ファイル78:剣野刃の秘密の接触『前編』
コナン
「刃ちゃんの様子がおかしい?」
コナンは、服部平次から電話を受けていた。
平次
「ああ・・・夜中にこっそり出て行ったと思ったら、朝になってやっと帰ってくるんやけど・・・『どっか行ったんか?』って聞いても、『どこにも行ってない』って話をはぐらかされてしまうんや・・・」
コナン
「そういや、そっちでもオレ達の正体がバレたんだっけ?」
平次
「ああ・・・和葉と、リアンちゃんの同級生の3人にな・・・」
コナン
「わかった。オレ達で、それとなく探りを入れてみるよ。」
平次
「ああ、頼むわ。」
そう言うと、平次は電話を切った。
ピッ。
哀
「新一君、どうしたの?」
コナンが電話を切ると、哀が部屋に入ってきた。
コナン
「ああ・・・なんか最近、リアンちゃんの様子がおかしいらしいんだ・・・」
哀
「様子がおかしいって・・・この前は普通だったけど・・・」
コナン
「リアンちゃんの正体、和葉ちゃん達にもバレたらしいんだ。それかららしいんだけど、彼女夜中にこっそりとどっかに出かけてるらしいんだよ・・・」
哀
「じゃあ、彼女が夜中にこっそり出て行くって事は・・・」
コナン
「ああ・・・考えたくない可能性だけど・・・リアンちゃんは黒の組織に寝返ってしまう可能性があるんだよ・・・」
哀
「そうね。もし新一君の時みたいに、黒の組織に居場所を突き止められたとしたら、どうしようもないわ・・・」
コナン
「ああ。だから服部に頼まれたんだ。彼女に探りを入れてくれってな・・・」
哀
「そうね。服部君のためにも、がんばりましょ。」
翌日
帝丹小学校
コナン
「おはよう、刃ちゃん!」
刃
「おはよ、コナン君!」
コナン
「ねえ刃ちゃん、昨日の夜どっかに出かけた?」
刃
「ハァ?何言ってるのよコナン君。女の子が夜中にうろつくワケないでしょ?寝不足はお肌の大敵なのよ?」
コナン
「そ、そだね・・・」
放課後
コナン
「ダメだ・・・すぐにはぐらかされてしまう・・・」
哀
「どうしたらいいのかしら・・・」
コナン
「あっ!そういえば、大阪ってあの子もいたじゃないか!」
哀
「ああ、桜野松葉ちゃんね・・・」
大阪
桜野松葉は、コナンからの電話を受けていた。
松葉
「え?夜中にリアンちゃんの事を探ってほしい?」
コナン
「頼むよ、松葉ちゃん・・・リアンちゃんを助けたいんだ・・・」
松葉
「わかったわ、引き受ける・・・写真を撮って、そっちに送るわ。」
そして、その夜中・・・
松葉
「それじゃ、そろそろ行きますか・・・」
ボゥン!!
松葉
「可憐なくノ一、松葉っちー!!リアンちゃんの居場所を、教えて!!」
松葉が呪文を唱えると、ステッキが落ちてきた。
松葉
「これで追跡するってワケね。」
松葉は空を飛んでいた。
松葉
「さーて、リアンちゃんの方向は・・・」
ステッキは下を向いていた。
松葉が下を見ると、ちょうど刃が走っていた。
松葉
「あらまあ、本当だわ・・・」
しばらく刃を追っていた松葉は、刃が寝屋川公園で止まったので、自分も空中で立ち止まった。
松葉が下を見ると、刃と一緒に誰かが立っていた。
松葉
「(く、黒ずくめの男・・・!?)」
刃と一緒に立っていたのは、全身黒ずくめの男だった。
「どうです?決心はつきましたか?リアン・・・」
刃
「そうね・・・まだ少し考えたいってトコかしらね。でも、いずれはアタシもそっちに行かなきゃいけなくなるでしょうね・・・」
「そうですか・・・じゃあ、また明日ここで落ち合いましょう・・・」
刃
「ええ。」
松葉
「(リ、リアンちゃん・・・まさか本当に・・・)」
松葉は写真をカメラで撮ると、すぐにその場を立ち去った。
翌朝コナンが目を覚ますと、松葉からメールが届いていた。
『001
Data / 03:33
Sub 報告
Fr 桜野松葉
リアンちゃん、本当に組織に寝返る気かもしれない・・・
写真も撮ったから、備え付けにしておくわよ。
お願い、手遅れになる前に彼女を助けてあげて!!』
コナンは携帯を閉じると、学校へと向かった。
放課後、コナンと哀は探偵事務所に戻り、大阪に行く準備を始めていた。
コナン
「そろそろいいよな。」
哀
「ええ。」
コナンと哀は、大阪へと向かった。
