FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(33/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル33:潜入捜査は危険がいっぱい!!『潜入編』


ある日の放課後、コナン達はいつものように、帝丹小学校の図書室に集まっていた。

ちなみに、コナン達以外の生徒は1人もいない。

歩美
「最近ヒマだよね・・・少年探偵団に事件の依頼も来ないし・・・」

元太
「なんか事件でも起きねえと、ナマっちまうよな。」


「当たり前じゃない・・・」

コナン
「そんな簡単に依頼が来れば、探偵は苦労しないよ・・・」

2人で推理小説を読んでいるコナンと哀が、あきれたように答える。


「平和なのが一番いいと思うよ?」

Y∀IBAを読んでいる刃も、続けて返事をする。

ユリ
「そうよ。事件と危険は、いつも隣り合わせ・・・生まれながらにしてその運命を背負った者に比べれば、平和な日本に暮らしてるあなた達はとても恵まれているんだから・・・」

元太は、何のこっちゃと首をかしげている。

しかし、コナン、哀、刃、歩美には、ユリの言った言葉の意味がわかっていた。

黒の組織の構成員だった時、ユリは悪夢の日々を送ってきたのだから・・・

歩美
「そういえば、光彦君はどうしたの?」

ユリ
「なんか、一度家に帰ってから来るって言ってたけど・・・」

光彦
「お待たせしましたぁ!!」

図書室の扉がガラッと開き、光彦がうれしそうに入ってきた。

歩美
「どうしたの?光彦君・・・」

ユリ
「なんか、うれしそうだね。」

元太
「何があったんだ?」

光彦
「フッフッフッ・・・事件ですよ、事件!!!」

歩美・元太
「じ、事件!!!」

次の瞬間、歩美と元太の瞳がビカッと光った。

ユリ
「な、何!?あの瞳の妙な光り方・・・」


「依頼が来たのが、よっぽどうれしいみたいね。」

コナン・哀
「ハァァ・・・」

光彦
「では、話の続きは僕の家でしましょう!!」






円谷邸



円谷朝美
「待ってたよ、少年探偵団!!」

光彦の姉、円谷朝美は、とても上機嫌である。

歩美・元太
「こんにちは〜!!」

朝美
「コナン君と哀ちゃんも、久しぶりだね。」

コナン
「どうも!朝美さん!」


「ご無沙汰してます。」

朝美
「あれ?そっちのポニーテールと金髪メガネの子は新入り?」

光彦
「ええ。剣野刃ちゃんと、金田一ユリちゃんですよ!」


「はじめまして!」

ユリ
「ウィッス!」

朝美
「よろしくね!私は光ちゃんの姉、円谷朝美よ。」

コナン
「ところで、少年探偵団への依頼というのは?」

朝美
「ああ、そうだったわね。ちょっと待っててね。」

朝美はコナン達全員の分のジュースを入れてくると、話を始めた。

朝美
「私の学校の同級生に、鬼怒川綾って子がいるんだけど・・・その妹の(うらら)ちゃんが、最近誰かにつけ回されてるらしいのよ・・・」

歩美
「それって、悪質なストーカーですか?」

朝美
「そういう事になるわね。でも警察に話しても、『事件が起きたワケじゃないから何もできない』って言われてしまって・・・」

ユリ
「最近の日本警察は、あまりアテにはならないものね。」

朝美
「それでね、来月にウチの学校で、文化祭があるんだけど・・・」


「その文化祭の日に、ストーカーが麗ちゃんを狙ってくるかもしれないって事ですね?」

朝美
「そうよ。それで、あなた達の中の誰かに、文化祭が始まるまで学校に潜入捜査してもらって、文化祭当日の日にはオトリになってほしいのよ・・・」


「やりましょ、みんな!女性の敵を野放しにするわけにはいかないわ!!」

元太
「そうだな!みんなで乗り込もうぜ!!」

朝美
「あっ、でも、文化祭当日までは男の子はダメよ。」


「え?どうして男の子じゃダメなんですか?」

光彦
「ちょっと姉さん、みんなに話してないんですかぁ?この騒ぎが起こった、姉さんの学校は・・・」

朝美
「そう!その学校は天下御免のお嬢様学校・紅百合女学院の小学部!!文化祭とかのイベントでもなければ先生以外は絶対男子禁制の、ウレシ恥ずかしい女の園なのですよ♪ちなみに私はそこの中等部よ!!」

コナン・哀・歩美・元太・刃・ユリ
「じょっ・・・女子校〜っ!!?」

コナン達6人の声が、見事にハモった。

元太
「じゃあ、どうするってんだよ!?」

コナン
「あ、そうか!歩美ちゃんが行くんだね!いざとなれば、灰原や刃ちゃんやユリちゃんもいるし・・・」

次の瞬間、朝美の手がコナンの肩にかかった。

ポン!

