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FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル34:潜入捜査は危険がいっぱい!!『文化祭編』


「す・・・すいません・・・!遅くなりました!今日転校してくる事になってる・・・」

愛子
「(やっと来たか・・・歩美ちゃん!・・・え・・・!?)」


「灰原哀です!よろしくお願いします!!」

愛子
「(は・・・灰原!?あ・・・歩美ちゃんじゃなくてナゼこの子がぁ!!?)」








愛子
「(おかしい・・・確か今回の紅百合女学院の潜入捜査には・・・少年探偵団の内の、オレと歩美ちゃんが指名されたハズ・・・なのに・・・なのに・・・ど・・・どうしてここに灰原がいるんだぁ〜!!?)」


「(どうしよう・・・女装の工藤君にドキドキしちゃってる!!私ってかなり変?)」

愛子
「あ・・・あのさぁ・・・灰原・・・ちょっと聞きたいんだけど・・・」


「あっ!そうだ!ご・・・ごめんなさい!!私・・・初日から遅刻しちゃって!あなたの分もお弁当作ってたら時間がかかっちゃって・・・」

愛子
「イ・・・イヤ・・・そうじゃなくて、どうして歩美ちゃんじゃなくて君が・・・?」


「じ・・・実は今朝早く吉田さんのお母さんから連絡があって、吉田さんがカゼで高熱を出してダウンしちゃったって・・・」

愛子
「歩美ちゃんが?そういえば、なんかセキ込んでたよなぁ・・・」


「それで阿笠博士に相談したら、代わりに私が紅百合女学院に行けばいいって・・・初めはリアンちゃんかユリが来るハズだったんだけど・・・帝丹高校文化祭事件の時に工藤君になりきった変装術を博士に買われて、私が来る事になったの・・・」

愛子
「(・・・は・・・博士のヤロォ・・・)」

コナンこと愛子は、阿笠博士を恨みに思った。

刑部賢治(32)『紅百合女学院小学部教師』
「さっ!入りなさい2人とも!!」





2年A組



賢治
「みなさん!今日からこのA組でみなさんと勉強する事になった、灰原哀君と・・・江戸川愛子君だ!みんな仲良くしてやってくれ!」

愛子
「(なるべく高く女の子らしい声色でしゃべらないと・・・)江戸川愛子です・・・よろしくお願いします!」

「キャ〜!!」

「ステキなハスキーボイス!」

愛子
「(な・・・なんだ?この反応は・・・!?)」

賢治
「お静かに!じゃあ灰原君は小田切君・・・江戸川君は久遠寺君の隣の席に着いて!」

「江戸川さんはここよ!」

愛子
「あっ・・・どうも・・・」

久遠寺晶(くおんじ あきら)(8)『紅百合女学院小学部2年生 2年A組 委員長 久遠寺環の妹』
「アタシは久遠寺晶。一応、このクラスの委員長!よろしくね!」

愛子
「よろしく・・・」


「あ、そうそう!紹介しとくわ。こっちの子が、将来推理小説家志望の雪城松美ちゃん!」

雪城松美(ゆきしろ まつみ)(8)『紅百合女学院小学部2年生 推理小説家志望 雪城桜子の妹』
「やっ!よろしく!看板娘さん!」

愛子
「か・・・看板娘?」


「そっ!文化祭で模擬店があってね!一目見てぜひあなたに模擬店の売り子をやってほしいってみんな思ってるのよ!」

愛子
「ちょ・・・ちょっと待って!いきなり『看板娘』って・・・」

賢治
「こら!そこっ!!ダメだろう?転校早々もうおしゃべり?もう授業は始まってるんだよ!」

愛子
「す・・・すみません・・・」

賢治
「・・・もう・・・気をつけてくれよ・・・?愛子君。」

松美
「・・・」


「(・・・!?何かしら・・・この一瞬張り詰めたような空気・・・?)」

「さっそく『刑賢(おさけん)』に目をつけられたみたいだね!江戸川さん!」


「!?『刑賢』!!?」

小田切恵美(おだぎり めぐみ)(8)『紅百合女学院小学部2年生 バスケット部部長 小田切美咲の妹』
「我らが刑部賢治先生の事だよ!生徒を姓でなくファーストネームで呼ぶのは、お気に入りになった証拠さ!でも、あそこにいる麗のようになんなきゃいいけどね!」


