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FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル38:美保と仲間達の九州旅行『事件編・2』


美保
「つまり私達は、何者かによってここに閉じ込められたってワケよ・・・」

堂本卓治(どうもと たくじ)『32』『弁護士』
「そのようですね・・・美保ちゃん・・・」

美保
「あら、堂本さん。」

???
「おやおや・・・塾長さんはずいぶんと落ち着いていらっしゃるようだ・・・」

美保
「あら、高道さん。あなたも来てたの?」

高道習字郎(たかみち しゅうじろう)『31』『犯罪ルポライター』
「ええ・・・ちょっと休暇にね・・・」

卓治
「それより、さっきの事だが・・・何が言いたいんだ?高道。」

習字郎
「言った通りだよ、堂本。美保ちゃんが犯人だとしたら、何の不思議も起こらないだろうが?」

卓治
「なんだとぉ、キサマァ!!」

美保
「確かに所有者の私なら、飛行機のどこに爆弾を仕掛ければ簡単に破壊できるか、わかるでしょうね。」

銀一
「み、美保!?」

美保
「でも、あなたの推理はまちがっているわよ。爆弾を仕掛けた飛行機に、この私が大切な親友達を乗せると思う?」

青沢四郎(あおさわ しろう)『30』『推理作家』
「確かに、美保ちゃんなら、そんなバカな事はしないな・・・」

習字郎
「ちっ、過保護者どもが・・・」

ザッザッザッ・・・

エル
「美保、誰?今の人。」

美保
「ああ、彼は犯罪ルポライターの高道習字郎さん。ここにいる堂本さんや青沢四郎さんと同じく、私の元生徒よ。ま、今見た通り、態度がちょっと悪いけどね。さ、自分の部屋に戻りましょ。」

美保達は、自分の部屋に戻っていった。

この時、ボク、瀬藤銀一は、何かが起こる気がしてならなかったのです・・・

しかも、このボクの不安が現実になってしまうとは、思ってもみませんでした・・・






104号室



伊澄
「大変な事になっちゃったわね。」

弥生
「そやな。美保、飛行機爆破した犯人、特定できたか?」

美保
「いいえ、まったく。犯人が誰なのかも、仕掛けた目的もさっぱり。でも、こんな切羽詰まった状況の時でさえ、私はこう思ってしまうわ・・・『謎よ・・・もっともっと深くなりなさい・・・』とね・・・」

銀一
「美保・・・」

美保
「ま、そのうちわかるわよ。私、堂本さんに呼ばれたから、ちょっと行ってくるわね。」

そう言うと、美保はタタタと走っていった。





その頃・・・




「ん・・・う・・・」

ムク・・・


「!!(手足が縛られている・・・それに、声も出せない・・・!!きっと、縄か何かで縛られて、ガムテープか布でさるぐつわをされてるんだわ・・・!!)」

フッ・・・


「(犯人のヤツ、マヌケね・・・私を1人にしておくなんて・・・なんたって、私は・・・)」








コンコン、コンコン!

美保
「堂本さん、来たわよ。」

卓治
「ああ、来たか美保ちゃん。入って。」

美保
「失礼。」

ガチャ!

卓治
「はい、レモンジュースだよ。」

美保
「ありがと。」

美保はジュースを一口飲んだ。

グビ・・・

美保
「ところで、堂本さん。仕事の方はうまくいってる?」

卓治
「ええ、おかげさまで。君のおかげですよ。」

美保
「ヤダ、そんな・・・」

卓治
「その事で、君にお礼がしたいんだ。そろそろ、効いてきたようだしね。」

美保
「え・・・?」

ガクン!

