ファイル72:刃の正体を知った者達
さて、ここは大阪である。
コナンと哀の正体がバレた事などこれっぽっちも知らない刃は、繭美達浪花の少年探偵団と一緒に寝屋川公園で遊んでいた。
しかし、繭美達は東尾マリアから、刃の事を探るようメールで頼まれており、刃に少なからず疑いの目を向けていた。
繭美
「・・・」
健太
「・・・」
幹彦
「・・・」
ジーッ・・・
刃
「(な、なんなんだろう・・・今日の繭美ちゃん達、なんだか怖い気がする・・・)」
FBI捜査官の長年のカンなのか、それとも女のカンなのかは定かではないが、刃は繭美達に恐怖を感じていた。
と、その時・・・
ブルル・・・ブルル・・・
刃のスカートがふるえた。
刃
「(ん?電話?)」
刃は携帯電話を取り出した。
刃
「はい、もしもし・・・ああ、コナン君と哀ちゃん!どうしたの?」
コナン・哀
「そ、それが・・・」
次の瞬間、刃は大声を張り上げた。
刃
「ええ〜っ!!正体がクラスメートにバレた〜!?ハッ・・・」
繭美達3人にまる聞こえである。
繭美
「・・・」
健太
「・・・」
幹彦
「・・・」
ジトーッ・・・
刃
「(ヤ、ヤバい・・・ヤバすぎる・・・)」
刃は冷や汗をダラダラとかいた。
繭美
「なぁ、刃ちゃん・・・」
健太
「正体がバレたって・・・」
幹彦
「何の事や?」
刃
「な、なんでもないのよ、なんでも!ゴホッ、ゴホッ・・・」
健太
「どないしたん、刃ちゃん?」
刃
「あ・・・ちょっとカゼ気味でね・・・」
繭美
「カゼねぇ・・・」
刃
「じゃ、じゃあ、また明日ね!」
刃は逃げるように走っていった。
繭美・健太・幹彦
「怪しい・・・」
3人は刃の尾行を開始した。
けっきょく、繭美達は服部邸までついてきた。
刃
「(これってけっこうヤバい感じがする・・・まあ、アタシならなんとかできる!)ねえ、3人とも上がってく?そろそろ平次兄も帰ってくると思うし・・・」
繭美
「うん、上がらせてもらうわ。」
繭美達は、服部邸に上がった。
刃
「はい、ジュースよ。」
刃は3人にジュースを出した。
刃
「それ飲んで待ってて。アタシ、お風呂の用意してくるから・・・」
そう言うと、刃は自分の部屋に向かった。
幹彦
「今のうちに、なんか手がかりを見つけな・・・」
繭美
「ん?なんやろ、これ?」
繭美が1つの瓶を見つけた。
健太
「白乾児・・・?」
繭美
「なんやろ?このお酒・・・」
幹彦
「刃ちゃんのジュースに混ぜてみいひん?」
健太
「そやな、ちょっと入れてみよか。」
トポトポ・・・
繭美はパイカルを刃のジュースに混ぜた。
しばらくして、刃が戻って来た。
刃
「フゥ〜、やっぱりレモンジュースはおいしいわ・・・じゃあアタシ、お風呂入ってくるね。」
そう言うと、刃はお風呂に向かった。
幹彦
「なんも起きないね。」
健太
「やっぱり、ただのお酒やったんとちゃうの?」
繭美
「そうかなぁ・・・」
それから30分くらいして、刃がお風呂から上がってきた。
刃
「フゥ〜、いい湯だったわ・・・」
と、その時・・・
刃
「うっ!?」
刃が突然倒れ込んだ。
繭美
「ど、どないしたん刃ちゃん!!」
繭美が刃に駆け寄った。
刃
「ぐっ・・・ああ・・・」
健太
「なんや!?」
幹彦
「何が起こるんや!?」
刃
「あああああーっ!!」
刃が叫び声を上げた瞬間、刃の体が見る見るうちに大きくなっていった。
髪を止めていたゴムは弾け飛び、髪は長く伸びて、手足も伸びてきた。
数秒後、繭美達の目の前には、大きくなった刃が立っていた。
刃
「ど、どうなってるの、これ!!」
繭美
「やっぱり、さっきの白乾児が・・・」
刃
「パ、白乾児!?アンタら、アタシのジュースに混ぜたんか!?」
健太
「そんな事より、説明してもらうで?」
幹彦
「どういう事なんかな!!」
刃
「(ヤ、ヤバい、ヤバすぎる・・・待てよ?この子達は子供なんだし、うまくごまかせばまだ・・・)」
しかし、そう甘くはなかった。
和葉
「平次〜、おる〜?」
なんと、和葉が来てしまったのだ。
刃
「(ウ、ウソ・・・)」
和葉
「入るで〜、って・・・リ、リアンさん!?」
リアン
「あ、和葉さん・・・」
幹彦
「リアンさん?」
健太
「何言うてんねん?」
繭美
「この子は刃ちゃんやで?」
和葉
「んなアホな!この子はリアンさんや!」
リアン
「(じょ、状況はますます悪化してるよぉ〜!!ど、どうしよう〜!?で、でも、まだごまかしようはあるわ・・・なんとかしてこの場を乗り切って・・・)」
しかし、その時・・・
平次
「帰ったで、リアンちゃーん!ん?リアンちゃんが大きくなってる!?」
和葉
「平次!これはどういう事や?」
平次
「あ、しもた・・・」
見もフタもない男である。
リアン
「このドアホが〜!!アンタが口滑らすから、正体がバレちゃったでしょうが〜!!!」
その後、平次とリアンは和葉達に真相を話したのだった。
もちろんこの後、コナン達の正体も和葉達にバレた事は言うまでもない。
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