ファイル31:浪花の探偵団のサバイバル
ゴロゴロゴロ・・・
ザーッ・・・
ゴソゴソ・・・
「・・・んっ?おお、ここにあったか!!フッフッフ・・・」
ブロロロロ・・・
アタシの名前は剣野刃。
ひょんな事から小さくなっちゃった、FBIの捜査官です。
今日アタシは、同級生の江坂繭美ちゃん、八木幹彦君、大沢健太君と一緒に、矢笠博士の車でキャンプにやってきました。
江坂繭美
「なあなあ、博士!この地図ホンマモンなん?」
矢笠鉄之助(39)
「ああ、本物やで!!」
八木幹彦
「ほんなら、ホンマに宝物があるんやね?」
鉄之助
「ま、それは行ってみてのお楽しみや!!」
大沢健太
「ワイ、絶対宝物見つけるでぇ!!」
繭美
「ウチもやぁ!!」
幹彦
「ボクもやで!!」
繭美ちゃん、健太君、幹彦君がはしゃぐ中、助手席に座っているアタシは矢笠博士に話しかけました。
刃
「ところで博士、あんなうさん臭いモン、どこで手に入れたのよ?」
鉄之助
「知りたいか?」
刃
「どうせウソつくつもりでしょ・・・」
鉄之助
「ま、最後まで行けばわかる事や!」
刃
「・・・最後ねぇ・・・」
刃
「(・・・チェッ!いい年して宝探しかよぉ・・・)」
鉄之助
「ここが今みんながおる白骨の木や!!まずは、ロンドン橋を目指して出発するんやぞ!!」
繭美・健太・幹彦
「はぁ〜い!!」
鉄之助
「ほんならオレは、ここで釣りをしとるから、みんなは楽しんできなさい!」
繭美・健太・幹彦
「はぁ〜い!!」
刃
「(・・・ったくぅ、子供じゃあるまいし・・・って・・・今はアタシ子供だっけ・・・)」
そんなワケで、アタシ達は宝探しに出かけました。
繭美
「なぁ、刃ちゃん!宝物って何やと思う?」
繭美ちゃんが、アタシに話しかけてきました。
刃
「さあねぇ・・・まだ宝物だって決まったワケじゃないし・・・」
健太
「決まりやで、決まり!!絶対お宝やで!!なあ、幹彦!!」
幹彦
「ああ!!ダイヤとか宝石とか・・・あっ、ひょっとして徳川の埋蔵金って事も・・・!!」
健太
「おっ!いいねぇ、それ!!」
幹彦
「ねっ!!」
刃
「(そんなワケないでしょ・・・)」
−−−ロンドン橋−−−
ロンドン橋に着いたアタシ達は、橋を渡っていきました。
ギシッ・・・
ギシッ・・・
刃・繭美・健太・幹彦
「ふぅ〜・・・」
幹彦
「ロンドン橋なんていう名前やから、落ちるんやないかってヒヤヒヤしたよ!」
刃
「映画なんかだと、こういう橋は絶対落ちるもんね・・・」
刃・繭美・健太・幹彦
「アハハハハ・・・」
アタシ達が大笑いした次の瞬間、橋のヒモが切れ出したのです。
ブチッ!!
刃・繭美・健太・幹彦
「!!」
ブチブチブチッ!!
アタシ達の目の前で、橋は跡形もなく川へと落ちていきました。
ガランガラン・・・
刃・繭美・健太・幹彦
「・・・」
繭美
「ウッ・・・ウッソォ・・・」
健太
「シャ・・・シャレにならへんで・・・」
刃
「(博士ったら、アタシ達をこんな危ない所に来させて・・・どうやって帰れっていうのよぉ・・・)」
−−−悪魔の手−−−
「やっぱ、この辺りはコンパス効かないッスね・・・」
「何だってアイツは、こんな山ン中にお宝を隠したんや?」
「アイツ、かなりミステリーオタクやったですからねェ・・・」
「・・・にしても、ちょっと凝り過ぎや!!・・・ったく!地図には5本杉のハズが、4本しかあらへんやないかァ!!」
「アイツもツいてないよなァ・・・もうすぐお宝を拝めるって時に、事故って死んでまうなんてさ・・・」
ペッ!
