FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(72/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル72:刃の正体を知った者達


さて、ここは大阪である。

コナンと哀の正体がバレた事などこれっぽっちも知らない刃は、繭美達浪花の少年探偵団と一緒に寝屋川公園で遊んでいた。

しかし、繭美達は東尾マリアから、刃の事を探るようメールで頼まれており、刃に少なからず疑いの目を向けていた。



繭美
「・・・」

健太
「・・・」

幹彦
「・・・」

ジーッ・・・


「(な、なんなんだろう・・・今日の繭美ちゃん達、なんだか怖い気がする・・・)」

FBI捜査官の長年のカンなのか、それとも女のカンなのかは定かではないが、刃は繭美達に恐怖を感じていた。

と、その時・・・

ブルル・・・ブルル・・・

刃のスカートがふるえた。


「(ん?電話?)」

刃は携帯電話を取り出した。


「はい、もしもし・・・ああ、コナン君と哀ちゃん!どうしたの?」

コナン・哀
「そ、それが・・・」

次の瞬間、刃は大声を張り上げた。


「ええ〜っ!!正体がクラスメートにバレた〜!?ハッ・・・」

繭美達3人にまる聞こえである。

繭美
「・・・」

健太
「・・・」

幹彦
「・・・」

ジトーッ・・・


「(ヤ、ヤバい・・・ヤバすぎる・・・)」

刃は冷や汗をダラダラとかいた。

繭美
「なぁ、刃ちゃん・・・」

健太
「正体がバレたって・・・」

幹彦
「何の事や?」


「な、なんでもないのよ、なんでも!ゴホッ、ゴホッ・・・」

健太
「どないしたん、刃ちゃん?」


「あ・・・ちょっとカゼ気味でね・・・」

繭美
「カゼねぇ・・・」


「じゃ、じゃあ、また明日ね!」

刃は逃げるように走っていった。

繭美・健太・幹彦
「怪しい・・・」

3人は刃の尾行を開始した。



けっきょく、繭美達は服部邸までついてきた。


「(これってけっこうヤバい感じがする・・・まあ、アタシならなんとかできる!)ねえ、3人とも上がってく?そろそろ平次兄も帰ってくると思うし・・・」

繭美
「うん、上がらせてもらうわ。」

繭美達は、服部邸に上がった。




「はい、ジュースよ。」

刃は3人にジュースを出した。


「それ飲んで待ってて。アタシ、お風呂の用意してくるから・・・」

そう言うと、刃は自分の部屋に向かった。

幹彦
「今のうちに、なんか手がかりを見つけな・・・」

繭美
「ん?なんやろ、これ?」

繭美が1つの瓶を見つけた。

健太
白乾児(パイカル)・・・?」

繭美
「なんやろ?このお酒・・・」

幹彦
「刃ちゃんのジュースに混ぜてみいひん?」

健太
「そやな、ちょっと入れてみよか。」

トポトポ・・・

繭美はパイカルを刃のジュースに混ぜた。

しばらくして、刃が戻って来た。


「フゥ〜、やっぱりレモンジュースはおいしいわ・・・じゃあアタシ、お風呂入ってくるね。」

そう言うと、刃はお風呂に向かった。

幹彦
「なんも起きないね。」

健太
「やっぱり、ただのお酒やったんとちゃうの?」

繭美
「そうかなぁ・・・」


それから30分くらいして、刃がお風呂から上がってきた。


「フゥ〜、いい湯だったわ・・・」

と、その時・・・


「うっ!?」

刃が突然倒れ込んだ。

繭美
「ど、どないしたん刃ちゃん!!」

繭美が刃に駆け寄った。


「ぐっ・・・ああ・・・」

健太
「なんや!?」

幹彦
「何が起こるんや!?」


「あああああーっ!!」

刃が叫び声を上げた瞬間、刃の体が見る見るうちに大きくなっていった。

髪を止めていたゴムは弾け飛び、髪は長く伸びて、手足も伸びてきた。

数秒後、繭美達の目の前には、大きくなった刃が立っていた。


「ど、どうなってるの、これ!!」

繭美
「やっぱり、さっきの白乾児が・・・」


「パ、白乾児!?アンタら、アタシのジュースに混ぜたんか!?」

健太
「そんな事より、説明してもらうで?」

幹彦
「どういう事なんかな!!」


「(ヤ、ヤバい、ヤバすぎる・・・待てよ?この子達は子供なんだし、うまくごまかせばまだ・・・)」

しかし、そう甘くはなかった。

和葉
「平次〜、おる〜?」

なんと、和葉が来てしまったのだ。


「(ウ、ウソ・・・)」

和葉
「入るで〜、って・・・リ、リアンさん!?」

リアン
「あ、和葉さん・・・」

幹彦
「リアンさん?」

健太
「何言うてんねん?」

繭美
「この子は刃ちゃんやで?」

和葉
「んなアホな!この子はリアンさんや!」

リアン
「(じょ、状況はますます悪化してるよぉ〜!!ど、どうしよう〜!?で、でも、まだごまかしようはあるわ・・・なんとかしてこの場を乗り切って・・・)」

しかし、その時・・・

平次
「帰ったで、リアンちゃーん!ん?リアンちゃんが大きくなってる!?」

和葉
「平次!これはどういう事や?」

平次
「あ、しもた・・・」

見もフタもない男である。

リアン
「このドアホが〜!!アンタが口滑らすから、正体がバレちゃったでしょうが〜!!!」

その後、平次とリアンは和葉達に真相を話したのだった。

もちろんこの後、コナン達の正体も和葉達にバレた事は言うまでもない。


作「さあ、この生対談も20回を突破!今回は刃ちゃんだよ。」
刃「まさか、繭美ちゃん達にバレちゃうなんて思わなかったわ。」
作「まあその分、頼みとかもやりやすくなったのでは?」
刃「まあ、そうですけど・・・アタシ、この前の話で活躍しましたよね。」
作「ああ。だから次の話では、君ピンチになるよ。」
刃「ええ!いったいどうなるんですか?」
作「とにかく、大ピンチになるよ。」
刃「教えてくださいよ〜!!」
作「ダメだよ、ネタバラシしたらおもしろくないから。」
刃「ガックリ・・・」
作「それじゃ、刃ちゃんよろしく!」
刃「次回はアタシ、大ピンチです・・・また見てくださいね!!」











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