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そろそろ帰る?

「そうか…ザーグはもう王都に帰るのか。」


「もうってお前なぁ…この街…えぇっと…ヴィンターリアだっけ?ココに来てもう40日以上経ってるんだがな………家造りは手伝わされるし、道路の舗装は手伝わされるし、狩りは手伝わされたが皆が生き生きしだしてな………これ以上いると定住するっていう独身者が出てきそうだし帰るよ。」


「別に構わないんだが?」


「一応は王に預かっている戦力だからな一度王都に全員返さないとオレの立場があるからな。」


「そっか………残念だな。飯代と宿代で使える激安の労働力が………。」


「そっちか!まぁ、一応は帰れば給料は出るし、確かに飯は旨かったし、仕事は充実してるし、温泉は心残りだがな。」


「じゃあ、残れば?」


「……………………自由人め。」


自由が一番である。せっかく日本じゃないんだから自由になれる時は自由でいたって良いと思うのだ。


「じゃあさ、ノームの集落まで送るよ。俺もあの辺りに用事があるしな。」


「ついでかよ!」


「ついでにお土産も用意しておいてやるから気にすんなよ。」


その次の日、突然の帰還に街中の人々が見送りに集まっていた。この40日程は街の為に働き街の人たちと共に苦楽を友にしていたのである。


「次にくる時は王都からのお土産忘れんなよ!」


「嫁さん捕まえたらここに住みに来いよ!」


「ほら、肉の燻製くらいしかないけど持っていけや!」


「明日から煉瓦は誰が運ぶんだよぉ!」


皆が思い思いに優しい言葉をかけていく。


「………なんか半分は冗談なのは分かるけど…マサルにいい感じに毒されてるな。最後の最後まで疲れさせてくれるな。」


「これも平和な証拠だ。昔みたいに何かに追われる感じの生活から抜け出てはっちゃけてるんだろ。」


「………いちいち細かい毒を吐くな。」


「毒に聞こえるのは俺たちの初対面の頃のザーグを思い出したからかな?」


「もう許して下さい。」


賑やかな見送りの中で取り敢えずザーグ率いる300名とマサルはノームの集落へと向かったのであった。

今日は何も浮かばす中々の難産でしたΣ(゜Д゜)

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