FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(45/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル45:消えた王女『後編』


前回までのあらすじ



帝丹小学校で行われる劇をする事になった哀達。
哀は王子、歩美はお妃、元太は庭師、光彦は執事、刃は魔法使い、ユリはメイド。
そしてコナンは王女様。
しかし、コナンが小林先生に借りた3つのアクセサリーは、実は曰く付きの代物だった。
そしてその夜、コナンは2人組に誘拐されてしまった!!





2人組とコナンを乗せた車は、米花町を走っている。

その車のトランクの中に、刃が隠れていた。

この車は少しボロいらしく、トランクのフタが少し欠けている。

しかし、これは刃にとって好都合だった。

プシュッ!

パンッ!

プシュッ!

パンッ!

刃は車が帝丹小学校を出た時から、トランクの隙間から外に向かって何かを撃っている。

その撃った物は、確実に彼女達の行き先を伝えていた。




「(フゥ・・・FBI時代に矢笠博士が作ってくれていたコレが、こんな場面で役に立つとはね・・・)」

刃が撃っていたのは、追跡マーカー。

刃専用の特注品である腕時計から小さいカラーボールが発射され、地面に落ちる事で行き先を伝えられる代物だ。

刃はこの発明品を、10年以上も前に矢笠に作ってもらっていた。

従って、某有名推理マンガのパクリでは決してない。


「(それにしても・・・アタシ達をどこまで連れていく気なのかしら?彼ら・・・)」

刃はそう思いながら、手がかりを残し続けていた。






一方、こちらは阿笠邸。

刃からのメールを受け取った哀とユリは、表情が曇っていた。


「工藤君が誘拐されたみたいだわ・・・例の2人組に・・・」

ユリ
「で、どうするの?シェリー。」


「そりゃあもちろん、助けに行くわよ。」

ユリ
「それでこそ、シェリーね。行きましょ。」






約20分後、哀、ユリ、歩美、元太、光彦の5人は、帝丹小学校に集まっていた。



歩美
「コナン君が誘拐されちゃうなんて・・・」

元太
「しかも、劇の衣装のままで、か・・・」

光彦
「犯人の目的は、もちろんあの3つのアクセサリーでしょうね。」

歩美達が、腕組みをしている。

ユリ
「哀ちゃん、追跡メガネはあるの?」


「ええ、一応持って来ているけど。でも、どうやら今回は活躍の場がないみたいよ。」

ユリ・歩美・元太・光彦
「え?」

哀の言葉に、歩美達は首をかしげる。


「ホラ、見て。この塗料。」

ユリ
「これって、郵便局なんかの防犯装置にある追跡マーカー?」


「ええ。それも小型のヤツよ。どうやら、刃ちゃんが手がかりを残してくれたみたいだわ。」

元太
「じゃあ、これをたどれば行けるのか。」

光彦
「ええ、これは夜光塗料入りのようですから、暗闇でもよく光ります。」

歩美
「じゃあ、行きましょ。」

哀達はターボエンジン付きスケボーにそれぞれ乗った。

配列は、Aが哀、ユリ。

Bが歩美、光彦、元太である。


「じゃあ・・・」

哀・ユリ・歩美・元太・光彦
「レディー・ゴー!!」

哀達は、スケボーを発進させた。






その頃、コナンを乗せた車は、見知らぬ倉庫へたどり着いた。

キキッ。


「(止まったみたいね。)」

刃はこっそりとのぞき込む。

2人組が、手足をロープで縛られ口をタオルで塞がれたコナンを倉庫の中へと連れ込んだ。

コナン
「モゴモゴ・・・」

「たく、少しはおとなしくしろ!!」

「黙ってられないのかよ・・・」


「(新一君・・・あと少しの辛抱だからね・・・)」

刃はこっそりと後をつけた。



2人組はコナンを柱に寄りかからせると、奥の方に消えていった。


「(・・・チャンス!!)」

タタタ・・・

刃はスキを見て、コナンの元に走り寄った。

コナン
「ん、んむんむぅん!?(リ、リアンちゃん!?)」


「もう大丈夫よ、新一君。」

そう言うと、刃はコナンのさるぐつわを外してあげた。

パラッ・・・

コナン
「リアンちゃん・・・助けに来てくれたんだね・・・」


「ジッとしてて。今、縄をほどいてあげるからね・・・」

刃はコナンの縄をほどきにかかった。

コツ・・・


「え?」

刃の頭に、拳銃が突きつけられた。

「何してるのかな、お嬢ちゃん?」

刃の後ろに、2人組が立っていた。


「はっ!」

ババッ!