「おい!大事なお宝がかかってるんやぞ!!返事ぐらいちゃんとせんかい!!」
繭美
「危ないで!おっさん!!」
「!?」
グッ・・・
刃
「タバコの火は、ちゃんと消して捨てなきゃね!!山火事にでもなったら大変よ!!」
「な、何や?オマエらは!?」
健太
「ワイらは、浪花の少年探偵団や!!」
「少年探偵団!?」
刃
「!?(あら?この地図、やけに似てるわね・・・)」
バッ!
「おい!何見てるんや!!」
刃
「べ、別に・・・」
「・・・おい!行くで!!」
「えっ?行くってどこへ!?」
「ええから来い!!」
「へっ、へい・・・」
2人組が走り去ると、アタシは考え込みました。
刃
「(あの2人、山歩きにしては変だわ・・・シャベルを持っている割に、背広に革靴姿・・・しかも、あの地図は一体・・・!?)」
繭美
「なあ、今ウチら、ここにおるねんなぁ!?」
幹彦
「あ、ああ・・・たぶんそうやと思うんやけど、コンパス、役に立たへんねや・・・」
健太
「なあ刃ちゃん!杉の木、4本しかあらへんけど、ここでええんか?」
刃
「うん!いいのよ!!ホラ、これが5本目の杉よ!」
そう言うと、アタシは一番小さい杉を指さしました。
幹彦
「えっ!?」
繭美
「これが?」
刃
「切られちゃってて、ちょっとわかりにくいけどね!こっちの方が年輪が広いでしょ?これは、太陽光線を余計に受けている分、成長がいいからなのよ!!」
繭美
「へぇ・・・ほんなら、南はあっちやね!!」
刃
「大正解!!」
幹彦
「で・・・?どの道を行けばええの?」
刃
「ちょっと地図貸して!」
幹彦
「はい!」
刃
「『悪魔の手』『その狭き門より入れ』か・・・『悪魔の手』は左手の事だから、左側の2つに絞られる・・・『その狭き門より入れ』だから、道幅の狭い一番左を行けばいいのよ!!」
繭美
「うわぁ、刃ちゃんって物知りぃ〜!」
健太
「へぇ、悪魔の手って左手の事なんや・・・」
幹彦
「ほんなら、右手は?」
健太
「天使の事やろ?」
幹彦
「単純やなぁ・・・」
笑いながら、アタシ達は先へと進んでいきました。
ザッ・・・
「何でアイツら、あの地図持ってるんや?」
「それにしても、頭のええ娘ですね・・・」
「とにかく、先を越されへんように急ぐで!!」
「へ・・・へい・・・」
−−−まだらの紐−−−
まだらの紐にたどり着いたアタシ達は、鎖をつたって坂道を上っていきました。
健太
「さっきの2人組、何か怪しいよな・・・」
幹彦
「ああ!!確かにお宝って言うてたもんな!!」
繭美
「うん!絶対ウチらと同じ宝物を探してるな!!」
健太
「うん!まちがいないな!!」
その時、健太君の手が何かをつかみました。
健太
「!?」
シャアアア・・・
健太
「う・・・うっひゃあぁぁっ!!ヘビや〜っ!!」
ダーッ!!
ヘビに驚いたアタシ達は、数珠つなぎになって川に落ちていきました。
ドボーン・・・
バシャバシャ・・・
幹彦
「うわぁ!!助けてぇ!!おぼれちゃうよぉ!!」
ヒョイ!
健太
「おい!幹彦!!ちゃんと立ってみ!!」
幹彦
「あ・・・あれ・・・?死ぬかと思ったぁー・・・」
刃・繭美・健太
「アハハハハハ・・・」
アタシ達は笑いながら、岸へと上がりました。
−−−ウォルトンの岸−−−
シュッ、シュッ!
幹彦
「どんな風の中でも着火するキャンプ用マッチも、濡れてちゃつかへんなぁ・・・」
健太
「クソォ・・・たき火でもして、濡れた服乾かそうと思たのにぃ・・・」
刃
「できるわよ!」
健太・幹彦
「え?」
刃
「まず、懐中電灯の頭部を外して・・・リフレクターを取り出し・・・マッチをリフレクターに入れる・・・あとはこれを太陽に向けて・・・光を集める!!」
サッ!
幹彦
「いくらキャンプ用マッチでも、ずぶ濡れやからなぁ・・・」
健太
「やっぱつかへんのとちゃうか?」
刃
「・・・」
チリチリ・・・
ボッ!!
