FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(49/111)縦書き表示RDF


オリキャラ紹介



綾小路麗華(あやのこうじ れいか)−綾小路財閥の令嬢。
音無信秋(おとなし しんしゅう)−音無寺の跡取り息子。
奈川達治(ながわ たつじ)−NOS(浪花のお笑い三銃士と読む)トリオの1人。
沖田正文(おきた まさふみ)−NOSトリオの1人。沖田総司の子孫。
杉森良和(すぎもり よしかず)−NOSトリオの1人。
米倉沙織(よねくら さおり)−ジャーナリスト志望の女の子。
藤原敦也(ふじわら あつや)−サッカーが得意な男の子。
佐々木メトロ−佐々木小次郎の子孫。
柳生清兵衛−柳生十兵衛の子孫。小説家志望。
風魔雷薙−風魔小太郎の子孫。
宮本フレア−宮本武蔵の子孫。怖がり。
蜂野鈴也−松葉の幼なじみ。
桜野松葉−今回の主人公。




FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル49:夏だ!恐怖の肝試し!!『前編』


大阪


『桜野亭』



鈴也
「あっつ〜・・・」

雷薙
「この暑さはさすがにたまらんわ・・・」

フレア
「何か涼しくなれる方法はないかしら・・・」

鈴也
「そういえば、涼しくなれるイベントあるじゃん!」

鈴也・雷薙
「今年も毎年恒例の・・・音無寺の肝試し!!」

フレア
「ホケケケ・・・」






音無寺





音無寺に、鈴也達12人が集まった。


藤原敦也(19)
「松葉ちゃんは大歓迎やけど・・・何で綾小路までおるんや!?」

綾小路麗華(19)
「あ〜ら、あなた方があまりに幼稚な事をしているものですから、(わたくし)が種明かしをしてあげようとわざわざ足を運んでさしあげたというのに、そんな言い方心外ですわ!」

鈴也
「誰もそんな事頼んでないだろ・・・」

麗華
「私が、あなたのような方でもわかるように、親切丁寧に説明してさしあげますわ!」

松葉
「?」

奈川達治(19)・沖田正文(19)・杉森良和(19)
「ヒソヒソヒソ・・・」

敦也
「それじゃ行くぞ!たのも〜!!」



音無信秋(19)
「ようこそいらっしゃい・・・」

お寺の息子、音無信秋がみんなを出迎えた。



達治
「その時、男は背後に気配を感じたんや!振り向いてはいけないと思いつつ、男が思わず振り向くと・・・!!何とそこには青白く燃えとる人魂(ヒトダマ)が!!」

麗華
「プラズマですわ!!人魂がプラズマである事くらい、科学的にもすっかり証明されていますわ!」

シラ〜・・・

達治の怪談に対する麗華の見解に、一同はシラケた。



清兵衛
「それこそまさに・・・恐怖の地獄耳!!」

麗華
「プラズマですわ!!」

雷薙
「何が・・・」



米倉沙織(19)
「最初に言うておくけど、この話は6年前にホンマに起きた事件よ・・・」

麗華
「これだって、どうせプラズマに決まってますわ!!」

沙織
「昔は中学校やったらしいんやけど、その時はもう廃校になっていて何年もそのまま放置され、荒れ放題になっていた建物があったの・・・」

正文
「何で壊さないんや?」

フレア
「うんうん・・・」

沙織
「・・・事故が起きるのよ・・・」

鈴也・松葉・メトロ・フレア・雷薙・清兵衛・敦也・達治・正文・良和・麗華・信秋
「事故ーっ!?」

沙織
「何度も取り壊そうとしたけど、その度に必ず途中で事故が起きて作業は中止になるの・・・結局取り壊せないまま、いつしか誰も近づかないようになっていったわ・・・そして6年前の夏のある夜、近くに住んでいた子供達がその中学校へ忍び込んだの・・・呪われた中学校だとも知らずにね・・・」



コツコツ・・・

『!?』

グイッ!!

『キャーッ!!』

ズボッ!!



『?』

ズズズズ・・・

『うわあっ!!』





沙織
「最初は、ふざけてるんだと誰も気に止めなかったわ・・・でも・・・」





ガッ!

『わあっ!!』

ズルッ!!

『!?』

トッ!



ゴボ・・・

タタタ・・・

『うわあっ!!』

グオッ!