「(・・・麗・・・じゃああそこにいる子が・・・鬼怒川麗さんね・・・)」

鬼怒川麗(きぬがわ うらら)(8)『紅百合女学院小学部2年生 鬼怒川綾の妹』
「・・・」






紅百合女学院 女子寮



『江戸川愛子
灰原哀』


愛子
「ま・・・まさかこの学校が寮制だったとはね・・・それにしても・・・ホントに2人でこの部屋使っていいのかな?ぁ」


「その方がいいって、朝美さんが言ってたよ。それにしても・・・工藤君、似合ってるね・・・その服・・・」

哀は、愛子の服装をマジマジと見つめた。

愛子
「灰原・・・それ、ホメてるの・・・?」


「は、半分はホメてるよ・・・」

愛子
「じゃあ・・・後の半分はバカにしてるんだね・・・」

愛子は落ち込んだ。


「ああっ!ご、ごめんなさい〜!!」

愛子
「いいよ・・・別に・・・イジメられるのは・・・慣れてるし・・・」

ズーン・・・


「(し・・・しまった!!な・・・なんだか今の一言で、スッゴ〜ク気まずい雰囲気になっちゃった・・・ど・・・どうしよう!!)と・・・とりあえずお弁当食べよっか・・・」

愛子
「そうだね・・・」

愛子と哀はお弁当を広げた。




「どう?おいしい?」

愛子
「ああ、いけるよ!やっぱ灰原は料理上手だな!」


「あ、ありがとう・・・」

哀は赤面する。

その時、部屋のドアが開いた。

愛子・哀
「!?」

「いるかー、2人共ー!!」

愛子・哀
「は、はい!!」

朝美
「もう、綾!!2人を驚かしちゃダメでしょ!!」

「ヘッヘ〜、悪い悪い、朝美・・・」

愛子
「え?じゃあ、この人が・・・」

鬼怒川綾(きぬがわ あや)(14)『紅百合女学院中等部2年生 女子寮長』
「そ!アタシが紅百合女学院女子寮長の、鬼怒川綾!!ヨロシクな!!」


「そして私が、妹の麗です・・・よろしく・・・」


「綾さん、妹さんとはずいぶん性格がちがうんですね。」


「性格は同じだよー!ちょっとストーカーに悩まされてるから、神経質になってるだけでさー。」

愛子
「そうなんですか。ところで朝美さん!綾さんがここの寮長なんですか?」

朝美
「そうよ!そして私が副寮長!」


「そういえば、午後からバスケット部の練習試合が始まるんだけど、江戸川さん達、見に来ますか?」


「どうする、愛子ちゃん?」

愛子
「そうね、見に行ってみましょっか。ちょうどお弁当も食べ終わったしね。」

朝美
「それじゃ、体育館まで案内するね!」





体育館



愛子達が体育館に着くと、中から威勢のいい声が聞こえてきていた。

恵美
「ハッ!せいっ!やああっ!!」

ダダダダダ・・・

恵美
「ハアァッ!!」

ザシュッ!!

小田切恵美のシュートが見事に決まった。

「まいったぁ〜!!」

「降参です〜!!」


「恵美がいると、チームが最強になるわね!」

松美
「そうそう!」

恵美
「そんな事ないよ!アタシだって、マンガの影響だしね。」


「晶、松美、恵美〜!!連れてきたよ〜!!」

麗は明るい声で、晶達に話しかける。

愛子
「ホ、ホントだ・・・」


「ホントに明るい・・・」


「ああ、来たね。」

松美
「待ってたよ〜!!」

恵美
「アタシ達の相手してよ。」

朝美
「ま、そんなワケだから・・・」


「軽く相手してやって!!」


「愛子ちゃん、哀ちゃん!ヨロシクね。」

愛子
「オッケ〜!」


「軽くもんでやりますか!」

そんなワケで、試合が始まった。




「ハッ!」

松美
「おっと!」


「哀ちゃん、パス!」

シュッ!

パシ!


「はい!」

タタタ・・・

恵美
「晶、あの子を止めるわよ!」


「ええ!」

ババッ!


「どうしよ・・・」

愛子
「哀ちゃん、こっち!!」


「愛子ちゃん!お願い〜!!」

シュッ!

パシ!

愛子
「任せて!!」

ダッ!!

松美
「はっ、速い!!」


「恵美、止めて〜!!」

恵美
「くっ!!」

ダッ!!

愛子
「ハアァッ!!」

ザシュッ!!

