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FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル39:美保と仲間達の九州旅行『疑惑編』


前回までのあらすじ



白野美保と瀬藤銀一は、白羽弥生、三千院伊澄、天幕深雪、鳳美香、月島弓雁、エル・シーバス、瀬川泉、妹尾波香、長谷川祐美と一緒に熊本に旅行にやって来た。
そこで、美保は白野蘭学塾の元塾生の、堂本卓治、高道習字郎、青沢四郎の3人と再会する。
ところが、そこで3人の内の1人、高道習字郎が殺害され、美保は高道殺害の容疑をかけられてしまった・・・!!






江崎
「白野美保君、君を高道習字郎殺害容疑で逮捕する!!」

ガチャッ!

江崎
「これから君には、私がとった部屋で取り調べを受けてもらう。異議はないかね?」

美保
「ええ、ありません。」

美保は静かに答えた。

江崎
「よし、桂木君、彼女を連れていってくれ。」

桂木
「了解しました。」

そう言うと、桂木刑事は美保を引っ張った。

桂木
「さあ、行こうか?」

美保
「はい。」

美保は静かに答える。

銀一
「み、美保ぉ!!」

銀一が、泣きそうな顔で叫んだ。

美保
「大丈夫よ、銀一。すぐ戻ってくるから。それよりも・・・」

そう言うと、美保は携帯を取り出し、銀一にウインクした。

銀一
「!!」

美保
「じゃあ刑事さん、行きましょうか?」

美保は江崎達に連行されていった。



銀一
「ふざけないでよ・・・元教え子の高道さんを、美保が平気で殺すワケがない!!教え子が死んで一番辛い思いをしてるのは、塾長だった美保なのに・・・!!これ以上、美保をイジメないで・・・!!」

銀一は、泣き崩れた。

弥生・伊澄
「銀一・・・」

深雪・美香・弓雁
「美っちゃん・・・」

エル
「美保・・・」

泉・波香・祐美
「美保ちゃん・・・」

『(マズい事になったな・・・このままでは、あの計画を実行に移せん!!早急に次の作戦を考えねば・・・!!)』



104号室



部屋に戻った弥生、伊澄、銀一は、事件の事について考えていた。


弥生
「腑に落ちひんのは、次の3点・・・1つ目は現場に漂っていた悪臭・・・あれは、何か毒薬を使って高道さんを殺したって事や・・・それやのに、美保の体からは何もにおわへんかった・・・もし美保が犯人なら、彼女の体からもにおいがするんとちゃうか?2つ目は美保のアリバイや・・・美保は堂本さんの部屋に行くまでアタシらとおったけど、アタシらかて全員バラバラに行動しとった・・・美保が犯人と断定すんのは、まだ早いで・・・ほんで3つ目は、現場に落ちとったこの2つや!」

弥生が出したものを、銀一は受け取り、見てみた。

銀一
「これって、糸と鎖のカケラ!?」

弥生
「そや。ほんでカケラの方は、ひしゃげた上に、妙な跡がついてる。」

伊澄
「じゃあ、弥生・・・」

弥生
「ああ、密室のトリックはわかった。あとは真犯人の特定と、動機がなんなのかや。とりあえず、堂本さんに話を聞いてみるか・・・」

そう言うと、銀一達は部屋を出た。






一方美保も、弥生と同じく密室のトリックは解けていた。

美保
「(密室のトリックは解けた・・・あとは、現場でにおっていた毒薬のにおい・・・あれは、確かシケドトキシン・・・イチゴヤドクマゼミからとれる、猛毒中の猛毒だわ・・・あんなもの、医者でも簡単には手に入らない・・・いったい誰が、あんなものを・・・)」






弥生、伊澄、銀一は、堂本の部屋までやって来た。

弥生
「な、なんやコレ!?」

銀一
「部屋の入り口が、本棚で塞がれている!!」

伊澄
「みんなを呼んできて、開けましょ!!」



数分後、深雪、美香、弓雁、エル、波香、祐美を呼んできた銀一達は、本棚に体当たりした。

ドン!

ドン!

ドン!

ドカッ!!

