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お姫様との大脱出!?
作:風汰



第10話 ゴスロリ超能力者?


重い扉を、ゆっくりと開いた。
そして、俺と姫香は部屋の中に入った。
中は、前回と前々回の部屋と違いかなーり殺風景で薄暗かった。
部屋の壁は何もはられてないだろう、ただの石の壁だし。
地面は絨毯どころか、ただの岩だし。いや、これはそういうデザインなのかもしれん。
その中を俺と姫香は歩いていく。
「まったく、薄暗くて見え難いったらありゃしない・・・。」
ぶつくさ文句を言う姫香と並んで歩いていると、突然、明かりがつく。
「眩しっ!!」
急についた明かりに、声を上げて思わず目を瞑ってしまう。
そして、ゆっくり目を開ける。目の前に、少女が立っていた。
見た感じ年齢は俺と同じくらいか、それ以下。
人形のように整った顔立ちに感情があまり感じられない表情、髪の毛は肩にかかる程度で切りそろえられている。
目は思わず吸い込まれそうになるようなほど、綺麗で透き通っていた。
そして、服装は、ゴスロリという奴だろうか・・・?
真っ黒でフリルのついたスカートをはいてるし・・。
俺も詳しくはわからんのでな、親父の持っていた雑誌で見た程度だし。
目の前の少女がゆっくりと動き始める。
俺と姫香はすばやく身構える・・・といっても、俺は中腰になる程度だが・・・。
少女はその場に立ち上がって、俺たちの方へ手のひらを向ける・・・。
なんだ・・?何をする気なんだ・・・。
俺も姫香も一層警戒を強める。
ヒュッと風の切れるような音が聞こえた気がした・・・・。
その音のすぐ後に何かが砕けるような音が部屋に響いた。
振り返ると、俺たちの背後にあった岩の壁がへこんでいる。
・ ・・・・・・・・・・・・・・は?
一体、何が起きたんだ?!
「私は四天王・・・“超能力のリサ”。死にたくなかったら、今すぐ降参しなさい」
目の前の少女は吸い込まれそうな目にさっきをこめて言った。
俺は思わず後ずさる・・・。
なんだ・・・なんだ・・・こいつは、今までの四天王ととこかが違う。
わかる・・・直感的にだが・・・こいつを挑発するのはやばい!!
「誰が、降参などする? さぁ!!行くぞ、下僕!」
うはははー。やっぱり、お前はそういう奴なんだなぁ!!
俺の思ったことの逆を突いてくれる。『行くぞ』が『逝くぞ』に思えてくるよ・・。
しかし、俺のことなど見向きもせずに姫香は目の前のリサに向かって行ってる。
「おろかね。私の力を思い知りなさい。」
リサがつぶやいたかと思うと、姫香の体がこちらに向かって飛んできた。
「なっ?!!」
俺は思わず飛んできた姫香の体をキャッチする。あ、軽。
「なにが、おきた?」
どうやら、飛んできた姫香自身も何が起きたかわかってないようだった。
悪いが、俺にもわからない。
「言ったでしょ?私は“超能力のリサ”。」
気がつけば、リサは俺達の目の前に立っている。
どうやって、移動したってんだ?! 俺とこいつの距離はかなり開いてたはずだぞ?
「さぁ、早く逃げないと・・・」
俺はいやな予感を全身で感じ、姫香を抱えたまま、すばやく右にとんだ。
音を立てて、俺と姫香の居た場所の地面が異常なまでにへこむ。
「何が・・・・?!」
くそ!何がおきたってんだ?!
そのとき、リサの言葉がよみがえる。
『私は“超能力のリサ”』
もしかして、いや、これしかないだろ!
「お前・・・超能力が使えるって言うのか・・・?」
姫香は俺に抱かれたままの状態で、目を丸くしている。
「健太。何を言ってる?そんなことあるわ・・・」
「そうよ。私は超能力者よ」
姫香の言葉をさえぎってリサがいう。
やっぱりか・・・。これで、こいつの異常な攻撃も理解できる。
きっと、超能力の念力とかの類だろう。
「でも、わかった所で何の解決にもならないわよ」
リサが静かに言った瞬間、俺の腹部に激痛と衝撃を感じた。
「ぐふぅ!!」
情けない叫び声を上げ、抱き上げていた姫香を落とし、俺は後ろに飛ばされる。
ぐっ・・・勢いが強い・・・。っていうか、やばい、このままじゃ壁に激突しちまう?!
どうにか勢いを殺そうと、俺は足を伸ばし、地面と足で摩擦を起こす。
だが、わずかに勢いが弱っただけで完全には止まらない。
「がはぁ!?!!」
結局、壁に背中を打ち付けられる。やばい・・・息ができねぇ・・・。
遠くで姫香の叫ぶ声が聞こえた。
「健太ぁ!!!!危ない!!」
その叫び声に反応して俺は前を向く。
大きなとがった岩が俺めがけて飛んできている!!
すぐに俺は転がって、どうにかその岩の攻撃をかわす。壁が砕け、破片が飛んでくる。
あ、いつの間にか息ができるや。
「はぁ・・はぁ・・。大丈夫か!?」
姫香が俺の隣に寄ってくる。全力で走ってきたのか息切れしている。
そして、その背後にはリサが立っている。
しかも、手を姫香の背中へ向けている。
「あぶねぇ!!!」
俺は痛む体を動かして、姫香を突き飛ばす。
「ぐはっ!!!!」
またしても俺は壁にたたきつけられる。
「残念。お嬢様を吹き飛ばすつもりが・・・・」
リサは無表情だった顔を不気味にニヤつかせて言った。
その顔を見て、思わず身震いをする。そのとき、俺の体が宙に浮いた。
「な・・・・?!」
言葉を失いそうになる。だが、失うより先に俺の体が壁にたたきつけられた。
今度はうめき声すら出てこない。今度こそ意識が飛びそうになる・・・・。
ぼやける目で俺は前を見る。小型の石でできた杭が俺の方へ向かってきている。
やばい、と判断して避けようとしたときには遅かった、俺の服は石の杭で見事に壁へ貼り付けられた。
「あなたは邪魔だから、そこでおとなしくしてなさい。私はゆっくりお嬢様と遊ぶから」
リサは、また不気味な笑みを浮かべた。
そして、姫香の方へ向き直る。
「さぁ。私と存分に戦いましょう? お嬢様。」





なんだか、微妙な部分で切ってしまってます。
しかも、短いなぁ・・・?
少しお知らせがあります。
諸事情により、今後。1週間に1話のペースが遅くなりそうです。
ですが、よろしくお願いしますねw

『製作裏話』
この話というより、最後の四天王。
実は、最初の四天王が登場したときより考えていたキャラクターです。
と、言っても。ゴスロリ風の少女と決まったのはついこの頃ですw

そして、こっちでも超能力者の登場でありますw
でも、『0能力者』シリーズとは違い、こっちの超能力者はぶっちゃけなんでもありな無敵キャラです(ぇ
まあ、健太達がどんな方法で倒すのかはお楽しみをw
コメディーらしい勝ち方にしてみようと思います。

ここまで読んでくださり感謝です。
ご感想&評価お待ちしております。
では、失礼します。











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