刃はとっさに、コナンを後ろ手でかばった。

「勇ましいお嬢ちゃんだね。でも、1人で助けに来るなんて、無謀だよ。」


「くっ・・・」

その時だった。

ドゴォ!!

「がっ!!」

男の背中を、サッカーボールが直撃する。

ドサッ。

男は気絶した。

「な、何だ!?」


「動かないで、次はあなたに当てるわよ。」

パリパリ・・・

哀達5人が、倉庫の入り口に立っていた。

「な、何なんだこの威力・・・オマエ達は何者だ!?」


「私達は、少年探偵団よ!さあ、銃を捨てて自首しなさいよ、宝石強盗さん。」

「ちっ・・・」

ダッ!

男は1人で逃亡した。


「チェ、逃げられたか。」

元太
「もう少しだったのにな。」

歩美
「でも、犯人の1人は捕まえたわ。」

光彦
「2人とも、大丈夫ですか?」


「ええ、何とかね。」

コナンの縄をほどき終えた刃が、コナンと共に笑顔を見せた。

コナン
「みんな、ありがとう。」

ユリ
「でも、もう1人はどうするの?このままじゃ、また襲われるわよ。」

ユリが腕組みをする。


「大丈夫よ、私に任せて。いい作戦があるのよ。」





一週間後



劇本番



元太
「お止めください、ハート姫!1人で外に出るなんて!!」

光彦
「そうですよ、夜の外は危険です!!」

ユリ
「外に出て、お嬢様の身に万が一の事があれば・・・」

歩美
「そうよ、ハート。悪い事は言わないわ。」

コナン
「大丈夫よ、お母様。メガネと普段着でカムフラージュするし、クラブ様とダイヤさんも守ってくれるわ。」


「お嬢様の事は、私達にお任せください。」


「私達が必ず守ります。」

阿笠
「哀君、ファイトじゃぞ〜!!」


「う・・・恥ずかし・・・(やっぱり呼ぶんじゃなかった・・・)」


「(油断は禁物よ、哀ちゃん。昨日のヤツが狙ってるかもしれない。)」


「(ええ。)」

コナン
「ねぇ2人とも、やっぱり不安だよ。今度こそ撃たれちゃうんじゃない?」


「大丈夫よ。」


「ヤツもこんな大観衆の面前で手出しはできないハズだわ。」

ザッ!

「おっと、こんなところにいたのか。ようやく見つけたよ、王女様。オレは盗賊。地獄の果てまで追いかけるぜ!!」

ジャキ!


「どうしてここに!?」

「先生にはこう言ったんだよ。オレはお嬢ちゃんの兄で、君達に頼まれて特別出演するってね。さあ、3つのアクセサリーを渡してもらおうか。とにかく、この前のようにはいかないよ。今の君にあの物騒なキックはできないようだしね。」


「!」


「アクセサリーはここよ。」

「?」


「服よ、変われ!えいっ!!」

バッ!!

「わっ!」

オオ〜ッ!!

ワァァァァ!!

パチパチ・・・

阿笠
「スゴい仕掛けじゃな。」


「2枚着てた服の1枚を糸で引っ張ったのよ。」

「あ!!それだ、早く渡せ!!」


「そうはさせない!これでもくらいなさい!!」

ボカッ!

パシッ。

「何だよ、痛くもカユくもない。」


「あら、それはどうかしら?小石よ、変われ。えいっ。」

「え。」

ドン!!

「ギャッ。」

哀・コナン・刃・ユリ・歩美・元太・光彦
「作戦大成功〜。」

「た、助けて〜。」


「服の時とは逆に、吊ってあった大石を下に落としたのよ。ちなみに、こんな重い大石を持ってたのは、このおまわりさん達よ。」

ババン!!

目暮
「誘拐及び殺人未遂で、逮捕する!!」

「!!はい。」

哀・コナン・刃・ユリ・歩美・元太・光彦
「これにて、一件落着!!」

阿笠
「ブラボー。」

パチパチパチパチ・・・

哀・コナン・刃・ユリ・歩美・元太・光彦
「(おいおい、博士まだ劇だと思ってるよ。)」


哀達の劇編、終了!
今回、刃は大活躍・・・したかな?
次回は、また美保が登場!
伊澄とエルも出るので、よろしくね!











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう