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お姫様との大脱出!?
作:風汰



第2話 お姫様、それとも女王様?


ん・・・。誰か俺の顔を叩いてる・・・。
うっすらと目を開けてみると、そこには女の子が居た。
んだよ・・・。俺はまだ寝ていたいんだ・・・。
この最悪の現実から抜け出すために現実逃避を十分させてくれ・・・。
そう思うが言葉には出さず、行動で示す。
さぁ。もう一度、あの闇の中へー!!
もう一度闇の中へ戻ろうとした時、俺の耳に綺麗な女性の声で恐ろしい言葉が入ってきた。
「早く、起きないと、このまま頭グチョってやっちゃうよー?グチョって、もしくはグチャって、良いのかー?」
その声はとても綺麗だった・・・・などと言ってる場合じゃないのでは?!
俺はすぐさま意識を活性化させ、横に転がってなんだか分からんが避けた。
俺が動くのと刹那の差で、ドゴンと石を潰した音が聞こえた。
一体全体何が起きたんだ?!
俺はすぐに起き上がって、目を開けて前を見た。
そこには、大きな丸太と綺麗な女の子がたっていた。
神秘性のある黒い髪、白い肌、人形の様に整った顔立ち。その子の周りだけ光っているようにも見えた。
何を食えばあんな美少女になるんだろうか?参考に親御さんからお話を聞かせていただきたいもんだ。
「って、そんな事を考えてる場合じゃねぇ!お前、もしかして本当に俺の頭を潰す気だったのか?!」
なぜならさっきまで俺の頭があった場所(だと思う)にピンポイントで極太の丸太が突き刺さっている。
「うん。あんまり、おきないからいっそっちゃえって思った。」
目の前の美少女は危険発言を平坦に言う。
「なんですか?!その危険思考は!!?もしかして、あれか?自分の思い通りにならないものは、全部壊しちゃえ思考か?!」
「ううん。言うこと聞かないのは壊さなくて、調教する。」
結局危険思考かよ!、俺は思わず目の前の危険思考美少女にツッコム。
しかし、あのすらりとした華奢な体のどこにあの丸太を動かす力があるんだろうか?
両者は少しの間顔を見合っていたが、目の前の危険思考美少女が話し始める。
「まあ、私のことはどうでも良い。協力者がほしかった」
危険思考美少女は勝手に話を進めようとしやがる・・。
「いや、お前にとっては自分のことで関係ないかもしれんが、俺は知りたいんだ。せめて名前くらい言ったらどうだ?」
とりあえず話しを進められるのは困るので、目の前の美少女に自己紹介を諭す。
「チッ・・・黙ってついてくればいいんだよ・・・。」
あれ?今、何だか舌打ちした後になんかつぶやいた?
「私の名前は柊姫香ひいらぎひめか。お前と同じ理由でここに居る。」
あ、案外簡単に自己紹介してくれた・・・じゃあ、さっきのつぶやきは気のせいか・・・。
「なるほど・・。俺は坂元健太さかもとけんただ。」
俺もとりあえず自己紹介してみる・・・。
しかし、柊は「そう」の一言だけ言った。
俺の名前に興味はないのか・・・・。
「じゃあ、さっさと協力して。」
また勝手に話しを進めるきか・・まあ、良い。少しだけ付き合ってやらんでもない。
「さっきから言ってる、“協力”って何だよ?」
とりあえず、このことだけは聞いておこう・・。
「黙ってついてきて、私の命令した時に行動しろ。」
あっははは。いきなり命令調かよ・・・。
しかも、『私が命令したとき』だって、どれだけ女王様気質?あははは。
「アホか。なんで、俺がお前の命令とやらで動かなくちゃいけねーんだ?」
ふん。そんなに動かしたいなら勝手にマゾ野郎でも捕まえてくればいいんだ・。
そんなことなら、俺は参加しねーよ。
「俺は帰らせてもらうぜ」
それだけ告げて、俺は自分の家に向かって・・・向かって・・向かって・・・あれぇ?!
周りにあるのは石でできた壁だけ。
「あなたは、馬鹿なの?ここは、商品を置いておく倉庫。ドアなんて外側からしか開かない」
柊は平坦に言い放った・・・言い放ちやがった・・・。
「なんだと?!ってことは、俺は閉じ込められて出荷を待つだけの牛か?おい!!」
「うん、このまま待てばそうなる。でも、私に協力すれば脱出できる。」
柊は自信ありげに宣言した。
「へぇー。じゃあ、何でお前は今まで逃げてなかったんだ?」
俺は思った事をそのまま口に出した。すると、柊はこっちを向いてぼそりと言った。
「五月蝿い、・だなぁ・・・・。」
え?おい!?今、完全に俺の悪口いっただろ?なんていったかは聞こえなかったけど・・。
「私だけじゃここから脱出できない。だから、協力者を待ってた。」
柊はそう言って、俺の顔をジーっと凝視し始める。
う・・・なんか、「協力しろ、協力しろ、協力しろ、協力しろ」って念が伝わってくる気がする・・・。
「あー。分かった分かったから!そうやって俺を凝視するのをやめろ!協力してやるよ!!」
ついに俺は根気負けをして、柊に協力することにした・・・。
「ふん♪」
あれ?何か、今鼻で笑われたぞ?え、どういうこと?

「ちょろいもん☆」

あ、またなんか言ったぞ。
くそ、また聞こえなかった・・・。

しかし、協力するといってしまったのが間違いだったんだ、ということに俺はかなり後に気づいたよ・・・・。


第2話の掲載完了。
今回のは短編の時とほとんど変わってません。
まあ、1話も特筆変わったわけではないのですが・・・。
今回の変更点は姫香の口調ですかね。
短編と見比べてみると少し分かるかもですw

では、ご感想&評価お待ちしてます。
それでは、失礼します。











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