第5話 メール
そうと決まれば、まずは協力者を集めなくちゃならない。
包帯を綺麗に巻きなおし、あたしは3日前からずっと床に放置されている携帯電話に手を伸ばした。
瑠夏にメールを作成するのだ。瑠夏ならきっと、あたしの気持ちをわかってくれる……。
【瑠夏、ずっと休んでてごめんね。ちょっと相談があるんだけど、いいかな?】
瑠夏からの返信は、およそ1分できた。
【るぅじゃん! 良かった……元気になった? こないだ色々あったから心配してたんだよ】
ああ、瑠夏は優しいなあ。
本当にあたしのこと、心配してくれてるんだ……。
なんだか泣きそうになったけど、それをぐっとこらえながら、返信する。
【うん……。あのね、あたし、いっぱい考えたんだ。だけどやっぱり、美衣子のこと、許せないよ。あたしは美衣子のこと、本当に大好きだったし、信用してたのに。ねぇ、瑠夏……、】
あたしは一瞬躊躇ったが、決意を固めて、続きを打ち込んだ。
【あいつの事、一緒にいじめない?】
送信して、再び携帯電話を床に転がし、両手で両目を塞いだ。
なんだか、今自分がやった行為がとても最低なことのように思えて、苦しくなった。
だけど、……大丈夫、だってあたしは悪くないもん。悪いのは全部美衣子なんだから。……そう考えたら少しだけ楽な気持ちになって、普段どおりに呼吸ができるようになった。
|