ファイル66:呪われたクルージングツアー『10・幕間劇、真夜中の出来事』
ミステリークルーズも無事に終わり、オレ達は部屋に帰っていた。
そして、その夜・・・
コナン
「うーん・・・眠れねえ・・・」
コナンは夜中に目が覚めた。
コナンはベッドから降りる。
コナン
「このままじゃ眠れないな・・・どっか散歩にでも行くか・・・」
そう言って、コナンは部屋を出ようとした。
が、その時・・・
哀
「う、うーん・・・」
コナン
「ゲッ・・・」
哀が目を覚ましてしまった。
哀
「ん・・・あら、工藤君。眠れないの?」
コナン
「オ、オマエだって寝てないじゃないか・・・」
コナンはそうごまかして、部屋を出ようとする。
哀
「待ちなさい、工藤君。あなた、か弱い女の子を1人にして行くつもり?」
コナン
「か、か弱いって・・・」
哀
「この事を博士達にメールで教えたら、どうなるかしら?」
コナンは、それを想像してゾーッとなった。
コナン
「わ、わかったよ!オマエも連れてきゃいいんだろ?」
哀
「うん。」
コナン
「ったく・・・さっさと行こうぜ。」
コナンと哀は、パジャマ姿のまま外に出た。
コナンと哀は、船の甲板へと出てきた。
哀
「わぁー・・・見て工藤君、キレイな月夜の海だよ!」
コナン
「ホントだな。」
哀
「この景色、お姉ちゃんにも見せてあげたいな・・・」
コナン
「きっと見てるよ、明美さんも・・・」
哀
「ありがとう、工藤君。私、本当は宮野志保の姿でこのクルーズに参加したかったんだ・・・そして、工藤新一になったあなたと2人で謎を解くの・・・それでね、2人で月夜の海を見たりしてね、一緒に過ごしたいなぁって思ったの・・・私は、あなたの事が・・・」
コナン
「は、灰原・・・」
哀
「フフッ、なーんてね・・・」
コナン
「またハメやがったな、オマエ・・・」
哀
「テヘッ♪ゴメンね・・・」
コナン
「さ、早く部屋に戻ろうぜ。」
哀
「うん、そうだね。」
コナンと哀は、船の中へと戻った。
コナンと哀は、階段を降りてきた。
コナン
「ん?カジノに明かりがついてるぞ・・・」
哀
「ヤダ、どうして?」
コナン
「とりあえず、入ってみよう。」
哀
「あ、待ってよ・・・」
コナン
「誰もいないな・・・」
哀
「ねえ、もう戻ろうよ・・・」
哀がぼやいたその時、足音が聞こえてきた。
コナン
「ヤベ、隠れるぞ!」
哀
「あ、うん!」
コナンと哀はテーブルの下に隠れた。
足音の主が、カジノに入ってくる。
コナン
「アイツら、スペード・ブラザーズだ・・・」
哀
「ホ、ホント・・・」
ダニエル
「あの人、遅いな・・・」
ジョナサン
「まあ待て。オレ達はあの人に雇われた身だ、もう少し待とうぜ。」
哀
「ねえ工藤君、今やっつけて何をしてるのか聞き出そうよ!」
そう言って、哀は飛び出そうとした。
コナン
「バ、バカ!」
哀
「うっ!」
コナンは哀の口を塞ぎ、引き戻した。
しかし、ガタッと音をたててしまった。
ジョナサン
「ん?」
ダニエル
「誰かいるのか?」
コナン・哀
「(ヤバ!!)」
2人は、ゆっくりとテーブルに近づいてくる。
もう少しで、コナンと哀は見つかってしまう。
しかし、その時・・・
「あなた達、何やってるのよ!!」
もう1人、女の声が聞こえた。
ジョナサン
「ああ、やっと来ましたか。」
「で?頼んだ仕事の方はどうなってるの?」
ダニエル
「すいません、なかなかスキがないもので・・・」
「あなた達が優秀なヒットマンだっていうから、アタシが身内のフリして高い保釈金払って助けてあげたのよ?」
ダニエル
「もちろん感謝してますとも。旧コードネーム『オオカミ』の名は、まだ薄れちゃいませんぜ。」
「まあいいわ。とにかく・・・早くアイツを殺して、あの子も捕まえなさい。あの方は、あなた達の事をたいそう気に入っているんだから・・・」
ジョナサン
「ええ、わかっていますとも。この仕事が成功すれば、私達もあなた方の組織に入れてもらえるワケですし、がんばらせてもらいますよ、『キルシュ』様。」
キルシュ
「あなた達が無事に任務を成功させられる事を祈っているわ。『バン』、『ロゼ』。」
そう言うと、キルシュ、バン、ロゼの3人はカジノから出ていった。
コナン
「まさかアイツらが黒の組織の仲間だったとはな・・・」
哀
「でも私、キルシュなんて名前聞いた事ないけど・・・」
コナン
「おそらく、オマエが抜けた後で入ったんだろう。刃ちゃんかユリちゃんなら、何か知ってるかもしれない。」
哀
「そうね、明日彼女達に相談しましょ。」
コナンと哀はカジノを後にした。
コナンと哀は階段を降りていく。
コナン
「待った、灰原!」
哀
「え?」
コナンと哀は、その場でしゃがみ込んだ。
誰かが歩く音が聞こえてくる。
コナン・哀
「(お、大篠津さん!!)」
大篠津繁が、Dデッキに向かう階段の中へと静かに消えていった。
コナン
「こんな時間にどこに行くんだろ・・・」
哀
「ひとまず、部屋に戻りましょう。」
コナン
「そうだな。」
コナンと哀は、自分達の部屋に戻り、そのまま眠りに落ちた。
しかし、この時大篠津繁の後を追っていればよかったと、コナンと哀はのちに後悔する事になるのであった・・・ |