ウギャギャギャギャッギャッ!」


とても興奮している様だ全長150cmを超える巨大な猪とゴブリンは砂煙を上げながらドンドンこちらへと近付いてくる。


「ほいっとな。」


取り出したのは伝家の宝刀切り出した木材!そこに猪は突っ込んで来て…。


メシッ!ドカン!バギッ!


「あれ?」「ブフォッ!?」


俺と猪の驚愕の声と同時に、へし折れた木材と共に突進の勢いのまま足を取られ前転しながら宙を舞う猪。あ、木材がゴブリンの顔に…って、そんな事を考えてる場合じゃない。必死に横っ飛びで回避を試みる。


「がはっ!」「ブギャッ!!」


俺には折れた木材のが脇腹をかすめ、猪とゴブリンはそのまま数メートル先の壁へと舞いながら突っ込んでいく。まさに交通事故の決定的瞬間って感じだ。静まり返る村の中。痛さに蠢きながら【ヒール】を行い(←全力疾走中に転けたりして上手くなった)何とか立ち上がる。残ったゴブリン達も呆然としている。


「悪いけどトドメさすぜ?」


アイテムボックスから別の剣を取り出すと猪の首へと思い切り突き刺す。それでも深さが足りないので柄に体重をかけて更に剣を押し込む。静かに動かなくなる猪。…乗ってたゴブリン?変な折れ方してますよ?


「それじゃあ、あと一働きだな…。」


猪から抜いた剣を一振りして血を落とす。その動作にスイッチが入った様に逃げ出す残りのゴブリン達。


「逃がさねぇよ!」


追い縋り一匹ずつ斬り伏せていく。最後のゴブリンを追おうと身体の向きを変えた所で何処からか3本の矢が飛んで来てそのうち一本がゴブリンを貫く。

矢の飛来してきた方を振り返ると馬に乗り金属製の鎧姿で弓を持った6人の姿。


「あぁ…これは面倒事の臭いがする。」

猪の突進はマジで恐ろしいです?何で知ってるかって?それは山で追いかけっこした事があるからですよ…あれはマジで死ぬかと思った。

人間の足は世界最速のあの人でも動物に混ざればとても遅いのです。追い掛けられたら上手く障害物を使いましょう。というか良い子は野生動物のいる山に入ったら駄目ですよ?

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― 新着の感想 ―
[良い点] そんな( ๐_๐)時はまっすぐ走るとガチで ○ねると聞きました(汗) ジグザグに走りましょう。 そんなこと、考えるよゆーあるか?(・∀・)ワカランケド
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