朝美
「あなたが行くのよ!江戸川コナン君!!」

コナン
「は?」

コナンは一瞬の内に固まった。

コナン
「あ・・・あの・・・ボクは男なんですけど・・・」

光彦
「なーにを言ってるんですか!コナン君!!TWO−MIX誘拐事件の時に見せた見事なコナン君の変装術を、実戦で使う時が来たんじゃないですか!大丈夫!君ならできますよ!!」

元太
「確かにあの事件で歩美に化けた時は、反則的に色っぽかったしなー!」

歩美
「コナン君ならできると思うよ!」

コナン
「ちょ・・・ちょっと待ってください、朝美さん!ボクは・・・女装なんて・・・」

朝美
「あらぁ?こ〜んなところになぜか紅百合女学院の制服がぁ〜♪」

ピラ〜ン!!

歩美
「キャア!カワイイ〜!!セーラー服だぁ!!ねーねー!コナン君!ちょっと着てみてよ!」

コナン
「・・・」

コナンはその瞬間、思った。

このままでは、自分の貞操が大ピンチだと・・・

次の瞬間、コナンは走り出した。

ダッ!!

朝美
「あっ!」

光彦
「逃がすなっ!!」

元太
「おりゃっ!」

コナン
「うわぁっ!」

ガバッ!

コナンはあっけなく元太に押し倒された。

元太
「まあまあいいじゃねえか!女装の1つや2つ!」

コナン
「よくない!!」

なぜか、刃とユリもコナンを押さえつけている。

コナン
「・・・って、刃ちゃんにユリちゃん!君達もか!?」


「いやぁ・・・アタシ達もその〜・・・アハハ・・・」

ユリ
「コナン君の女の子姿、一度見てみたいっていうかさぁ・・・」

元太
「コナン、カンネンしろぉ〜っ!!」

コナン
「イヤァ〜ッ!!やめてぇ〜っ!!!」

そんなワケで、哀れコナンは、紅百合女学院に潜入捜査する事になったのでした・・・






私立紅百合女学院



ス・・・

「!」

「(うわぁ・・・スラリとしてキレ〜イ!)」

「(誰?誰?あのタレントみたいな子!)」

「(スゴい美人〜!!)」

コナン
「(みんなチラチラこっちを見てる!どうしよう・・・やっぱりバレてるんじゃ・・・!?一応、母さんが昔博士と作ってた、子供用の女子スーツを着て来たけど・・・だいだい、男のオレに女子校に潜入しろだなんて、どう考えても無理がある!まあいい・・・どうせすぐバレるだろう・・・そうなったら、灰原達3人の内の誰かに代わってもらえる・・・それにしても、歩美ちゃんはどうしたんだろう?結局待ち合わせ場所には来なかったし・・・まあ、お互い別々の学校から来たって事になってるから・・・それぞれ直接職員室に出向く事になってはいたんだけど・・・)」


「・・・」

「・・・」

「・・・」

「ねぇ・・・どう思う・・・?あの子・・・」

「ステキね・・・!スラリとして綺麗な脚!」

久遠寺環(くおんじ たまき)(12)『紅百合女学院小学部6年生』
「あの子ならきっと模擬店も繁盛するわ!チャイドルみたいに綺麗な子だし!」

小田切美咲(おだぎり みさき)(11)『紅百合女学院小学部5年生』
「今度の模擬店の売り子にピッタリ!ねっ?桜子!!」

雪城桜子(ゆきしろ さくらこ)(13)『紅百合女学院中等部1年生』
「でも・・・そうなったらなったで、なんか不安ね・・・綾ちゃんの妹みたいにならなきゃいいんだけど・・・」





職員室



コナン
「(フーッ!やっぱり緊張するなぁ・・・)」

コンコンコン!

刑部賢治(おさかべ けんじ)(32)『紅百合女学院小学部教師』
「どうぞ!お入りなさい。」

「失礼します。」

ガチャ!

江戸川愛子
「本日転校してきました、江戸川愛子です・・・(こ・・・この名前もちょっと・・・!)」

賢治
「そう・・・君が2人いる転校生の内の1人・・・」

ジロジロ・・・

ドキドキドキ・・・

賢治
「私は小学部教師の刑部賢治です。話は校長から伺っています。なんでも校長の遠縁で、海外から帰国されたばかりだそうで・・・」

愛子
「(オレが男で少年探偵団だと知ってるのは、校長先生だけのハズ・・・とりあえず第一関門は通過だな・・・!)」

賢治
「ステキな髪だね・・・江戸川君。」

スッ。

愛子
「え?(ヤバい、バレた・・・?)」

賢治
「肌もキメ細やかで白くて・・・まるで未来のアイドルのようだ・・・きっと生徒達が騒ぐな!気をつけてね・・・!」

ゾワ・・・

愛子
「は・・・はぁ・・・(な・・・なんだ?この微妙な雰囲気は・・・!?)」

ガチャ!

「す・・・すいません・・・!遅くなりました!今日転校してくる事になってる・・・」

愛子
「(やっと来たか・・・歩美ちゃん!・・・え・・・!?)」


「灰原哀です!よろしくお願いします!!」

愛子
「(は・・・灰原!?あ・・・歩美ちゃんじゃなくてナゼこの子が!!?)」


あーあ、やっちまった・・・
どうしよ・・・
ま、いっかぁ!
イヤ、いいのか・・・?
そんなワケで、この話は4話続きます。
あまり突っ込まないでください・・・
次回もお楽しみに〜・・・











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう