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FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル92:束の間の休息『隆太の場合』


伊豆

コナンと哀は隆太と一緒に、伊豆に旅行にやって来た。


隆太
「夏といえば、やっぱ伊豆だねー!!ハッハッハッ!!」


「(って、もう10月なんだけどなぁ・・・)」

コナン
「隆太君、のんびりしてていいの?ここには目的があって来たんでしょ?」

隆太
「あー、そうだった!今年中に彼女をゲットするんだった!!」

コナン
「ハハ・・・いつもながら驚くよ、隆太君の張り切りぶりには・・・」

隆太
「うるさいねー!!そんな事いうんだったらさ、新一君あの探偵団の女の子達誰か紹介してよ!!」

コナン
「うーん、そうは言ってもねぇ・・・たくま君とマリアちゃんは相思相愛だし、歩美ちゃんも光彦君と仲いいし・・・彼氏いないのって、ユリちゃんと風月ちゃんぐらいかも・・・」

隆太
「まったく・・・こんなんじゃボクの計画も夢のまた夢か・・・」


「計画って、何かあるの?」

隆太
「そうだよー、哀ちゃん。早めに彼女作って、藤峰有希子みたいに20歳で結婚・・・憧れちゃうよね〜!!」

コナン
「ア、アハハ・・・」

コナンは苦笑いする。


「(有希子さんって、男の子にも憧れの的なんだぁ・・・私も新一君と20代結婚を・・・って、わぁぁ〜!!何考えてるのよ、私は〜!!)」

哀は1人、顔が真っ赤になっていた。



コナン
「そういえば、この辺りって最近、通り魔が出るらしいね・・・」


「あ、それ私も聞いた!なんでも、夜に1人になったところを襲われているんだって・・・被害者はみんな、小中学生の男の子だとか・・・」

隆太
「なんか、気味が悪いなぁ・・・」

コナン
「そうだね。それよりさ、早くホテル行こ!!」

隆太
「そうだね。女探しは、また明日にするか・・・」

コナン達は、ホテルへと向かった。

その時、哀は背後に何者かの視線を感じた。



伊豆プリンスホテル



コナン達はホテルのロビーで、チェックインをしていた。

「平尾様、江戸川様、灰原様の3名様ですね。承っております。これがお部屋のカギです。」

隆太
「ありがとうございます。」

隆太はカギを受け取った。

「それでは、客室係の者がお部屋にご案内いたします。」

コナン達は、部屋へと向かった。



406号室


「ここがお部屋になっております。ではごゆっくり。」

客室係は、ドアを閉めた。

隆太
「じゃあ、オレこのベッドね!!」

隆太は左端のベッドに寝そべった。

コナン
「ああっ、なんで・・・」

隆太
「いいじゃん、哀ちゃんと隣同士で寝れるんだし♪」

コナン・哀
「///・・・///」

コナンと哀は、顔が赤くなった。

隆太
「空気入れ替えるから、窓開けておこうよ。さすがにこんな場所に泥棒は来ないでしょ。」

そう言って、隆太は窓を開けた。

隆太
「そうだ、1階の売店で何か買ってこうよ。飲み物とかお菓子とかさ。」

コナン
「あ、いいね、それ。」


「行きましょ。」

コナン達はカギを閉めると、1階の売店へと向かった。



1階−売店



隆太
「さぁ、何買おっかなー。」

コナン
「ん?」


「どうしたの、コナン君?」

コナン
「イヤ・・・あのレジで店員してるメガネの女の子、ボクどっかで会った事あるような気がするんだけど・・・」

隆太
「会ってるも何も、このホテルのオーナーの娘さんの1人だよ!連休だから手伝いに帰ってきてるんだって・・・」

コナン
「なんで隆太君、そんな事知ってるの?」

隆太
「チェックインしてた時オレ達の事ジロジロ見ていたから、ホテルの人に聞いたんだよ・・・あ、いっけない!部屋に財布忘れてきた!」

コナン
「ウソ・・・」

隆太
「待ってて、すぐ取ってくるから!」

コナン
「うん・・・」

タタタ・・・

コナン
「・・・」


「どうしたの、コナン君?」

コナン
「やっぱりボク、あそこのメガネの子どっかで見た気がする・・・」


「だから、このホテルのオーナーの娘さんでしょ?」

コナン
「イヤ、ここじゃない・・・もっと別のどこかで・・・」

宝極真(ほうごく まこと)
「・・・」



タタタ・・・

ガチャ!

ゴソゴソ・・・

隆太
「え?」

ジロ・・・

隆太
「あ・・・ああ・・・」




「それホント?」

コナン
「う、うん・・・」


「どこなのそれ?どこで見たの、コナン君!!コナン君!?」

コナン
「・・・」



隆太
「あ・・・ああっ・・・」

ダッ!!

