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俺は神を信じない  作者: コハ
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まえがき

プロローグになります

この世に『神』などいない。




この世に神がいたら世の中、不幸などないだろう。

地震とか、津波とか、台風とか、戦争とか全部、神とやらがなんとかしてくれたのではないのだろうか・・・・・・。

実際、世界中では、絶え間なく不幸になっている人が必ず存在する。

失恋した、いじめられた、家が火事になった、親が死んだ、少し思い浮かんだだけでもたくさん出てくることだろう。



なら、何故神とやらは不幸な人々を救ってはくれないのだろうか。

神を心から信じているのに、寝る間も惜しんで神にお祈りしているのに、結局願いは叶わなかったりする。

神とやらは何処に目をつけているのか。

そんな人々に、救いの手を差し伸べるのがお前の仕事じゃないのか?

ふざけるな、そう考えるたびに一発ぶん殴りたい気分になる。

「神様を馬鹿にしたら罰が当たるぞ」とか「悪い事をしていると、神様がお仕置きしに来るぞ」とか、小さい頃によく言われた覚えがあるが、やれるものならやってみろ、なんて思ってしまうものだ。



まあ、神とやらについてここまで語ってしまったが、先に言っておく。

神を信じている方・・・・・・すいません。

これはあくまで、俺の考えであり、俺個人の言葉である。

道端でお金を拾ったり、探し物がすぐに見つかったりとか、いろいろラッキーな事があるが、これは神からのご利益でもなんでもない。

これは、ただの単なる偶然である。

たまたま良いことがあるから、偶然なのである。

ラッキーな事が立て続けに起こるなんてありえない話であり、運命とか宿命なんて無い。



『全ては偶然で済む話なのだ』



だから神なんていない、俺はそう思っていた。

そう・・・・・・思っていたのだ。

だけど勘違いしないで欲しい。

先程も言ったがもう一度言わせてもらう。

俺は、この世に神などいない・・・・・・そう思っている。

だが、神はいた。

神は、この世界をちゃんと見ていたのだ。

信じられない話だが、本当にいたのだ。

そう思ったその時、俺・・・・・・神田誠は・・・・・・・・・・・・。



二十歳の俺はいたって普通な男だった。

身長は一七〇センチと平均的。

体格は小さい頃から部活で運動をしていたおかげで、ある程度の筋肉はある。

性格は自分が言うのも変なため、良いとこもあれば悪いところもあるとだけ言っておく。



そして去年、二十歳になってから何かが変わった。

それは、ここ半年間髪を伸ばしている事だった。

俺の家庭は、身なりに人一倍厳しいために、二十歳になるまでは髪を伸ばしてはいけないという言いつけがあるのだ。

親は、髪が伸びてきたら「だらしない」やら「かっこ悪い」とか言って、隙あらばバリカンで伸ばそうと頑張っている髪を、無理矢理にでも切ろうとするのだ。



だが、二十歳になり成人を迎えた俺は、髪を伸ばしてもいいと、親から許しをもらったのだ。

その言葉をもらった時は、素直に嬉しかった。

この言葉こそ、神から頂いたご褒美のようだとその時は思っていた。

そして俺の髪は、現在前髪が目に届くまで長くなっている。

色も少し茶色に染め、自分が少し大人っぽくなった感じでとても満足している。だいぶ長くなってきた髪をそろそろ整えようかと考えているところだ。



仕事は建設会社で働いているため、そこまで髪の制限はない。自慢できるほどの大きな会社でもなく、属にいう中小企業である。

高校を卒業し、専門学校を卒業し、この会社に就職した現在入社一年目の新米である。



彼女は今のとこいない。

別に草食系男子とか言う訳ではない。

必死にアタックしているのにことごとく潰されているのだ。

先月、十二連敗したばかりである。

さすがに落ち込むが、立ち止まっていたら次の恋は始まらないと自分に言い聞かせながら、今も頑張っている途中なのだ。

最近は、成人式で久しぶりに会った同級生の友達とも連絡を取り、合コンに行って良い女性を探しているところである。



とりあえず、神田誠の自己紹介はこれくらいにしておこう。

これから、神とやらを信じていない俺が、本気で信じてしまうところまでの物語を始めよう。



読んでくれてありがとうございます

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