ようやく本棚を倒すと、銀一達は中に踏み込んだ。

銀一
「ど、堂本さん・・・」

銀一達が見たのは、首を吊って亡くなっている、堂本卓治の変わり果てた姿だった・・・


「どうしたの?みんな・・・」

銀一達の後ろから、泉がやって来た。

エル
「泉、どこにいたの?」


「ちょっと飲み物を買いにね・・・」

美香
「私、江崎警部達を呼んでくる!!」

そう言うと、美香は走っていった。






数分後・・・





美保は、すでに犯人を絞り込んでいた。

美保
「(ま、まさか犯人はあの人・・・?バカな!!あの人が犯人であるハズが・・・)」

ガチャ!

江崎警部と、桂木刑事が部屋に入ってきた。

美保
「江崎警部?どうしたんですか?」

江崎
「美保君、すまなかった!!まさか君が京都府警本部長、白野琴葉さんの娘さんとは知らず、犯人扱いして・・・」

美保
「え?」

桂木
「実は、真犯人が名乗り出たんですよ!!」

美保
「真犯人が!?」

江崎
「来たまえ、ソイツに会わせてあげよう。もっとも、もう話はできないがね・・・」








江崎警部達に連れられ、美保は現場にやって来た。

美保
「ど、堂本さん・・・!!!」

桂木
「銀一君達が堂本さんの部屋に入ろうとすると、中から本棚で入り口が塞がれていて、銀一君達が全員で本棚を倒して中に入ったらしいんです。すると、堂本さんはすでに首を吊って亡くなっていたと・・・」

江崎
「彼の犯行の動機は、美保ちゃんが高道に因縁をつけられた事への恨み・・・そしてアリバイ作りのために、部屋に来ていた美保ちゃんを脅し、口をつぐませた。すべて、この遺書に書いてあったよ。それに、部屋は密室状態だった・・・」

美保
「・・・」

江崎
「つまり、この事件は堂本卓治の自殺によって、すべて解決したんだ・・・美保ちゃん、あとは君に任せるよ・・・」

そう言うと、江崎警部と桂木刑事は帰っていった。

美保
「・・・」



みんなが寝静まった頃、美保は堂本の部屋を調べていた。



美保
「堂本さんが自殺?そんなバカな!!何か・・・何か他殺の証拠があるハズ・・・」

その時、美保は自分の携帯電話が光っている事に気づいた。

美保
「ん?メール・・・?堂本さんからだわ。死ぬ前に私に送ったのかしら・・・」

美保は、堂本からのメールを読んでみた。

美保
「ち・・・ちがう・・・ちがうわ!!高道さんを殺したのは堂本さんじゃない!!やっぱり犯人は、銀一達の中にいたんだわ!!だとすると、弥生から見せてもらった、あの2つの証拠品は・・・」

次の瞬間、美保にはすべての謎が解けた。

美保
「今、迷宮の鍵はすべて開いた・・・!!犯人は、やっぱりあの人だわ!!!」






美保は銀一宛てにメールを打ちながら、ホテル内を走っていた。

美保
「私の推理が合っているのなら、あの人はおそらく偽者・・・これで、すべての謎は解けたわ!!」

銀一にメールを送ると、美保は少しのどが乾いた。

美保
「なんか、のどが乾いたわ。コーヒーでも買おう。」

そう言うと、美保は自動販売機に向かった。

しかし、美保は背後に自分を監視する人影がいた事に気がつかなかった。





美保
「あぁ、おいしい・・・やっぱりコーヒーはこれよね・・・」

美保はコーヒーを飲み干すと、一息ついた。

疲れていたせいだったのか、美保は背後に忍び寄ってくる人影に気がつかなかった。

ガバッ!!

美保
「うっ!!」

美保は背後から口をハンカチで塞がれた。

美保
「むぐ・・・むぐぅ〜っ!!」

美保はジタバタともがいたが、しばらくすると目がトロンとなってしまった。

美保
「うぅ・・・」

美保は気を失い、倒れた。

美保を襲った人物は、美保を背中に抱え上げ、運んでいった。


殺害容疑を晴らした美保、またしても大ピンチ!!
銀一は、愛する幼なじみを救う事ができるのか!?
次回、『解決編』にご期待を!!











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