FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(48/111)縦書き表示RDF


設楽源次郎が残したダイイング・メッセージ、あなたは解けましたか?
では、犯人を4人の中から当ててください。
柳沢輝明
根本政志
日川光子
和賀光弘
よろしいですか?
変更はありませんね?
それでは、本編をご覧ください。
FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル48:殺意を呼ぶウェディング『後編』


前回までのあらすじ



ある日、親友のエルに呼ばれ、新京極教会にやって来た美保。
エルから頼まれた事とは、バーチャルウェディングの花嫁役をやってほしいとの事だった。
新郎役に選ばれた伊澄とのコンビネーションで、見事バーチャルウェディングをやってのけた美保。
しかし、その夜、ピアノ調律師の設楽源次郎が、何者かに刺殺されたのだ。
死亡推定時刻に美保達は一緒にいたためアリバイがあり、アリバイが怪しいのは和賀光弘、日川光子、根本政志、柳沢輝明の4人のみ。
そんな中、設楽のダイイング・メッセージを見た美保は、犯人をついに突き止めるのだが・・・






美保
「すべての謎は解けたわ。内海さん達のところへ行きましょ!」

伊澄・エル
「ええ!」






内海警部をはじめ、容疑者4人と刑事達が集まった。

内海
「美保ちゃん、犯人がわかったって本当か?」

美保
「ええ、内海さん。」

根本
「だったら早くしてくれないかな。」

柳沢
「こちらも仕事が詰まっているんだよ。」

日川
「まあまあ、まずは彼女の推理を聞きましょう。」

和賀
「じゃあ、聞かせてくれるかね。」

美保
「はい。」

美保は深呼吸すると、事件の真相を話し始めた。

美保
「では、今から事件の真相を解き明かします。今回、この新京極教会で、ピアノ調律師の設楽源次郎さんを殺害した犯人、それは・・・」

ビシッ!

美保
「和賀光弘さん、あなたです!!」

内海
「な、何!?」

和賀
「ハ、ハハ、バカな・・・なぜ私が犯人なのかね・・・」

和賀はたじろいだ。

美保
「トボケたって無駄ですよ、和賀さん。私実は昨日のバーチャルウェディングの本番前、あなたに設楽さんが話しかけていたのを、私達3人は見ていました。」

和賀
「うっ。」

美保
「しかもその後、あなたは歯ぎしりしたような態度を見せていた・・・おそらくあの時、設楽さんに対する殺意が芽生えたのでしょう。」

内海
「しかし美保ちゃん、死亡推定時刻は7時〜11時30分の間だろ?その時間なら、彼にはアリバイがあると判明したんだ。」

和賀
「そ、その通りだ!だから私には犯行は無理だ・・・」

美保
「往生際が悪いですよ、和賀さん。この事件は、あなた1人が起こしたのではない。もう1人、共犯者がいるんですよ。そしてその共犯者は・・・」

ビシッ!

美保
「日川光子さん、あなたですね?」

日川
「うっ・・・」

美保
「イヤ、ここは・・・和賀光弘さんの双子の弟、和賀光彦さんと言った方が正しいのかしら?」

内海
「な、何だって!?」

美保
「内海さん、この人の名前はアナグラムになっているんですよ。名前をローマ字表記に直して、並び変えると・・・」

『HIGAWA MITUKO』

『WAGA MITUHIKO』

『和賀光彦』

美保
「ほらね。」

内海
「おお・・・」

美保
「日川光子さんが2人分のアリバイを作っている間に、和賀さんは堂々と設楽さんを殺害したんです。」

2人は、黙っている。

美保
「そして、設楽さんが残したダイイング・メッセージの正体・・・あれは、犯人のイニシャルを示したものだったんです。」

そう言うと、美保は内海に紙切れを手渡した。

美保
「その紙切れの『シ ミ ソ ミ シ』と『ミ ソ シ ソ ミ』を線でつないで、そのまま読んでみてください。」

内海は紙切れを読んだ。

『シ ミ ソ ミ シ・・・ミ ソ シ ソ ミ・・・』

『W M』

内海
「WとMの字が浮かび上がったぞ!!」

和賀・日川
「!!」

美保
「設楽さんは和賀さんに刺された時、まだかすかに息があったんです。そして和賀さんが逃げた後、何とかして犯人の名前を伝えようとした設楽さんは、ふと気がついたんです・・・楽器メーカーの会長が、ピアノの音を読むなどしないという事を・・・そして、この教会で勤務しているエルに伝えやすくするために、ドレミの音を使ったダイイング・メッセージを思いついたんです。こうしておけば、いずれ誰かがダイイング・メッセージの謎を解いてくれる・・・さあ、和賀さん、日川さん。もう、言い逃れはできませんよ!!」

