FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(32/111)縦書き表示RDF


オリキャラ・声優設定



桜野松葉−松本利香
蜂野鈴也−くまいもとこ
宮本フレア−雪野五月
佐々木メトロ−保志総一郎
柳生清兵衛−遠近孝一
風魔雷薙−桑島法子


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル32:桜野松葉の休息・・・国際犯罪組織『ペンデュラムアッド』


ユーリ
「それで・・・その2人の標的名は?」

瑛祐
「標的名?そうですねぇ・・・『Well in Cordelia』と『Little pretty theif』・・・『井戸に落ちたコーデリア』と『小さなカワイイ怪盗』にでもしておきましょうか・・・」

ユーリ
「そうか。ところで、もう1つの方の調査は進んでいるかい?」

瑛祐
「ええ、琴美と協力して、探っていますが・・・なかなか見つけられませんね・・・あの『赤の組織』の構成員は・・・」

ユーリ
「ペンデュラムアッドの一組織であるヤツらを見分ける手段は、ただ1つ・・・メンバーが必ず体のどこかに刻みつけている、『五角形(ペンタゴン)』の紋章だけだ・・・くれぐれも、慎重にヤツらを探してくれ・・・」

瑛祐
「はい・・・わかりました・・・」









大阪

時雨山大学院



ここは、時雨山大学院。

桜野松葉と蜂野鈴也が通う大学である。

カキカキカキ・・・

今日松葉は、補習授業の臨時講師をしていた。

松葉
「・・・であるからして、この数式は・・・」

鈴也
「グー、グー・・・」

鈴也はグースカ寝ている。

スッ・・・

松葉はバレーボールを取り出すと、その照準を鈴也へと向けた。

松葉
「・・・寝んなぁ〜っ!!蜂野鈴也〜っ!!!」

松葉はバレーボールを勢いよく放った。

シュッ!!

ドガァン!!

鈴也
「イデェ!!何すんだよ、松葉!!」

松葉
「『何すんだよ』とちゃうやろ!!人がせっかく補習やったってるってのに、ノンキにグースカ寝るな!!」

鈴也
「だってさー・・・」

松葉
「口答えすんなぁっ!!」

また松葉はバレーボールを放った。

シュッ!!

バキィッ!!

鈴也
「イデェ!!わかったよ・・・」

松葉
「わかればええんや!!」

「クスクス・・・」

「アッハッハッ・・・」

2人の女子生徒が、大声で笑っている。

松葉
「な、なんや!雷薙、フレア・・・」

鈴也
「笑うなよな!!」

風魔雷薙(ふうま らいち)(19)
「だってさぁ〜・・・」

宮本フレア(みやもと ふれあ)(19)
「松葉ちゃんと鈴也君、いっつも仲がいいなって思ってさ・・・」

松葉
「まあ、この子とアタシは幼なじみやし・・・出来の悪い弟みたいなヤツやから、アタシが面倒みたげなアカンのや・・・」

柳生清兵衛(やぎゅう せいべえ)(19)
「その調子で、結婚まで一気に行っちゃえば?」

佐々木メトロ(ささき めとろ)(19)
「そうそう!!」

2人の男子生徒が、松葉と鈴也をちゃかした。

鈴也
「なっ・・・清兵衛やメトロまで・・・」

雷薙
「そういうメトロ君は、いつフレアちゃんと結婚するのぉ?」

雷薙が、メトロにすかさず突っ込みを入れる。

メトロ
「いいっ!?」

フレア
「ちょっと3人とも!!」

鈴也
「前、前!!」

雷薙・清兵衛・メトロ
「あ・・・」

3人が前を向くと、松葉がチョークを握りつぶしていた。

松葉
「ア・・・アンタらなぁ〜・・・」

ゴゴゴゴゴ・・・

鈴也・メトロ・清兵衛
「ヤ・・・ヤベェ・・・」

フレア・雷薙
「ま、松葉ちゃんがキレた・・・」

松葉
「マジメに補習受ける気あんのかぁ〜っ!!!」

ピッシャァァァァン!!!






『桜野亭』

ここは『桜野亭』。

松葉が女将をしている、料亭である。



松葉
「はい!親子丼、チキンカツカレー、ニシンそば、醤油ラーメン、湯豆腐、お待ちぃ!!」

トントントントントン!