健太・幹彦
「やったぁ!!」
シュボッ!!
刃
「よし!!」
繭美
「なぁんか、おばあちゃんの知恵袋って感じ!」
刃
「(せめて、サバイバルって言ってほしいなぁ・・・)」
−−−双頭の矢−−−
バキッ!!
「クソッ!!どっちへ行きゃあええんや!!クソッ!!クソォ!!」
「・・・ん?何か書いてあるみたいやな・・・よう読めへんけど、『東』・・・かな?」
「じゃあ、その『東』っちゅうんは、どっちなんや!!」
「・・・さあ・・・」
再びウォルトンの岸
バシャ!!
刃
「消火確認!!」
繭美
「消火完了!!」
幹彦
「でも、ホンマに最後まで行き着けるんかなぁ?」
健太
「さっきの坂、どこや?ワイ、イヤやで!またあそこ登るん・・・」
刃
「大丈夫よ!!この『泥棒の平均台』の方から『ワイズミュラーの谷』の方に回り込んでいけば、次の目的地に着けるわ!!」
健太
「よぉし!!ほんなら、出ぱぁつ!!」
刃・繭美・幹彦
「お〜っ!!」
−−−泥棒の平均台−−−
パラ・・・パラ・・・
−−−ワイズミュラーの谷−−−
ドドドド・・・
刃
「まずはアタシが行くわ!!」
ぐっ!
ダッ!
スタッ!
刃
「行けるよ!」
繭美
「次はウチや!!」
ダッ!
スタッ!
繭美
「オッケー!」
健太
「次、オマエが行けや・・・」
幹彦
「・・・」
ダッ!
ぶらーん、ぶらーん・・・
ぶらーん・・・
スタッ!
幹彦
「ハ・・・ハハ・・・」
たらぁ・・・
ぐっ!
バッ!
バキッ!!
刃・繭美・幹彦・健太
「!!!」
ドサッ!
健太
「ヘヘヘ・・・」
−−−双頭の矢−−−
刃
「(んっ?折れたところがまだ新しい・・・このキズは、何か鋭い物で叩き折られた跡だわ!!でも、ナイフや刃物じゃない・・・例えば、シャベルとか・・・。!?シャベル!?そうか!あの2人がここへ来たんだわ!!)」
健太
「何て書いてあるんやろう・・・」
幹彦
「何かの暗号のようやけど、ちょっと読めへんなぁ・・・」
繭美
「そうや!!こういうのってさ、上から紙当てて鉛筆でこすると、下の文字が浮き出てくるやない!」
健太
「ああ!!なるほど!」
繭美
「でも、紙も鉛筆も持ってきてないんだよね・・・」
幹彦
「フェルトペンなら、なぜか持ってるんやけど・・・」
刃
「それ、使えるわね!!」
幹彦
「え?これが?」
刃
「ううん、繭美ちゃんの言ったのを応用するのよ!!健太君、それ貸して!」
健太
「ああ・・・」
幹彦
「何をするんや?」
刃
「まあ、見てなさい!まず、水筒の水を看板にかける・・・」
ピシャピシャ!
刃
「そして、看板の文字の部分に土を擦り込み・・・」
サクッサクッ!
刃
「余分な土を取り払えば・・・」
サッサッ・・・
刃
「ほら!文字のへこみに土が入って、暗号が読めるでしょ?」
繭美
「うわぁ〜っ!」
刃
「『太陽の針、時と共にその指し示す東へ進め!!』か・・・」
繭美
「なあ、東ってどっち?」
幹彦
「さあ・・・」
健太
「今度は切り株もないしなぁ・・・」
刃
「(太陽の針・・・東へ進め・・・待てよ!?)」
繭美
「どうしたん?刃ちゃん・・・」
刃
「確か、こうすれば方角がわかるハズだわ・・・短針を太陽に向けて、短針と12時との角度の2/1(2分の1)の方角が、南なのよ・・・だから東は、90度左の方角になる・・・という事は・・・こっちが東よ!」
繭美
「すっご〜い刃ちゃん!おばあちゃんの知恵袋パート2やね!」
刃
「(だ・・・だからサバイバルって言ってよぉ・・・)」
健太
「よぉし!行くでーっ!!」
刃・繭美・幹彦
「おーっ!!」
タタタ・・・
ニヤリ・・・
−−−ボスポラスの木−−−
−−−大熊と小熊の丘−−−
ガサガサ・・・
刃・繭美・健太・幹彦
「!?」
刃
「『空の水と石の導く点より歩を進める事、五』か・・・」
繭美
「空の水って、何の事かなぁ・・・」
健太
「雨とちゃうか?」
幹彦
「それって、あまりにも単純すぎん?」
健太
「だよなぁ・・・」
刃
「石の柱が五本・・・(石はこれだとしても・・・空の水って何の事なの!?)」
繭美
「刃ちゃん、何かわかった?」
刃
「う〜ん・・・みんなでこの辺りをしらみつぶしに探してみましょ!」
ガサッ!
