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美味しいものを探してみよう

今日はこれ以上スキルチェックは無理っぽいので食料を探して適当に歩く事にする。勿論、たまに地図を表示して集落から離れ過ぎないようにはしている。


「おっ、このキノコ食べれるじゃん!赤に白の水玉模様って大きくなれるのかよっ!」


とお馬鹿な独り言をしながら鑑定しながら食料を少しずつ見付けていく。しばらくすると幅6mくらいの川に突き当たった。


「これ…川に近付いて良いパターン?駄目なパターン?水は綺麗だけど水中に魔物とかいないだろうな…テレビで川に水汲みにいってワニとかに襲われる映像とか見た事あるし。そもそも水を入れる物が空いた500mlのペットボトルしかないし。でも水は必須だよな…。よし腹をくくれ!よしっ!」


呆気なく水が汲めました。


「めっちゃ美味しそうな魚いるし!道具…は魔力がないと無理だし何で俺は魔力をあんな事に!」


今後の課題にしよう。キノコと月光草とかいう薬草がいくらか採れたし、紫ネギとかいう軽い麻痺毒を持つネギも見付けたから今日は帰るかなと振り向こうとすると少し離れて低くなった岩場に1mを超えるデカいトカゲがいた。あれが二人の言ってたオオトカゲか?鑑定してみるが全く情報は表示されない…生物は別のスキルなのか?


「トカゲ美味しいのかな?」


何となく呟いたその一言で肉が欲しくて仕方なくなって我慢が出来なくなっていく。かといってメートルサイズのトカゲと喧嘩をする気にはなれない。何かないかなとアイテムボックスの中身を見ているとさっさ乾燥させて魔力が枯渇した忌まわしき木が目に入る。やっぱりこれしかないよね?バレない様に少し高くなってる場所に移動して見下ろす様なポジションをキープ。相手は日向ぼっこ中です軍曹殿!


「木は立てる様にしてアイテムボックスから出してっと…トカゲ君の前足辺りに倒れる様に慎重に…倒す!とりゃ!」


倒れた木の下でジタバタ逃げようとするトカゲ君と気を引く為に切り離されたであろうピチピチ動く尻尾…実にシュールです。後は棍棒を振り下ろすだけの簡単なお仕事です。


「俺…こんな事ばっかりしてね?ガチ戦闘とか無理だけどさ。っと、木とトカゲと尻尾回収っと。」


やる事もやったのでゴロゴロしてた川沿いの人の頭くらいの石を15個くらいアイテムボックスへと入れて。集落へと戻るのだった。





「にいちゃん無事だったんだな!一人で森に入っていったっていうから周りを探してみても見付からないから何かあったんかと心配してたんだぞ!」


「おにいちゃん一人で森は駄目!」


この後も会う人会う人に怒られました。みんな探してくれたらしい…本当にすいませんでした!


「ところでこれ捕ってきたんですけど…。」


と推定オオトカゲ君は死体になった事で鑑定スキルにより、オオトカゲ君確定へと昇進しました!そして鑑定結果により食べれる事もバッチリ確定済みなのです!更に更に《解体2》のスキルによって皮と骨と肉へと姿を変えているのです!


「これは?」


解体された肉だしてこれって言われても確かに困るよね。


「オオトカゲの肉なんですけど宜しかったら皆さんへ少しずつにはなるとは思いますがお裾分けを…。」


「「「「オオトカゲ!?」」」」


驚く大人達を苦笑いしながら眺めていると、


「にいちゃん…一人でオオトカゲと戦うとか危ないから。」


と冷静に子供のジータに再度怒られ、もう一度反省するのでした。

因みにこのオオトカゲ君は尻尾が一番美味しいと鑑定にあったので尻尾のお肉は家に帰って夕食へと変わった。ジータとメイだけじゃなくルルさんも凄く喜んでくれたので大変嬉しかった。


「オオトカゲの尻尾マジ旨っ!」


ってか兎人族もお肉食べるのね…。なんて思いつつ少しチクチクする革の敷物の上で夢の中へと旅立つのであった。

オオトカゲは尻尾が美味しいから他の動物に尻尾を横取りされない様に尻尾へと敵が行くので敵に襲われた時の生存率は意外と高いのです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 肉食の兎族何かやばそう? お姉さんお母さんに捕食されんだろうな? 森だと山芋類無いかね?後楓類有ると メイプルシロップを! アケビや山ぶどうにグミでもあれば? ベリー類や薬草類山菜も 蔓植物…
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