松葉は、手際よく料理をテーブルに置いていく。

鈴也
「サンキュー、松葉!!」

フレア
「松葉ちゃん、着物姿似合ってるよ!!」

松葉
「ありがと、フレア!!」

「女将〜!!」

「焼きそばと若鶏定食、月見うどん追加です〜!!」

松葉
「わかったわ、今行く!!」

タタタ・・・

松葉は、調理場へと消えていった。

清兵衛
「ホンット松葉ちゃんって、スゴいよな〜!!」

雷薙
「うんうん、19歳で料亭の切り盛りだなんて、なかなかできる事じゃないよ!!」

フレア
「あれなら、いつでもお嫁に行けるよね!!」

メトロ
「で、鈴也は松葉ちゃんにいつ告んの?」

鈴也
「え!?オ、オレは・・・その・・・」

フレア
「早めにプロポーズした方がいいよ!松葉ちゃん、大学でもここでもスッゴく人気者なんだから!!」

清兵衛
「おまけに、スッゴい美人女将だしな!!」

雷薙
「いくら幼なじみだからって、グズグズしてると他の男に松葉ちゃんとられちゃうよ!!」

鈴也
「そ、そうだね・・・」

鈴也は、そんな事はとうにわかっている。

わかってはいるのだ。

いくら幼なじみといえども、松葉は学校内でも人気者である事・・・

そして、松葉と結ばれるためには、彼女に自分自身の力でプロポーズしなければならないという事も・・・

しかし、鈴也にはその勇気が出せないのだ。

鈴也が悩んでいると、アルバイトの1人が松葉に話しかけているのが聞こえた。

「女将、その手首のキズ、大丈夫ですか?」

アルバイトは、心配そうに松葉の右腕をのぞき込む。

松葉
「大丈夫よ。少しかすっただけだから・・・」

そう言うと、松葉は鈴也達のいる部屋に走ってきた。

松葉
「デザート、何にする?」

雷薙
「アタシ、シックスベリーのケーキ!!」

メトロ
「オレは虹色のアイス盛り合わせ!!」

フレア
「アタシは白玉ぜんざい!!」

清兵衛
「オレはフルーツパフェだな!!」

松葉
「オッケー!!鈴也は?」

鈴也
「・・・」

鈴也は、黙っている。

松葉
「鈴也?」

鈴也
「ハ、ハイ!!何?」

松葉
「何って、デザート何にするか聞いてるんだけど?」

鈴也
「あ、ああ・・・じゃあレモンパイ!!」

松葉
「それじゃみんな、待っててね!!腕によりをかけて作ってくるから!!」

そう言うと、松葉は再び調理場へと消えていった。

鈴也
「ハアァ・・・」

鈴也は、ため息をついている。

雷薙達4人は、席を立つと、4人で内緒話を始めた。

雷薙
「全然ダメだね、鈴也君・・・」

清兵衛
「このままじゃ、イカンな・・・」

フレア
「あの作戦を実行に移す?」

メトロ
「異議なしだね・・・」

雷薙・清兵衛・フレア・メトロ
「フッフッフッ・・・」

4人はクスリと笑うと、席に戻った。



その後、鈴也達6人は話で大いに盛り上がり、松葉の桜野亭は、今日も大繁盛だった。






その夜、松葉はオフロに浸かっていた。

松葉
「いつっ・・・」

松葉は、右腕をさすった。

松葉
「また、キズがズキズキ痛んできてる・・・油断したわ・・・まさかこのアタシが、『黄の組織』の刺客に遅れをとるだなんて・・・」

松葉は、オフロから上がると、バスローブを羽織った。

松葉
「新一君達にも、話した方がいいのかしら・・・彼らが言っていた『黒の組織』も含めて、5つの組織が混合した国際犯罪組織『ペンデュラムアッド』が存在する事を・・・」

松葉は、フルーツ牛乳を一気に飲み干すと、部屋に向かった。



松葉
「やっぱり、今度東京に行ったら、新一君達にも話そう・・・赤、青、黄、緑、そして黒・・・5つの組織が揃う時・・・世界は破滅を迎える事になるのだから・・・」

松葉はそうつぶやくと、スヤスヤと眠りに落ちていった。


どうも、作者のユーリでございます。
いかがでしたか?
お楽しみいただけたら、幸いでございます。
さて次回は、久しぶりにコナン達の登場です。











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