愛子のシュートが決まった。


「ああ!」

松美
「やられた・・・」

その後試合は進み、39−33で愛子達の勝ちになった。

松美
「負けた〜!!」


「この2人、意外とやるじゃない・・・」

恵美
「相手してくれて、ありがと!!」

愛子と哀は、晶達と握手した。

朝美
「じゃあ、試合も終わったし、コンビニに買い物に行きましょ!」


「今日の夕食はお鍋だから。」

愛子達は買い物に出かけた。







「たくさん買えたね〜。」

朝美
「さ、寮に急ぎましょ!」

愛子達は、寮に急いだ。

その後ろに、怪しい人影が3つあった。

「おい、あのメガネとショートヘアの子、なかなかイケてねぇか?」

「そうだな、けっこうカワイイな。」

「予定変更だ。あのお嬢ちゃんをいただくぜ。」

男達は、ニヤリと笑みを浮かべる。

その気配に、愛子は少なからず気づいていた。





再び女子寮



愛子達は、寮のリビングでお鍋を囲んでいた。


「おいし〜!!」

松美
「みんなでワイワイ食べると、箸も進むわね。」

そう言う松美の横で、恵美が箸を黙々と動かしている。

恵美
「か〜っ!ごちそうさま〜!!」

愛子
「え?もう終わりなの?」

朝美
「恵美ちゃんはいつもこんなもんよ。一番早く食事を終えて、それでいて人よりいっぱい食べるのよ。」


「育ち盛りですからねー。」

笑い合いながら、愛子達も食事を終えていった。





ベッドに入っても、愛子はなかなか寝付けなかった。

愛子
「あの人達、やっぱり怪しい・・・なんだろう・・・イヤな予感がするわ・・・」

そう思いながら、愛子は眠りに落ちた。






文化祭当日

何事もなく、予定通り文化祭が始まった。

朝美や綾達中等部の生徒はお化け屋敷の出し物、晶達3人のグループはゲーム屋、そして愛子は模擬店の売り子をしていた。



愛子
「いらっしゃいませ!ご注文は?」

愛子の営業スマイルに、訪れた客の多くは釘付けになっていた。



しばらく愛子が売り子をやっていると、歩美達がやって来た。

歩美
「コナ・・・愛子ちゃーん!」

光彦
「がんばってますかー?」

愛子
「いらっしゃいませ!」

愛子のキラキラした顔に、歩美達は一瞬にして見惚れた。

元太
「スゲェ・・・」


「カ、カワイすぎる・・・」

ユリ
「私、もうクラクラ・・・」

桜子
「あっきれた・・・こりゃ喫茶店の人気メイドも真っ青だわ!」

美咲
「こんなにメイド服が似合うなんて・・・麗ちゃんのグループ、彼女を売り子に選んで正解だったようね・・・」


「そうね・・・」

愛子
「あ、環さん達こんにちはー!」


「愛子ちゃん!焼きそば3つとメロンソーダ3つもらえる?」

愛子
「はーい!全部で900円になりまーす!」

桜子
「うーむ・・・」

美咲
「やっぱり愛子ちゃん、カワイイわぁ・・・」

愛子
「ヤダ、そんな・・・」

その時、哀がカーテンから出てきた。


「愛子ちゃん!売り子はしばらく私が代わるから、いろいろ回ってきて。」

愛子
「ええ、じゃあお願いね。」

そう言うと、愛子は走っていった。

タタタ・・・


「あれ?そういえば、綾さんは?」


「ああ、綾なら、なんか用事があるって、文化祭開始時からずっといないけど・・・」

朝美
「・・・妙ね・・・」






訪れた客がワイワイ楽しむ中、あまり楽しんでいない者達もいた。

この前愛子達を監視していた、あの男達である。

その男達の目が、1人で歩いていく愛子の姿をとらえた。

「いた、あの女だ。」

「よし、いただくか。」

「オレに任せてくれ。」

そう言うと、1人の男が愛子をつけていった。





愛子
「フゥ・・・(まったく、女装っていうのも疲れるなぁ・・・)」

そんな事を考えていた愛子は、背後から近づいてくる人影にまったく気がつかなかった。

ガバッ!!

愛子
「!!」

愛子は背後から人影に口をハンカチで塞がれた。

愛子
「(なっ!?)」

愛子は気を失い、倒れ込んだ。

人影は愛子を引きずって、どこかに連れていった。





愛子
「・・・ん・・・」

しばらくして、愛子は目を覚ました。

愛子
「!!(な、何?ここ・・・)」

「おっと、起きたようだぜ。」

愛子
「(え!?)」

愛子が辺りを見回すと、男が3人、イスに腰掛けていた。

愛子
「ん、んんっ・・・」

愛子は体を動かそうとしてみるが、動かない。

そう、愛子の手足と体はイスにロープで縛りつけられ、口にはさるぐつわをかまされていたのだ。

愛子
「む〜!んむぅ〜!!」

愛子はジタバタと体を動かす。

「ヘッヘ、カワイイなぁ・・・」

男達は、笑っている。

愛子はガタガタとふるえていた。

愛子
「(た、助けて・・・朝美さん!!哀ちゃん〜!!!)」


どうも、作者のユーリです。
さて、潜入シリーズの2話目です。
コナンこと愛子ちゃん、大ピ〜ンチ!!
大丈夫かぁ!?
っていうか、こんな目にあうように書いたのは私なのだが・・・
次回は、やっぱりというかなんというか、殺人事件が起こります!!
やっぱり、コナンは女の子になっても事件を呼び込んでしまうのか・・・
次回もお楽しみに〜。











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