第13話 エピローグ? いいえ、まだまだ続きます
今日は終業式だ……。
岩の独房より、はちゃめちゃな脱出劇を繰り広げた次の日が終業式とは中々つらいもんだ。
俺としては今日一日はぜひとも休みたかったんだがなぁ…。
『終業式ぐらいは学校に行け!』と今更親ぶる両親によって突き出されちまった。
っていうか、そもそも。お前らが俺をあんな場所に贈った張本人だろ?
何故、怒っているのか…。
俺はため息をつきながら、自分の通う高校へ進んでいるとパッと目の前に人影が現れた。
一体誰だ……?
俺はゆっくり顔を上げた…。そこに居た人影の正体は……
「ひ、ひめかぁ!!!?」
大声でその人物の名前を叫んだ。
「ふん。いつでもお前はマヌケな下僕だな」
「な、なななななななな、なんでお前がここにるよ!? しかも、制服よくみりゃ俺の高校のじゃねーか?! それ!!?」
そうだ。あのはちゃめちゃ脱出劇で俺の事を勝手に下僕扱いし、命令を下していた傍若無人女。柊姫香がそこに居たのだ。
「私がお前の学校にいると困ることでもある?」
ええ。ありますとも、とってもいっぱいね。
できることなら、箇条書きにして差し上げましょうか?
「まあ、仮にお前が困ろうと私は関係ないこと」
ほら、出たよ。特殊能力、傍若無人。いやになっちゃうね、いや、ほんと
「何か言った?」
「い、いえ、何も」
いきなり話しかけられ一瞬あわててしまう。
「といわけだ。新学期からよろしく頼んだ。下僕」
あれ?新学期?
「え、お前今日から学校に来るんじゃないのか?」
「いや、終業式からではキリが悪い。だから、新学期からだ」
へぇーなるほどねぇ〜。って、あれ?
「じゃあ、お前は何で今日制服着て俺の前に現れたの?」
姫香の体が驚いたようにはねる。
「こ、これは…そ、その、お前、健太に見せ……」
んぁ? 良く聞こえねぇ…。
俺は良く聞こうと耳に手を添えるしぐさをしたとき、腕時計が目に入った。
その時計はとんでもない時間を示していた。
「つ、つまりだな……お、お前に、私は、べ、別に深いわけは……」
「遅刻だぁぁぁーーーーーーー!!!!」
俺が急に叫び声を上げたため、姫香が驚いた顔をする。
「はぁ?!」
「やばいやばいやばい!! 遅刻、遅刻、遅刻ぅ!! 全力疾走!!」
俺はあわてて走り出す。
「え?! ちょ!! 健太ぁ!」
姫香が何か言いかけていたが、今は聞いてる時間はない。
俺の学校は遅刻にだけはバカみたいに厳しいんだ!
急げ、急げ!!
俺は全力で学校に向かって走り出す。
そのまま正面を向いて、学校まで突っ走ろうとするが
俺は一応振り返って姫香に手を振った。
すると姫香もゆっくり手を上げて俺に振りかえした。
いつもとおんなじ仏頂面だ。
まあ、話は今度聞かせてもらうぜ。
しかしなぁ。姫香が俺の学校に転入してくるか…。どうなることやら。
まあ、耐え難いもならば、脱出を図らせてもらうとしようかね。
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