ゴボッゴボッ・・・



沙織
「こうして1人また1人と仲間達は消えていって・・・」



タタタ・・・

スウ・・・

ジャキィィン・・・



沙織
「そして、とうとう最後の1人も・・・」



『!!』



麗華
「この話はウソよ〜!!」

鈴也・松葉・雷薙・清兵衛・敦也・達治・正文・良和・信秋
「ギャ〜ッ!!」

ドドド・・・

フレア
「ウ〜ン!」

フラリ・・・

ドサッ・・・

メトロ
「今年も腰・・・抜けた・・・」

敦也
「こ、今度はプラズマじゃねぇぞ!!」

達治
「何でウソだってわかるんだよ!」

麗華
「鈍いわね・・・全員がいなくなったのに、どうして米倉さんがこの話を知っているのかしら?」

雷薙
「あ、確かに・・・」





鈴也
「く、暗いよね・・・」

雷薙
「う、うん・・・」


敦也
「何や、鈴也らはもう怖じ気づいたのか?」

鈴也
「オレらは別に・・・」

フレア
「はい、怖じ気づきました・・・」





達治・良和
「行ってきまーす・・・」



鈴也
「何でいつもお墓でやるのに、今年は裏山なんだ?」

敦也
「毎年お墓だけじゃ、つまらんやろ?だから今年は裏山抜けてからお墓通って戻って来る事にしたんだ!」





達治・良和
「にひひひ・・・」






正文
「なあ、ちょっと遅すぎないか?」

信秋
「普通に歩いていけば、もう戻ってもよい頃ですけど・・・」

敦也
「オレ、ちょっと見てくるよ!」

正文
「オレも行くよ!」

タッ!

雷薙
「気をつけてな!!」





敦也・正文
「ギャ〜ッ!!」

鈴也・松葉・メトロ・フレア・雷薙・清兵衛・麗華・信秋
「わわっ!!」



信秋
「どうしたんですか!?」

フレア
「ホケケケ・・・」

雷薙
「フレアちゃん早う走らな・・・」



鈴也
「あ〜っ!!」

雷薙
「こ、これって!」

メトロ
「沖田の靴だ!」

清兵衛
「いったいどこへ行ったんだ!」

鈴也
「敦也〜っ!!」

雷薙
「沖田く〜ん!!」

沙織
「・・・同じだわ!6年前の事件とまったく同じじゃない!?」

松葉
「最初の2人はいつの間にかいなくなって・・・次の2人は悲鳴と片方の靴を残して・・・さっきの話とまったく一緒ね・・・」

麗華
「プラズマよ!いえ、偶然よ!そんなの、偶然に決まってるわ!それにさっきのお話って作り話だったんじゃなくってぇ?」

フレア
「ねえ、これからどうするの?」

メトロ
「決まってるだろ!!探すんだ!!」

松葉
「時間がないわ!手分けして探しましょう!!」





雷薙
「まったく、人騒がせねぇ・・・」

清兵衛
「どうせどっかに隠れてるんだよ・・・NOSと敦也が考えそうな事じゃないか・・・」

雷薙
「確かに、その可能性は大いにあるわね・・・」

清兵衛
「それより雷薙、今度の新作の小説なんだけどさ・・・」

雷薙
「もう新作・・・!?」

清兵衛
「まだアイデアの段階なんだけど・・・」






メトロ
「なあ、フレア・・・あ、あれ何だっけ・・・ほら、去年のおまじない・・・」

フレア
「おまじない・・・?ああ、あれね!ゴニョゴニョ・・・」

メトロ
「うんうん・・・」


フレア・メトロ
「臨兵闘者皆陣列在前〜っ!!」

ダダダダダ・・・

ちなみに臨兵闘者皆陣列在前(りんぴょうとうじゃかいじんれつざいぜん)とは、陰陽道の9字の呪文である。






信秋
「あのぉ、綾小路さん・・・シャツが破れるので、放してもらえませんか?」

麗華
「・・・べべべ、別に怖いワケじゃなくってよ!ただ、ただ、わ、わ、私は・・・」

信秋
「大丈夫ですよ・・・今週はボクもまだ一度も見てませんから・・・幽霊・・・」

スタスタスタ・・・

麗華
「ま、『まだ』・・・!?」





松葉
「ねぇ、沙織ちゃん・・・次は誰がいなくなるの?」

沙織
「え?」

松葉
「さっきの沙織ちゃんの作り話・・・そして、その話と同じようにいなくなったNOSと藤原君・・・とくれば、これは沙織ちゃん達の企んだ事なんでしょ?」

沙織
「わ、私は関係ないわ!」

松葉
「アタシ、NOSがヒソヒソ話してるの見ちゃったんだけどなぁ・・・」

沙織
「NOSがみんなをおどかそうとしてたのは知ってたわ・・・でも私は本当に無関係なのよ・・・まさか、こんな事になるなんて・・・」

松葉
「それじゃあ・・・これって・・・」


さーて、夏の有名行事といえば、肝試しですよねぇ〜!!
暑苦しくてたまらない毎日を、この話を読んでクールダウンさせちゃってください!!
それでは、後編をお楽しみに!!











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