ファイル68:呪われたクルージングツアー『12・探偵団VSスペード・ブラザーズ』
大ホール
大ホールに、コナン達を含めたクルーズ参加客全員が集まった。
小五郎
「皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。」
弓浜
「毛利先生、早く犯人の名を言ってください!!」
平次
「慌てんなや、社長ハン。もう犯人はわかってる。」
銀一
「そうだろ?スペード・ブラザーズ!!」
平次達は、スペード・ブラザーズの2人を指さした。
ジョナサン・ダニエル
「・・・」
美保
「まずあなた達2人は、夜中にカジノで打ち合わせをし・・・」
松葉
「その後、Dデッキの第3倉庫に大篠津さんを呼び出し・・・」
阿笠
「背後から首を絞めて気を失わせた後・・・背中を刃物で刺して絶命させた・・・」
小五郎
「オマエ達2人が打ち合わせをしていたのを、うちの子供2人が目撃しているんだよ!!」
ジョナサン
「な、何!?」
コナン
「まちがいありません!!」
哀
「私達、この2人を見ました!!」
ダニエル
「やっぱり聞かれていたのかよ・・・」
ジョナサン
「だが、証拠はあるのか?」
刃
「あるわよ!」
ユリ
「被害者が残した、2枚のスペードのトランプがね!!」
ジョナサン・ダニエル
「ぐっ・・・」
綾子
「もう観念した方がいいんじゃないですか?」
ジョナサン
「甘いな、探偵さん達よ・・・」
ダニエル
「まだオレ達には、爆弾という切り札が残ってるんだぜ?」
そう言うと、スペード・ブラザーズはスイッチをかかげた。
ジョナサン
「いいか、追ってくるなよ!!」
スペード・ブラザーズは逃げ出した。
コナン
「待て!!」
コナンも走り出す。
哀
「江戸川君!!」
哀、刃、ユリも慌ててコナンの後を追っていく。
平次
「たく、世話焼けるヤツらやで・・・」
平次達も走り出していった。
スペード・ブラザーズはモーターボートに乗り込むと、船から飛び出した。
コナン
「くそ、オレもこのボートで追跡を・・・」
哀
「江戸川くーん!!」
哀達が追いついてきた。
刃
「アタシ達も行く!!」
ユリ
「1人じゃ、倒せないでしょ?」
コナン
「わかったよ・・・じゃあ灰原、刃ちゃん、ユリちゃんはオレと一緒に・・・服部達は別のボートに乗って、ヤツらを追跡するんだ!!」
Aボート−コナン、哀、刃、ユリ
Bボート−平次、銀一、美保、松葉
コナン
「じゃあみんな、行くぞ!!!」
哀・刃・ユリ・平次・銀一・美保・松葉
「了解!!!」
スペード・ブラザーズはモーターボートで逃走を続けている。
ダニエル
「ヘヘヘ・・・」
ジョナサン
「どうやら、まいたようだな・・・」
その時、コナン達が2隻のモーターボートで追いついてきた。
コナン・哀・刃・ユリ・平次・銀一・美保・松葉
「逃がすかよ!!スペード・ブラザーズ!!!」
ダニエル
「な、何?追いかけてきたのか!?」
ジョナサン
「チッ、飛ばすぞ!!」
スペード・ブラザーズとコナン達の追いかけっこが始まった。
コナン
「服部!右は任せたぜ!!」
平次
「ああ、こっちは任せとけ!!」
コナン達は、二手に分かれた。
ダニエル
「チッ、調子に乗りやがって・・・」
ダニエルはそう言うと、サイレンサー付きの拳銃を取り出した。
ダニエル
「これでも、喰らえ!!」
ダニエルは拳銃を発砲する。
バシュッ、バシュッ!!
しかし、平次は巧みなモーターボート捜査でそれを回避した。
平次
「そんなヘナチョコ弾が当たると思うな!!」
ジョナサン
「フン・・・」
ジョナサンも拳銃を取り出し、平次達のモーターボートに向けて発砲を始めた。
ドシュッ、ドシュッ!!
平次
「わっ、わっ!!」
平次は体がふらつく。
美保
「平次君、選手交代よ!!」
平次
「あ、ああ!!」
平次は美保にバトンタッチした。
ジョナサン
「フン、女に代わったところで、変わらん・・・」
ドシュッドシュッ!!
ジョナサンは再び発砲した。
だが美保は、素早く旋回して銃撃をかわす。
ギャギャギャギャ!!
