FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(86/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル86:金田一ユリの最大の秘密


コナンと哀はユリが阿笠邸にやって来た時から、ずっと気になっている事があった。

なぜ、自分達よりもずっと年上であるベルモットが、APTX4869の効果とはいえ、子供の姿になったのか。

哀の説明によれば、あの薬を投与された者の年齢が20歳よりも上の場合、必ず死亡してしまうのだという。

だからこそ、17〜19歳であった新一、志保、リアン、銀一、美保、松葉、蘭の7人が死なずに幼児化できたのだ。

しかし、ベルモットは29歳。

投与されても死んでしまう年齢だ。

ならば、なぜベルモットは幼児化したのか?

その謎が、今宵ついに解き明かされる・・・!!



コナン
「ふぁぁ・・・よく寝たよ・・・」


「あ、新一君、起きた?」

コナン
「ああ、おはよう、哀。」


「おはよう、コナン君。昨日はよく眠れた?」

コナン
「あまり寝れてねぇ・・・実は、彼女の事について考えてたんだ。」


「彼女って、ユリの事?」

コナン
「ああ・・・なんで彼女は、APTX4869で幼児化したのか・・・」


「そうよね。彼女は私達よりもはるかに年上の人・・・彼女がAPTX4869を投与されても、死んでしまうはずなのに・・・どうして彼女は生き残ったのかしら?」

コナン
「まさか、亡霊となった明美さんの能力(ちから)とか?」


「そ、それはないと思うんだけど・・・」

コナン
「だよなぁ・・・じゃあ、本人に確かめてみるとするか・・・」



コナンと哀は、阿笠邸にやって来た。

コナン
「博士ー。」


「ユリはいる?」

阿笠
「ユリ君なら、今朝早く出て行ったぞ。行く所があると言ってな。あ、そういえばこんな物を置いていったぞ。」

阿笠はテーブルに1つの指輪を置いた。

コナン
「なんだ、これ?」

阿笠
「確か、ディメンション:RING『ワープゲート』だとか言ってたな。気になるのなら、使ってみるとよい。」


「ありがとう、博士。」



コナン
「じゃあ、使ってみるか。」


「そうね。」

コナン
「ディメンション:RING、ワープゲート!!」

コナンが指輪をかざすと、まばゆい光がコナンと哀を包み込んだ。

コナン・哀
「わっ!!」

コナンと哀は、光に包まれて消えていった。



コナンと哀が目を覚ますと、彼らはとても静かな所にいた。

コナンは、雰囲気で、今いる場所がなんなのかわかった。

コナン
「ここ、墓場だ・・・」


「こ、こんな所にユリがいるの?」

コナン
「まあ、地道に探せばいいのさ。」

コナンと哀は、歩き始めた。


3時間経過



「そ、それにしても、薄気味悪い所だね・・・」

コナン
「そうだな。何か出てきたりしてな。」


「イヤァ〜ッ!!」

哀は叫び声を上げた。

その時、ガサガサと音がした。

ガサガサッ!!


