FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(52/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル52:瑛祐の推理とユーリの過去


「ほーら瑛祐、誕生日プレゼントよ。」
「わーありがとう、瑛美お姉ちゃん!」
「瑛祐、お姉ちゃんの事好き?」
「うん、ダーイスキ!!」
「フフッ、私も瑛祐の事好きよ。ずっと一緒にいましょうね。」
「うん!」






「・・・すけ、瑛祐!!」

瑛祐
「ん・・・?」

瑛祐は目を覚ました。

瑛祐
「琴美・・・何だよ?」

琴美
「何だよじゃないでしょ!どうしたの?あなたが授業中に居眠りするなんて・・・」

瑛祐
「え・・・?」

瑛祐が体を起こすと、古典の授業中だった。

瑛祐
「・・・」

琴美
「何かあったの?瑛祐・・・」

瑛祐
「ああ・・・放課後、屋上で話そう。」






放課後・・・



屋上



琴美
「で、瑛祐。いったいどうしたのよ?あなたが居眠りするなんて、珍しいじゃない!」

瑛祐
「ああ・・・姉貴の事を考えてたんだ・・・」

琴美
「姉貴って・・・瑛美(えみ)さんの事・・・?」

瑛祐
「ああ。今までオレは、姉貴は黒の組織との戦いに巻き込まれ、キールに殺されたとばかり思っていた・・・だが、よくよく考えてみると、アイツらの場合、利用価値がある者は生かしておくんじゃないかな?と思ってるんだ。」

琴美が腕を組んで考える。

琴美
「確かに・・・現に、明美さんと志保ちゃんは生かしていたものね。」

瑛祐
「ああ。けっきょく、明美さんは殺され、志保さんは行方を眩ませたワケだが・・・そう考えてみると、姉貴も実は組織に拉致され、監禁されているんじゃないかとオレは思ってる。」

琴美
「その可能性も、なくはないわね・・・」

瑛祐
「この事は、ユーリさんや赤井さんにも伝えておくつもりだ。それと、ユーリさんの事なんだが・・・」

琴美
「ユーリさんがどうかしたの?」

瑛祐
「ユーリさんが追っている構成員・クラレット・・・ユーリさんは祖父母の仇として、ヤツを追ってるワケだけど・・・オレにはどうも、腑に落ちない。」

琴美
「どうして!?」

瑛祐
「彼がFBIに入ってから、もう20年も彼はヤツを追ってる。祖父母の仇というだけで、ヤツを追い続けるとは、どうしても思えないんだ。」

琴美
「それじゃ、何が理由で・・・」

瑛祐
「オレはこう仮定してみた。もしヤツが、ユーリさんの兄弟だとしたら?」

琴美
「え!?」

瑛祐
「そして、その兄弟を殺すか拉致するかして、その人物にクラレットがスリ替わったとしたら?」

琴美
「あっ・・・!!」

瑛祐
「そうだ。かつて姉貴が教えてくれた、ユーリさんの双子の弟、ローズ・・・23年前のローズ失踪事件・・・その事件から3年後、ユーリさんの祖父母はクラレットに殺された・・・」

琴美
「そ、それじゃあ・・・まさか・・・!!」

瑛祐
「ああ、そうだ。ユーリさんは祖父母、そして弟の仇として、クラレットを追っているんだ・・・」

琴美
「ユーリさん・・・」

瑛祐
「この事は、オレ達だけの心の中に留めておこう・・・今むやみやたらにこの話題を引きずり出しても、ユーリさんを混乱させ、傷つけるだけだから・・・」

琴美
「そ、そうね・・・」






「頼むよ、ジェイムズさん!!オレをFBIに入れてくれ!!」
「う、うーむ・・・しかし・・・」
「しかしもカカシもじゃねぇ!!オレは祖父母を殺されて、弟も連れ去られたんだ!!絶対に組織をぶっつぶす!!アンタがFBIに入れてくれないのなら、証人保護プログラムは受けねぇ!!」
「くっ・・・」
「ジェイムズさん、やむを得ません。彼をFBIに入れましょう。」
「しかし・・・」
「ジェイムズ。君ハコノ前ノジョディチャンノヨウニ、話ヲ長引カセルツモリナノ?」
「わかった、FBIに入れよう。ただ、この2つは約束してくれ・・・1つ・・・君の妹も、FBIに入れてほしい。」
「大丈夫。リリーも入るって言ってるし、後に生まれてくる妹弟も、FBIに入れるよ。」
「それじゃ、最後の2つ目だ・・・絶対に・・・ムチャはしないでくれ。」
「わかった・・・約束するよ・・・」
「それでは、契約成立だ。ようこそ、FBIへ!!」





幼少捜査官の部屋



「こんにちは。」
「アンタらが、ウチらのチームメイト?」
「そうだ。オレはロズゴート・バリー!」
「ボクはルックウッド・ザルチム!」
「アタシはヴィンセント・キース!」
「そして私が、スターリング・ジョディ!よろしくね!」
「オレはハートネス・ユーリ!」
「そんでウチがユーリの妹、リリーや!よろしゅうな!」






ユーリ
「・・・ローズ・・・生きてるかな・・・生きているのなら、必ずオレが助け出してみせる・・・伝説のFBI捜査官、セルゲイ・ハートネスの名にかけて!!」


どうも、作者のユーリです。
さて、今回はどうでしたか?
まだまだ組織の目的は見えません。
それでも、少しずつ皮ははがれつつあります。
次回では、美保が大活躍します!
前後編ですので、お楽しみに!!











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