ジョナサン
「な、何!?」
美保
「白野蘭学塾15代目塾長白野美保ちゃんを、甘く見ないでくれる?」
ジョナサン
「チッ・・・」
ダニエル
「兄貴、あのボウズ共の方はオレに任せてくれ!!」
ジョナサン
「じゃあ、頼むぞ。」
ジョナサンは運転に集中した。
ダニエル
「チビ共の方なら、オレでも倒せるぜ・・・」
ダニエルはそう思っていた。
しかし、それはまちがっていた。
コナン側の運転者は、江戸川コナンから剣野刃に代わっていたのだから。
刃は、FBI時代からの訓練のせいなのか、運転に関してはズバ抜けて才能があった。
それについては、また後日明かすとしよう。
ダニエル
「あ、当たらねえ・・・!!」
刃
「そんなナマクラで、アタシの戦艦を沈められると思ってるのか?」
刃の瞳は、もはや小学生の女の子の目ではなかった。
その瞳は、FBIの捜査官以上の目をしている。
ダニエル
「(ヒ〜ッ、怖え〜っ!!)」
むろん、彼女の変貌については、コナン達も同様にビビっていた。
コナン
「(リ、リアンちゃんって・・・)」
哀・ユリ・平次・銀一・美保・松葉
「(乗り物に乗ると性格変わるタイプ・・・?)」
もちろん、ちがう。
そうこうしているうちに、コナン達のモーターボートはスペード・ブラザーズに追いついてきた。
コナン
「今だ!!」
コナンはどこでもボール射出ベルトからサッカーボールを取り出すと、同時に蹴り飛ばした。
ドォン!!
しかし、スペード・ブラザーズは間一髪かわす。
ゴオオオオ!!
ダニエル
「フン、当たるかよ!」
哀
「バカね・・・それはオトリよ!!」
ダニエル
「な、何!?」
見ると、哀の肩にユリが乗っていた。
その両腕に、何やら武器がにぎられている。
哀
「行っけーっ、ユリーッ!!」
ドンッ!!
哀はユリをスペード・ブラザーズめがけて投げ飛ばした。
ユリ
「ハアアァァッ!!」
ユリは回転しながら、ジョナサン、ダニエルに打撃を加えると、ダニエルの肩を踏み台にしてコナン達のボートに戻った。
ドサッ!
哀が、しっかりとユリを受け止める。
ユリ
「スタンガン性トンファー、見事命中よ!!」
コナン
「刃ちゃん、とどめだ!!」
刃
「オッケー!!ハアアァァッ!!」
刃は落雷を落とすと、モーターボートを破壊した。
松葉
「桜流蝶忍法、捕縛の鉄糸!!」
松葉が糸を腕から放ち、スペード・ブラザーズを捕まえ引き寄せた。
松葉
「捕獲完了よ!!」
コナン
「青年探偵団、またまた大勝利!!」
コナン・哀・刃・ユリ・平次・銀一・美保・松葉
「いえーっ!!!」
小五郎
「バカヤロウ!!!」
やっぱり、小五郎に怒られた。
コナン
「ご、ごめんなさい・・・」
三本松
「まあまあ毛利さん、逮捕できたんだからいいじゃないですか!」
小五郎
「ま、まあそうですが・・・」
弓浜
「そういえば、秘書の高木君はどこに行ったんだ?」
平次
「美保ちゃんもおらへんで!!」
綾子
「じ、実は・・・園子もいないんです・・・」
小五郎
「なんですと!?」
コナン
「(なんなんだ、この感覚・・・まだ行くなと・・・まだここから立ち去るなと・・・誰かがオレに語りかけてるようだ・・・ま、まさか!?)おじさん・・・ボク、またあの船に戻らなきゃいけない・・・」
小五郎
「なんだって?」
平次
「事件は解決したやろ?」
コナン
「なんなんだろうな・・・今行かないと、取り返しのつかない事になる気がするんだ・・・松葉さん、背中に乗せてって!」
松葉
「いいわよ。」
松葉はコナンを背中に乗せ、翼を開いた。
哀
「気になる事でもあるの?」
コナン
「ま、そんなところだろうな。」
松葉
「行くわよ、コナン君!!」
バサバサッ・・・
松葉はコナンを乗せ飛び上がると、マリエル号へ向けて飛び出していった。
哀
「(気になる事・・・)」
刃
「(ホンマにそれだけ・・・?)」
ユリ
「(新一君・・・)」
哀達3人は、心配そうに見つめていた。 |