ガバッ!!

隆太
「むぐっ・・・」

コナンと哀に知らせようと、駆け出そうとした隆太だったが、口を手で塞がれてしまった。

隆太
「んーっ・・・んーっ・・・ん〜・・・」

ズルズルズルズル・・・

隆太は引きずり込まれていった。

バタン!

隆太を引きずり込んだ者は、なんとナイフを振り上げた。

隆太
「んー・・・んー・・・んー!ん〜!!!」

グォッ・・・

トントン!

コナン
「隆太君ー?何してるんだよー?」

「!?」

隆太
「!!」

コナン
「まさか着替えてるんじゃ・・・」

ガチャ!

コナン
「え?」

隆太
「ケホケホ・・・」

コナン
「な、何?どうしたの?」

隆太
「へ、変なヤツがいきなり襲ってきて、窓から外に・・・」


「(何!?)」

ダッ!!


「(いない・・・クソッ・・・逃げた後か・・・)」

隆太
「えーん、怖かったよ〜!!」

コナン
「・・・でも、なんで隆太君が・・・」

隆太
「知らないよ!この部屋のカギを開けたらソイツがいきなりいて、大声を出そうと思ったら襲ってきたんだよ!!きっと泥棒だよ、サイテー!!」

コナン
「どうしよう、これから・・・」


「ホテルの人に頼んで、部屋を移してもらうしかないわね・・・」

コナン
「そうだね・・・隆太君も、泥棒が侵入した部屋なんかで一夜を明かしたくはないだろうし・・・」


「隆太君、それでいい?」

隆太
「う、うん・・・」

コナン
「じゃあ、ボク知らせてくるね・・・」

コナンは、フロントへと向かった。



そして、コナン達は部屋を移動する事になった。

売店にいた女の子と、コナン達を案内した客室係が荷物運びを手伝ってくれた。

「これから先は、私とこの子が交代で見張りをします。心配しなくても大丈夫ですよ。」

隆太
「それならいいけど・・・」

「それでは、お食事ができましたらお部屋にお持ちいたしますので、ごゆっくり・・・」

そう言って、2人は出て行った。

哀は、やけに愛想のいい客室係の女が、何か怪しいなと思っていた。

コナン達はその後、お風呂に向かった。

隆太は男湯、コナンと哀は混浴である。

そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、晩ごはんの時間になった。



隆太
「プハーッ、食った食った〜!!」

コナン
「隆太君ったら・・・」


「おいしかったわね。」

隆太
「ごはんも食べた事だし、何して遊ぶ?」

コナン
「ボク、トランプ持ってきたけど、どう?」


「やるやる!」

隆太
「簡単なヤツならね・・・」

コナン
「じゃあ、トランプを広げて・・・」

と、その時、ドアがノックされた。

コンコン、コンコン!

コナン
「はーい。」

コナンが出ると、客室係が立っていた。

「お茶です。どうぞ。」

コナン
「あ、ありがとうございます。」

コナンはお茶を受け取った。

「では、私はこれで・・・」

そう言って、客室係は出て行った。



コナン
「あっがり〜!!」


「私も〜!!」

隆太
「またオレの負け・・・」

コナン達3人は、ババ抜きを楽しんでいた。


「じゃあ、そろそろお茶でも飲みましょうか・・・」

哀がお茶を注ぎ、3人はお茶を飲み干した。

・・・と、その時、3人はガクリとヒザをついた。

ドサッ!!