美保
「ど、堂本さん・・・あなた、ジュースに何を混ぜたの!?」

卓治
「ハルシオンっていう睡眠薬だよ、美保ちゃん。」

美保
「ど、どうして・・・キャアッ!!」

美保は堂本に押し倒されてしまった。

美保
「ど、堂本さん!!?」

卓治
「私は、一度でも君を自分の女にしたいと思っていたんだ。その願いが、今やっとかなうよ・・・」

美保
「や、やめて堂本さ・・・うっ!!」

卓治
「静かにしてくれ、美保ちゃん。」

堂本はガムテープをピーッと切ると、美保の口に貼りつけた。

ペタッ。

美保
「ん〜!むぅ〜!!んん〜!!!」

卓治
「フフフ・・・」

続いて堂本はロープを取り出すと、美保が抵抗しないように、彼女の手足をロープで縛り上げてしまった。

ギュッギュッ!

美保
「ん、んむぅ〜!!(は、放して〜!!)」

卓治
「フフフ・・・」

美保
「ん〜、んんん〜っ!!!(イヤ、イヤァ〜ッ!!!)」

美保は、堂本に2時間ほど襲われた。






2時間後、ようやく美保は堂本から解放された。



美保
「フゥ・・・ひどい目にあっちゃった・・・あ、そうだ、高道さんも食事に誘わなきゃ。」

そう言うと、美保は高道の部屋に向かった。






コンコン、コンコン!

美保
「高道さーん、いるー?」

美保は扉に手をかけた。

ガチャ!

美保
「あら?鍵が開いてる・・・」

しかし、すぐにドアが開くのが阻まれた事に美保は気づいた。

美保
「チェーンロックがかかってる!!」

美保は少し考えた。

美保
「(どうしよ・・・中で何かが起こっているのなら、早く突入しないと手遅れになるだろうし・・・でも中に誰かがいて、襲われたりしたらイヤだし・・・う〜ん・・・)」


「何1人で考え込んでるの?美保ちゃん。」

美保
「だああ!!・・・って、泉ちゃんか・・・こんな所で何してるの?」


「ヒマだから、1人でホテル内を散歩してみようかなぁって・・・そういう美保ちゃんこそどうしたの?」

美保
「この後晩ごはんでしょ?どうせだったら、高道さんも誘おうと思って・・・でも、ドアにはチェーンロックがかかってるし・・・」


「ん?ちょ、ちょっと美保ちゃん!あそこに倒れてるの、高道さんじゃない!?」

美保
「ホ、ホントだわ!!チェーンカッターを借りてきて、開けましょ!!」


「そんなの待ってられない!2人でドアを破りましょ!!」

美保
「ええ!いっせーの・・・」

美保・泉
「せっ!!」

ドン!

ドン!


ドカッ!!

ダダ・・・

美保
「・・・」


「ど、どう?美保ちゃん・・・?」

美保
「ダメだわ・・・もう脈はないみたい・・・警察に電話しましょ。」


「う、うん・・・」






数分後、熊本県警が到着し、事情聴取が始まった。



江崎正隆『熊本県警警部』
「被害者は高道習字郎、32歳。犯罪ルポライターか・・・」

桂木剛『熊本県警刑事』
「ええ、さまざまな事件の犯人を追っていたようです。」

江崎
「そりゃあさぞ、恨られる事も多かったろうな。」

桂木
「関係者全員のアリバイを調べた結果、ほとんどの人にアリバイがありました。アリバイがあやふやなのは、1人だけで・・・」

江崎
「ほう、それは・・・?」



しばらくすると、江崎警部と桂木刑事が部屋に戻ってきた。



江崎
「みなさん、事件の犯人がわかりましたよ。この事件の犯人は、君だ!!」

そう言うと、江崎は美保を指さした。

美保
「・・・」

江崎
「アリバイがあやふやなのは君だけ・・・しかも、事件前に被害者に挑発を受けていた君の姿も目撃されている。動機も十分だ・・・」

美保はなぜか、言い返さない。

江崎
「君を、高道習字郎殺害容疑で逮捕する!!」

ガチャッ!

江崎は、美保に手錠をかけた。


白野美保にかけられた、高道習字郎の殺害容疑!!
その影で不気味に笑う犯人・・・
はたして瀬藤銀一は、愛する幼なじみを救う事ができるのか!?
次回、『疑惑編・1』にご期待ください!!











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