大阪
大阪に着いたコナンと哀。
時計は、すでにもう8時を回っている。
コナン
「近くで何か食べるか。」
哀
「そうね。」
コナンと哀は、近くのうどん屋で晩ごはんをとる事にした。
2人が晩ごはんを済ませて出てくると、時間は9時30分になっていた。
コナン
「9時30分か・・・夜中まではまだ時間があるけど・・・どうする?」
哀
「そうね・・・コンビニで何か買っていこう。だいぶ待つ事になるだろうしね。」
コナンと哀はコンビニに行き、明太子おにぎり2つとたらこおにぎり2つ、ポカリスエット2本と午後の紅茶を購入して、店を出た。
現在、9時55分。
コナンと哀は、刃が昨日男と接触したという寝屋川公園へとやって来た。
現在、10時15分。
コナン
「じゃあ、ここで待つか。」
哀
「そうね。」
コナンと哀は、おにぎりを食べながら刃を待った。
10分経過
コナン
「おにぎりなくなったな。」
哀
「新一君、午後の紅茶飲む?」
コナン
「ああ、くれ。」
30分経過
哀
「ポカリスエットなくなったよ〜。」
コナン
「紅茶はまだ残ってる。」
1時間経過
哀
「全部なくなったよ〜。」
2時間経過
コナン
「今12時15分か・・・」
哀
「もうそろそろ来そうだね。」
コナン
「志保、草むらに隠れるぞ。」
そう言うと、コナンは哀を引っ張った。
哀
「キャ!」
コナンと哀は草むらに隠れた。
哀
「クシュン!寒い・・・」
コナン
「・・・」
コナンはリュックからタオルを取り出すと、哀と一緒にくるまった。
哀
「あ・・・」
コナン
「どうだ?これなら寒くないだろ?」
哀
「ありがとう、新一君・・・」
哀は顔を赤らめた。
しばらくすると、足音が聞こえてきた。
足音の主は、刃だった。
コナン
「来たようだな・・・」
哀
「ええ・・・」
刃は、時計を見つめている。
5分後、例の男が現れた。
「お待たせしました、リアン・・・」
刃
「イヤ、アタシも今着いたところよ。ところで・・・」
刃は草むらに目をやった。
刃
「そこに誰かいるんでしょ?出てきなさい!!」
コナンと哀は、ビクッとなった。
刃
「出てこないのなら、こちらからあぶり出すわよ・・・」
パリパリ・・・!!
コナンと哀は、しかたなく草むらから出た。
刃
「新一・・・志保・・・アタシを待ち伏せしてたのね。」
コナン
「ちょっ、刃ちゃん!」
哀
「私達の本名言わないで!」
刃
「悪いわね、2人とも・・・アタシにはやっぱり、鮮血の邪悪な血が流れてたみたいだわ・・・」
コナン
「じ、じゃあ・・・」
哀
「ま、まさか・・・」
刃
「そうよ、アタシは黒の組織に寝返る事に決めたの。」
コナン
「ふざけるな!!」
哀
「そんな事、させない!!」
コナンと哀は麻酔銃をかまえた。
刃
「ムダよ、2人とも。この人は優秀な人だし、アタシがそのメカの弱点を教えちゃったから、絶対に効かないわ。」
コナン・哀
「そ、そんな・・・!!」
刃
「さあ、あなた達も降参しなさい。直に他のみんなも降伏させて、組織に連行するわ。さあ・・・さあ・・・さあ!!!」
哀
「し、新一君・・・」
コナン
「クソ・・・わかった。降参だ・・・」
哀
「そんな!!新一君、ダメだよ!降参なんかしちゃ!!」
コナン
「もう無理だよ、志保・・・どのみち、オレ達にはペンデュラムアッドを倒す力なんて、最初からなかったんだ・・・」
哀
「新一君・・・」
コナン
「さあ、オレ達を連れていけ・・・」
刃
「・・・」
しばらくの沈黙が流れた。
コナン・哀
「・・・」
刃
「・・・」
しばらくすると、刃の態度が変わった。
刃
「プッ!ククク・・・」
コナン・哀
「え?」
刃
「アーハッハッハッ・・・」
刃は笑い出した。
コナン・哀
「????」
刃
「2人とも、見事に引っかかったわね!アタシが黒の組織なんかに寝返るワケないじゃない!アーハッハッハッ!!」
コナン
「ハアァ!?」
哀
「じゃあ、その人は・・・?」
刃
「ウッフッフッ・・・もうボウシ外していいわよ。」
「笑いすぎですよ、リアン・・・」
バサッ・・・
コナン・哀
「あーっ!!」
コナン
「オ、オマエは・・・本堂瑛祐!!!」
なんと、黒ずくめの服に身を包んでいたのは、本堂瑛祐だった・・・ |