ファイル63:呪われたクルージングツアー『7・哀は最強のギャンブラー』
コナン、哀、美保、園子の4人は、探偵左文字の映画を観ていた。
松田左文字『・・・以上の事から考えて、犯人はお姉さんの紗織さん、アンタしか考えられやせん!!』
紗織『そうよ・・・アタシがやったのよ・・・あんな義理の父に、毎日妹がイジメられるのが耐えられなくて・・・ゴメンね、香織・・・』
香織『紗織お姉様・・・アタシ、ずっとお姉様の事待ってるから・・・罪を償って、必ず戻ってきてね・・・』
紗織『うぅ・・・香織〜!!』
香織『お姉様〜!!』
左文字『姉妹愛 その絆こそ 美しい・・・か・・・』
『探偵左文字』完
映画を観終わったコナン達4人は、上映館から出てきた。
哀
「おもしろかったねー!」
コナン
「だろ?」
美保
「このドラマ、何度もリメイクされてそのたびに犯人がちがうのが、人気の秘密よね。」
園子
「最後の犯人への一句もよかったしね。」
30分後、平次達も出てきた。
コナン
「どうだった、そっちは?」
平次
「ぜんぜんわからへんかった・・・」
和葉
「そう?アタシはそれなりに楽しめたけど・・・」
ユリ
「私も。」
刃
「特に最後の話、どっかで見た気がするのよねー・・・」
平次
「ハハ・・・ほな、そろそろ行こか?」
和葉
「そやね。」
コナン達は、シアター・マリエルを後にした。
大ホール
コナン達は大ホールに戻ってきた。
すると、小五郎や銀一達もすでに帰ってきていた。
松葉が、昼食の料理をテーブルに並べている。
松葉
「あら、みんなお帰りなさい!」
美保
「ただいまー!」
コナン
「おっちゃん、ポーカーはどうだった?」
小五郎
「ああ、ボロ負けだったよ・・・」
阿笠
「綾子君、ルールを1回教えただけで覚えてしまってな・・・」
綾子
「私、記憶力がいいんですよ・・・」
哀
「銀一君達の方は?」
美保
「それが聞いてよ、哀ちゃん!銀一ったら、試合中ずーっと私の胸を見てばっかりで、ちっともマジメにやってくれないのよぉ!まあ、私のパワーとスピードでカバーして、何とか勝ったけどね!!」
刃
「そ、そう・・・」
ユリ
「ねえ、お昼食べ終わったら私達もポーカーやらない?」
コナン
「お、いいな!」
哀
「やりましょ!」
銀一
「じゃあ、バトンタッチだね。」
松葉
「アタシも休みもらおーっと。」
お昼も食べ終わり、コナン達8人はカジノへ、小五郎達6人はシアター・マリエルに向かった。
カジノ
コナン
「いくぞ!フラッシュ!!」
刃
「アタシはスリーカード・・・」
ユリ
「私、フルハウスよ!!」
美保
「私ストレートだけど、哀ちゃんはどう?」
哀
「ス、ストレートフラッシュ・・・」
コナン
「何〜!!また負けだぁ!!」
刃
「う〜ん、哀ちゃん強いわね・・・」
ユリ
「でも今度こそ私達が勝つわよ!」
美保がカードを配った。
コナン・刃・ユリ・美保
「(やった、後1枚で完成だ!!ん?)」
哀は手札を見て、アタフタしている。
コナン・刃・ユリ・美保
「(フフフ・・・今度こそ勝った!!)」
コナン達は、哀に勝てると思っていた。
しかし、彼らは知らなかった。
哀の手札は、すでにポーカー最強の役になっているという事を・・・
コナン達4人は1枚を交換。
哀は交換なし。
コナン
「よし、いくぞ!コール!!」
コナン達4人が、一斉に手札を見せた。
コナンの手札
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
│9││10││J││Q││K│
└─┘└─┘└─┘└─┘└─┘
刃の手札
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
│7││8││9││10││J│
└─┘└─┘└─┘└─┘└─┘
ユリの手札
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
│6││7││8││9││10│
└─┘└─┘└─┘└─┘└─┘
美保の手札
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
│5││6││7││8││9│
└─┘└─┘└─┘└─┘└─┘
コナンはハート、刃はクラブ、ユリはダイヤ、美保はスペードのストレートフラッシュだ。
普通、ポーカーにおいてこの役が出れば、ある役が来ないかぎり、コナン達の勝ちとなる。
コナン達は、勝った!!と思っていた。
しかし・・・甘かった。
コナン
「灰原はどうだ?」
刃
「アタシ達より上の役はあるかしら?」
ユリ
「勝ったわね!」
美保
「哀ちゃん、手札見せて!」
哀
「はい、これ・・・」
そう言って哀が出した手札は・・・
┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
│10││J││Q││K││A│
└─┘└─┘└─┘└─┘└─┘
哀
「私、出ちゃった・・・最強の役・・・」
ポーカーの中で最強の役である、スペードのロイヤルストレートフラッシュだった・・・(ロイヤルストレートフラッシュ自体は最強の役なのだが、その中でもスペードが一番最強なのである!)
コナン・刃・ユリ・美保
「NOOOO〜ッ!!!」
バタッ・・・
コナン達4人は、テーブルに突っ伏した。
哀
「テヘッ、勝っちゃった♪」
その夕方・・・
コナン達はうつむきながら、大ホールに戻ってきた(約1名をのぞく)。
小五郎
「なんだなんだ、そんなにしょげ込んで・・・」
阿笠
「まさか、ポーカーでボロ負けしたのか?」
コナン・刃・ユリ・美保・平次・和葉・園子
「うん・・・灰原に(哀ちゃんに)ボロ負けした・・・」
あの後、平次、和葉、園子の3人も交代で哀に挑んだのだが、けっきょく誰1人として哀を倒す事はできなかったのである。
ある意味、灰原哀の勝負強さには脱帽の一言。
哀は、その分上機嫌だった。
哀
「ルンルン、ルンルン♪」
コナン・刃・ユリ・美保・平次・和葉・園子
「ハアァ〜・・・」
コナン達7人は、ため息をついた。 |