日川
「そうだ、オレ達が設楽を殺したんだ。会社の金を横領していたのを設楽に知られて、その口封じのためにな。」

和賀
「アイツもアイツだ。横領を黙ってる代わりに、我が社が今後関わる楽器すべての調律に自分を使えだなんて、メチャクチャな要求しやがって。」

内海
「日川さん、和賀さん、もう逃げ場はない。観念するんですな。」

日川
「・・・それはどうかな?」

シュッ!

ボゥン!!

内海
「え、煙幕!?」

ガバッ!!

美保
「キャアアアアア!!」

シュウウウウウ・・・

内海
「み、美保ちゃん!!」

美保
「う・・・ぐ・・・」

日川
「オマエ達、下手なマネすんなよ・・・」

和賀
「ちょっとでも動けば、この娘の命はないぞ!!」

ダダダ・・・

美保
「助けて〜!!」

内海
「美保ちゃん!!」

伊澄・エル
「美保!!」





バタン!

和賀と日川は美保を後部座席に押し込むと、車を発進させた。

ブオオオオオ・・・

内海
「くそっ!観念するどころか、美保ちゃんがさらわれてしまった!!」

エル
「内海さんはすぐに、近辺を固めてください!!」

内海
「ああ、わかった!!」

エル
「伊澄、行くわよ!!」

伊澄
「ええ!!」





和賀と日川は、美保を人質にとり、車で京都市内を逃走している。

捕らえられてしまった美保は、後部座席に寝かされていた。

美保は手足を縄でグルグル巻きに縛られ、口にはガムテープが貼られている。

美保
「ん〜、ん〜!!」

美保はジタバタともがいていた。

美保
「う〜っ、う〜っ!!」

日川
「お嬢ちゃん、君は人質だ。」

和賀
「しばらくの間、オレ達につき合ってもらうぞ・・・」

美保
「んん〜っ、んん〜っ!!(銀一、助けて〜っ!!)」





一方、伊澄とエルは、バイクをすっ飛ばしていた。

エル
「くそっ!ぜんぜん追いつけないわ!!」

伊澄
「エル、あきらめちゃダメ!もっとスピードを上げるのよ!!」





しかし、数分後伊澄達が追いつくと、そこには大破した車と犯人2人がいて、美保も無事に助け出されていた。

伊澄
「美保!!」

美保
「エル、伊澄!」

エル
「なんで助かったの?」

美香
「私がちょうどさっきすれ違ってね。タイヤパンクさせた後、雷落として捕まえちゃった、テヘッ。」

伊澄・エル
「ハ、ハハ・・・」



こうして、和賀兄弟は逮捕された。

しかし、一週間後・・・



『次のニュースです。先日ピアノ調律師・設楽源次郎さんを殺害した和賀光弘・光彦兄弟が、昨夜京都府警拘置所で死亡しました。』

美保・伊澄・エル・美香
「ええ〜っ!?」

『なお、遺体からはシケドトキシンの成分が検出され、2人は昨日の昼に1人の面会者と会っており、京都府警は面会者が2人を殺す目的で毒を体内に投与したと見て、面会者の行方を探している模様です・・・』

伊澄
「じゃあ、あの和賀兄弟・・・」

エル
「最初から美保を狙う気で・・・」

美香
「み、美保ちゃん・・・」

美保
「くそっ・・・」

美保は、怒りのあまり紙コップをにぎりつぶした・・・


意外なところで、青の組織とつながっていた今回の事件。
なぜ美保を狙うのか!?
それはまだまだわかりません。
次回は、久しぶりに松葉と鈴也が登場します!!
内容は真夏恒例の、あれです・・・
お楽しみに〜・・・











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