ガサッ!
ガサッ!
健太
「おーい刃ちゃん!何もないでぇ!!」
繭美・幹彦
「こっちもー!」
刃
「そんな・・・(じゃあ、空の水って何なのよ・・・?)」
タタタ・・・
ガッ!
刃
「あっ・・・キャアッ!!」
ドサッ!
繭美
「刃ちゃん!」
健太
「刃ちゃん、大丈夫か?」
刃
「う、うん・・・木につまずいたみたい・・・(!?木?それに、木の回りに石が!!)」
ザッザッザッ・・・
刃
「(この形・・・もしかして・・・!!)健太君、肩車して!!」
健太
「あ、おう!」
ヒョイ!
刃
「!!(丸太と石で、北斗七星の形を作っていたんだわ!!そうか!!大熊座で柄杓の形だから、『空の水』だったのね!!だとすれば、あの石の柱はカシオペア座だわ!!つまり、『空の水と石が導く点』とは、北極星の事だったんだわ!!北極星の位置は、北斗七星の端にある2つの星を、約5倍にのばしたところにある・・・または、カシオペア座のWの両端2つずつの星をのばした点から、中央の星を結んで5倍の延長線上!!)ん?・・・!!・・・ったく、博士も人が悪いわ・・・繭美ちゃん!この近くに、何か書いてある石があるはずだわ!!探して!!」
繭美
「オッケー!」
ザッザッザッ・・・
繭美
「!!刃ちゃん!見つけたで!!」
刃
「ありがと、繭美ちゃん!」
ザッ・・・
刃
「北極星はポラリスだから、頭文字のPか!!ここだわ・・・この場所にまちがいない!!」
ザッ・・・
刃
「いい?五歩だからね!!」
繭美・幹彦・健太
「うん!!」
刃・繭美・幹彦・健太
「1ッ!2ッ!3ッ!4ッ!5〜ッ!!」
ザッ!!
ズズズズ・・・
ドサドサドサッ!
アタシ達の目の前に、大きな穴がポッカリと空きました。
刃
「よし、行くよ!!」
繭美・健太・幹彦
「おう!!」
アタシ達は、穴の中へと入っていきました。
カツカツ・・・
刃
「!?」
アタシ達の前に、大きなバッグが2つありました。
繭美
「刃ちゃん、これって・・・」
タタタ・・・
幹彦
「お宝や、きっと!!」
健太
「早く開けてみなよ、刃ちゃん!」
ジィィーッ・・・
繭美
「うわぁ・・・」
健太
「すげぇ・・・」
刃
「(ひょっとして、この宝石は・・・)」
健太
「やったなぁ!これならワイら、世界中の珍味が腹一杯食えるでぇ!!」
幹彦
「ほんなら、ボクは・・・」
「盛り上がってるとこ、悪いんやが・・・ソイツをこっちへ渡してもらおか?」
健太
「えっ?」
繭美
「アンタ、さっきの!!」
刃
「(・・・まちがいない!!この人、宝石強盗だわ!!)」
「さあ!早くこっちへよこせ!!」
ジャキ!!
刃
「・・・」
パチッ!
「アホが!世話焼かせんなや!!」
カチッ・・・
刃
「(制御装置、解除!!)」
バチバチ・・・
刃
「行けぇーっ!!!」
ドガッ!!
ドウッ!!
「!!」
ドサッ・・・
「うぅ・・・」
「・・・!?」
刃
「下にいるお兄さんが・・・これ持ってけって!」
「・・・ん?」
刃
「はい!」
ズドォォーン!!