「キャアアアアアア〜ッ!!!」

哀は悲鳴を上げ、コナンにしがみついた。

ガシッ・・・

コナン
「哀、くっつきすぎだって・・・」


「だ、だって・・・怖いんだもん・・・」

コナン
「心配するな、哀。オマエはオレが守ってやる。」


「う、うん・・・」


コナンと哀はしばらく歩き続けた。

すると、1つの墓石が立っていた。

その墓石の前に、見覚えのある金髪の少女が、花を供えてしゃがみ込んでいた。


「ユリ・・・」

コナン
「ユリちゃん?」

ユリ
「新一君、シェリー・・・やっぱり、来たのね・・・」

コナン
「その墓・・・」


「お母さんの墓?」

ユリ
「そうよ。そして・・・私の姉の墓・・・」

コナン・哀
「あ、姉!?」

ユリ
「うん。墓標に刻んである名前を見てみて・・・」

コナンと哀は、墓標に刻んである名前を見てみた。

そこに刻まれていた名前は、『シャロン・ヴィンヤード』と、『クリス・ヴィンヤード』だった。

コナン
「そ、そんなバカな!!シャロンでもクリスでもないって事は・・・」


「あなたは、いったい・・・」

「その子の本当の名前は、『リリス・ヴィンヤード』よ。」

声のする方にコナンと哀が振り返ると、剣野刃が立っていた。

コナン
「や、刃ちゃん・・・」


「リリス・ヴィンヤード!?」


「そうよ。その子はシャロンの娘で、クリスの妹・・・ちなみに年の差は12よ。」

コナン
「クリスと年の差が12って事は・・・」


「17歳・・・」


「そう、APTX4869で幼児化できる年齢よ・・・」

コナン
「ちょ、ちょっと待って!それじゃ・・・」


「シャロンとクリスは・・・?」

ユリ
「2人とも、殺されたわ・・・ペンデュラムアッドを守る、10人の悪魔達の手によってね・・・」

コナン・哀
「こ、殺された!?」

ユリ
「うん・・・ずっと組織で働いてきた母と姉は、私が生まれてからもずっと組織の仕事をしていたわ・・・そのおかげであの方にも気に入られ、私達はとても恵まれた生活を送っていたの。でも、その幸せは長くは続かなかった・・・1年前、母は組織から仕事を受け、FBIの赤井秀一を暗殺しに行ったの。でも、返り討ちにされた・・・その後、高校1年生ぐらいの男女にかろうじて命を救われたけど、その後ヤツらにボコボコにされて・・・家に帰ってきた母は、力尽きて亡くなってしまったの・・・」


「そんな事があったの・・・」

ユリ
「でも、姉がベルモットのコードネームを引き継ぐ事になったの。そして、姉は私にこう言ったわ。『リリス、あなただけでも逃げなさい。私が必ず組織をたたきつぶすから・・・』ってね・・・」

コナン
「それじゃ、その頃から組織をつぶそうとしてたのか?」

ユリ
「ええ。だから、組織を壊滅できる力がありそうなあなたや赤井さんに接触を試みたんでしょうね・・・『銀弾丸(シルバー・ブレット)』と呼ばれるあなた達に・・・でも、姉が組織を壊滅させる目的で動いていた事が仲間にバレてしまい、姉はキャンティ、コルンと戦闘をする事になってしまったわ。その結果、2人を病院送りにはできたものの、その戦いで体力がなくなっていた姉は、無惨にもヤツらに殺されてしまった・・・」


「そ、そんな・・・ひどい・・・」

ユリ
「そして、逃亡先のアパートで過ごしていた私の元に、組織の構成員達が乗り込んできたの。私は強引に拉致され、組織に連れ戻されてしまった・・・そして、3代目『ベルモット』の名を授かる事になったのよ。でも、私は母を見殺しにした事も、姉を惨殺した事も許していないわ。だからこそ私は、組織を裏切る決意を決めたのよ・・・母も姉も成し遂げられなかった事を、この私がやってみせるんだ!!ってね・・・」

コナン
「なんてヤツらなんだ・・・」


「ますます野放しにはしておけなくなったわね・・・」


「ユリ、安心して!アタシ達が必ず、2人の無念を晴らしてあげるから!!」

ユリ
「うぅ・・・ありがとう・・・3人とも・・・」

ユリは、泣き崩れた。


作「第34回生対談!今回のゲストは、この話の主役、金田一ユリちゃんだよ!」
ユ「どうも!」
作「さて、どうだい、今回の話は?」
ユ「正直言って、私驚きました!」
作「まあ、作者である私でさえ入れようかどうか迷った話だからね・・・」
ユ「そうだったんですか・・・」
作「まあ、この話を入れないと、事実上おかしくなってしまうからね。」
ユ「確かに・・・」
作「さて・・・そろそろ、ジンとの最終決戦が近づいてくるよ。」
ユ「で、どういう風になるんですか?」
作「この最終決戦が終われば、ひとまず第1章は完結だ。」
ユ「え?この話、シリーズだったんですか!?」
作「最初はそんなつもりなかったんだがね・・・」
ユ「ページの影響ですか・・・」
作「まあ、そういう事だね。」
ユ「ハァ・・・」
作「それじゃあ、いつものやつよろしく!」
ユ「これから先は、私も大活躍します!今後も応援してくださいね!!」











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