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FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル37:美保と仲間達の九州旅行『事件編・1』


美保
「え?旅行券?」

白野美保は、山王学園のカフェテリアで、三千院伊澄と話していた。

伊澄
「そうよ、弥生がこの前福引きで九州への旅行券を引き当ててね。どうせだったら美保も誘おうって言ってたのよ。」

美保
「それはいいわね。私も参加するわ。で、その旅行券、何人分なの?」

美保は伊澄に聞いてみた。

伊澄
「それが中途半端な人数でねぇ。なぜか11人なのよ・・・」

美保
「た、確かに中途半端な人数ね・・・」

伊澄
「美保と銀一、弥生とアタシは確実だとして・・・あと7人はどうする?」

美保
「そうね・・・クラスメートに聞いてみましょうか。」



美保は各所を回り、行けるかどうか聞いてみた。

しかし、男性陣は全員アウトだった。



美保
「ハァァ〜、男性陣は全員アウトだわ・・・」

伊澄
「どうしたものかしらねぇ・・・あ!そういえば、あなたの家にいたじゃない・・・」

美保
「ああ、あのメンバーね・・・」



白野邸



家に帰った美保と伊澄は、さっそく深雪達に聞いてみた。



美香
「え?九州旅行?」

弓雁
「私達も行っていいの?」

深雪
「わーい、行く行く!」

エル
「泉達に言えば、きっと喜んでついて来るわ。」

弥生
「これで、11人そろたな!」

銀一
「でも、やっぱり中途半端な人数だよね・・・」

美保・美香・深雪・弓雁・エル・弥生・伊澄
「た、確かに・・・」

その後エルは、泉達の家に電話をかけた。






長谷川邸



長谷川祐美(はせがわ ゆみ)『17』
「うん、喜んで参加するわ。」



妹尾邸



妹尾波香(せのお なみか)『17』
「了解しました・・・」



瀬川邸



瀬川泉(せがわ いずみ)『17』
「オッケー!」

瀬川泉は、携帯電話を切ると、大はしゃぎだった。


「やった、やったー!美っちゃん達と旅行だー!!」

泉は上機嫌で、階段を上がっていった。


「楽しみだなー、九州旅行!」

その時、泉の部屋の方から何かの物音が聞こえた。


「む!?誰かいる?(ハハーン、泥棒か何かが侵入したわね?)」

泉は携帯電話をある場所に隠すと、忍び足で部屋の中へと入った。


「・・・」

泉は辺りを見回した。

誰かがいる気配はない。


「誰もいない・・・やっぱり、私の思い過ごしか・・・」

泉が安心しきったその時、背後から近づいてきた何者かが、泉の口を塞いだ。

ガバッ!!


「うっ・・・」

泉は顔を左右にふって、必死にもがいた。

しかし、その人影も必死になって泉の口を塞ぐ。


「んむむ・・・(ダ、ダメ!!これは・・・クロロホル・・・ム・・・)」

泉はバッタリと倒れた。

泉を襲った人影は、不適な笑みを浮かべると、泉をどこかに運んでいった。






旅行当日



美保
「みんな、そろった?」

波香
「泉がまだみたいよ・・・」


「ゴメ〜ン!」

泉が走ってきた。

美保
「?(泉ちゃんの様子がおかしい・・・さては・・・)」

美保はとっさに、ある場所に電話をかけた。

しばらくすると、美保はフッと笑い、ある人物に向けたメールを早打ちして、送信した。

美保
「(やっぱりね・・・)みんなそろったし、行きましょ。」

美保は平然とした態度で、みんなを先導した。

しかし、銀一は、美保の様子がおかしい事に気づいていた。



美保
「さあ、行くわよー!!」

そう言って美保が指さした先には、大きな飛行機があった。

深雪
「え?これで行くわけ?」

美保
「悪いの?」

美香
「イヤ、悪くはないけどさ・・・」

美保
「だったら、さっさと乗った乗った!!」

美保に押され、深雪達は飛行機に乗り込んだ。






3時間くらいして、飛行機は熊本県に着いた。



美保
「さて、着いたわよ!」

美保達の前には、大きなホテルがそびえ立っていた。

美保
「さ、行くわよ!」



ホテルに入ると、支配人が美保達を出迎えた。

「いらっしゃいませー。」

美保はフロントでチェックインをした。

「白野ご一行様ですね。承っております。これが各部屋の鍵です。」

美保は鍵を受け取った。

美保
「ありがとう。」

その時、誰かの声が聞こえてきた。

???
「おっと、これはこれは白野蘭学塾の塾長さんじゃないですか。」

美保
「あら、堂本さん。旅行ですか?」

堂本卓治
「ああ。ちょっと心の傷を癒しにな・・・」

そう言うと、堂本は美保の方を見た。

卓治
「それと・・・久しぶりに美保ちゃんに会いたかった・・・からかな?」

美保
「あら・・・お母さんに聞いたのね、旅行の事・・・」

卓治
「ええ、恥ずかしながら・・・」

美保
「相変わらずね・・・4年前だったかしら?あなたが塾を辞めてったのは・・・」

卓治
「ええ・・・白野蘭学塾のすばらしさを、たくさんの人に知ってもらいたくてね・・・」

美保
「あらあら、優しい塾生さんだ事・・・」

美保は、クスリと笑っていた。



そして美保達は、それぞれ部屋に戻った。



104号室−白野美保、瀬藤銀一、白羽弥生、三千院伊澄

106号室−天幕深雪、鳳美香、月島弓雁、エル・シーバス

105号室−瀬川泉、妹尾波香、長谷川祐美



しばらくして、104号室の呼び鈴が鳴った。

ピンポーン!

美保
「はーい。」

美保は届け物を受け取ると、部屋に戻ってきた。

銀一
「美保、何だったの?」

美保
「何かの手紙みたいね。」

美保は手紙を開けてみた。

美保
「な!?こ、これは・・・」

『今宵、このホテルでおもしろい事が起こる。まずは、君達に何かが起こるだろう・・・』

弥生
「これて、犯行の予告状!?」

伊澄
「美保、外に出た方がよくない?」

美保
「そ、そうね・・・京都府警に電話して・・・」

その時、外がピカッと光った。

ドゴォォォン!!

弥生
「な、何や今の音は!?」

伊澄
「外の方から聞こえたわ!!」

銀一
「美保、行ってみよう!!」

美保
「え、ええ・・・」





ゴオオオォォ・・・



美香
「こ、これは・・・」

深雪
「飛行機が燃えてる・・・」

弓雁
「だ、誰がこんな事・・・」

エル
「銀一君、バスは!?観光バスとか、あるでしょ?」

美保
「無理ね・・・」

美保がゆっくりと歩いてきた。

美保
「観光バスも他の車も・・・すべてのタイヤがパンクさせられていたわ・・・」

泉・波香・祐美
「そ、そんな・・・」

弥生
「そやったら、携帯や!!」

伊澄
「無理よ、ここら辺は携帯電話の使用可能圏外・・・」

美保
「つまり私達は、何者かによってここに閉じ込められたってワケよ・・・」

美保は、静かにそう言った・・・


さーて、美保達の九州旅行編の始まりです。
やっぱりというか、次回は事件が起こります・・・
とりあえず、お楽しみに〜。











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