「ぐえっ!!」
ドサッ・・・
繭美
「なあ刃ちゃん、あの2人どないしたん?」
刃
「アタシが大声出したら、転んで気絶しちゃったの・・・」
健太
「ハハ・・・ドジやなぁ・・・」
幹彦
「ホンマやな!」
奥に進むと、大きな宝箱がありました。
刃
「これだわ・・・アタシ達の本当のお宝は・・・」
ギッ・・・
ギイイイイ・・・
フタを開けると、小さな紙切れがありました。
幹彦
「宝物って、まさかこれ・・・か・・・?」
健太
「こんな紙切れがたったの一枚?」
繭美
「刃ちゃん、何て書いてあるん?」
刃
「・・・これには、こう書いてあるわ・・・『宝物とは、ここにたどり着くまでに経験してきたすべての事である・・・川や滝壺に落ちたかもしれない・・・火を起こし、魚を捕り、時には友と力を合わせて乗り越えてきた、その経験のすべてだ・・・今はまだ、わからないかもしれない・・・だが、きっといつの日にか、そのすべては、まぎれもない宝・・・財産となるであろう・・・この冒険を、できる事なら、後に続く者達にも伝え続けてほしい・・・』・・・だってさ。」
健太
「何かようわからへんけどさ・・・」
繭美
「ま、いっか・・・って感じやね・・・」
幹彦
「なんか・・・だよね・・・」
刃
「・・・!?」
『UR)EY HEAR)TNESS
1978,10,10』
刃
「ユーリ・・・ハートネス・・・」
鉄之助『ま、最後まで行けばわかる事や!!』
刃
「(こ、これ書いたのお兄ちゃんだわ!!クセのある『R』のハネ具合いなんか、誰がマネできるっていうの!!)」
最初に気づくべきだったのです・・・
キャンプしている河原の正面の山の山頂が、アタシ達の目指していた場所だった事に!!
あの木の上から、博士のキャンプがすぐ下に見えるとは・・・
ザッ・・・
鉄之助
「!?」
刃・繭美・健太・幹彦
「ハァハァ・・・」
ドサッ・・・
だけど、距離は短かったけど、内容は結構ハードなものがありました・・・
事情を聞いた博士は、すぐに警察を電話を入れ、宝石強盗達は逮捕され・・・
アタシ達の事情聴取は翌日という事で、その日は解放されました・・・
はじめはバカにしていた宝探しでしたが・・・
こういう冒険は、いくつになっても楽しいもので・・・
19歳になったこのアタシも、結構ワクワクしました・・・
刃
「結局、あの宝石は宝物じゃなかったけれど・・・あったよ、お兄ちゃん!!確かにあった!本当の・・・宝物が・・・」
『UR)EY HEAR)TNESS
1978,10,10
R)IAN HEAR)TNESS
1996,10,10』
矢笠邸
鉄之助
「ちょうど君が2歳になった後やった・・・ユーリ君の発表間近の原稿が盗まれたんや!」
刃
「盗まれた?」
鉄之助
「状況から考えて、ユーリ君のファンの犯行やろうという線で落ちついたんやが、結局、犯人も原稿も見つからんかった・・・」
刃
「それが事故で死んだっていう、あの地図を書いた3人目の宝石強盗だったってワケね・・・」
鉄之助
「ああ・・・盗まれたモンを発表するワケにもいかん・・・と、今まで未発表のままだったんやが・・・まさか、それがこういう形出てくるとはなぁ・・・」
刃
「・・・!?」
『我が愛しき妹、リアンへ・・・』
刃
「お兄ちゃん・・・」
鉄之助
「フフ・・・」
某マンション
プルル・・・プルル・・・
カチャ!
瑛祐
「もしもし・・・ああ、ユーリさん・・・お久しぶりですね・・・」
ユーリ
「瑛祐君、元気そうだね・・・」
瑛祐
「おかげさまで・・・」
ユーリ
「それより、本題に入ろう・・・オレが探しておいてくれと頼んでおいたあの2人・・・見つかったかい?」
瑛祐
「ええ、見つけましたよ・・・1人は米花町、もう1人は江古田町で・・・容姿を変えて、それぞれ堂々と学校に通っているみたいです・・・笑っちゃいますよね・・・」
ユーリ
「それで・・・その2人の標的名は?」
瑛祐
「標的名?そうですねぇ・・・『Well in Cordelia』と『Little pretty theif』・・・『井戸に落ちたコーデリア』と『小さなカワイイ女怪盗』にでもしておきましょうか・・・」 |