3人は倒れ込んだ。

すると、突然部屋のドアが開き、あの客室係が部屋に入ってきた。

「ウフフ・・・」

女はニヤリとすると、隆太を抱きかかえ、どこかに連れ去った。



それから5分後・・・


「・・・」

なんと、気絶しているはずの哀が目を覚ました。

そう、哀はお茶を飲むフリをして、実は飲んでいなかったのだ。

自分の分は洗面所に捨て、その後気絶したフリをしていたのだ。


「コナン君!起きて、コナン君!!」

コナン
「ん・・・あ、哀ちゃん?」


「バカ!あれほど言ったのに、ホントに飲んでどうするのよ!!」

コナン
「ゴ、ゴメン・・・あ!!隆太君がいない!!」


「どうやら、まんまと連れ去られたようね・・・」

コナン
「哀ちゃん、隆太君を助けに行こう!!」


「うん!!」

コナンと哀は走り出した。



その頃、隆太は人気のない林の中で目を覚ました。

隆太
「ん・・・」

「あら、起きた?」

隆太
「!!」

隆太は起き上がろうとするが、彼の両手は動かない。

そう、隆太の両手は後ろ手に縛られていたのだ。

隆太
「なっ・・・なんで・・・?ま、まさかオマエが・・・」

「ウフフ、そうよ。アタシが連続通り魔の正体。まさか通り魔が従業員だとは、さすがの警察も気づかないでしょうしね・・・」

隆太
「くっ・・・放せ!!こんな事しても、どうせすぐに捕まるよ!!コナン君と哀ちゃんが、すぐに気づいてここを突き止める・・・」

「そうでしょうね。でも残念ながら、彼らに盛った睡眠薬は量が多いの・・・彼らの目が覚める頃には、アタシの手の中ってワケ・・・」

隆太
「ふざけるな!!すぐにこれをほどけ!!」

「フン、うるさいボウヤね・・・」

女はそう言うと、隆太の口を左手で塞いだ。

ガバッ!!

隆太
「うぐっ・・・」



コナン
「あ、哀ちゃん!!あれ!!」


「りゅ、隆太君!!ヤ、ヤバいわ!!」


隆太
「(どうして?なんでオレがこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ・・・恨むよ、神様・・・)」

隆太は、目を閉じた。

ナイフが振り下ろされる。

ドス!!

隆太は、何も痛みを感じなかった。

隆太
「え?」

なんと、売店の店員だった女の子が、隆太をかばって右腕を刺されていたのだ。

ドッ!!

ゴォ・・・

彼女の攻撃で、女は吹っ飛ばされる。

彼女はすばやく、隆太の両手の縄を解いた。

「大丈夫ですか?」

隆太
「だ、大丈夫って、君の方が・・・」

「ああ・・・これですか・・・」

隆太
「ちょっと、前!前!!」

「!!」

「オオオオオ!!」

ドガッ!!

棒きれで殴られ、メガネが吹っ飛んだ。


ダダダ・・・

コナン
「あー、思い出した!!」


「え?」

コナン
「あのメガネの子どこかで見たと思ったら・・・試合の会場だよ!!」


「ええ!?」

コナン
「杯戸小学校、空手部女主将・・・」

ヒュオ!!

ゴッ!!

コナン
「閃光の弓矢・・・宝極 真!!!」

ズドォ!!

彼女の飛び蹴りで、女は地面に沈んだ。

ドッ!!

宝極真(9)
「まったく・・・危なっかしい子だわ・・・私のような暇人が・・・たまたまそばにいたからいいようなものの・・・」

ズポッ!!

ドス!!

隆太
「ひ、暇人って・・・もしかして、ずっとオレの事を・・・?」


「ええ・・・ずっとあの部屋の近くで見張っていましたよ・・・途中で仕事に呼ばれるまでは・・・お父様に怒られるのを覚悟の上でね・・・この従業員は、君に会う前にも3、4人の男の子に声をかけていたんで、ちょっと心配だったんですよ・・・」

隆太
「でも、どうしてオレを?知り合いでもないのに・・・」


「君は知らないでしょうけど、私は君を一度、小学生の部の空手の試合会場で見ているんですよ・・・必死で友人を応援している、君の姿をね・・・まさか、こんな所で出会うとは思ってもいませんでしたけど・・・」

隆太
「・・・」

コナン・哀
「隆太君〜!!」

タタタ・・・

隆太
「あ、コナン君、哀ちゃん!」


「あ、それと・・・相手に自分がお金持ちである事を教えてしまうそのような格好も、できるなら止める事をおすすめしたい・・・もちろん、君に好意を寄せる幾多の女の内の1人の戯言(ざれごと)として、聞き流していただいてもかまいませんが・・・」

隆太
「・・・」

ポワワーン・・・

その後、通り魔は逮捕され、コナン達は楽しい3日間を過ごした・・・

特に、隆太は・・・



そして、帰省後・・・

毛利探偵事務所

コナン
「えー!宝極さん、外国に留学しちゃったのー!?どうして?君達あの後、いい感じだったじゃない!!」

隆太
「日本にはもう強い子がいないから、外国(向こう)に武者修行に行ってくるって・・・でもいいんだよ・・・オレ、待ってる・・・ずっと待ってるからね、真ちゃん・・・」


作「この対談も、40回を突破!今回のゲストはコナン君だよ!」
コ「やったー!ついに隆太君にも春が来たー!!」
作「だから、今は10月だって・・・」
コ「あ、そうでした・・・」
作「それにしてもあの女の子、強いね〜!!」
コ「女版京極真って感じですね!」
作「しかも、なんだか隆太君に一目惚れって感じ?」
コ「うらやましいなぁ〜!!」
作「よく言うよ、君なんか哀ちゃんのクセに・・・」
コ「///・・・///」
作「じゃあ、後はよろしく!」
コ「隆太君、幸せにな〜れ!!」











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