FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(29/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル29:SOS!!コナンからのメッセージ『後編』


コナンは、クローゼットの中に隠れているところを、男に見つかってしまった。

コナン
「・・・」

ガタガタガタガタ・・・

「どうした、ボウズ。大声を出さないのか?」

コナン
「・・・」

「なるほど、声が出せないってワケか・・・コイツは好都合だぜ。」

そう言うと、男はガムテープを取り出し、コナンの口に貼りつけた。

ペタッ。

そしてコナンを抱き上げ、運んでいった。





帝丹小学校

音楽室






澄子
「それでは、歌う曲を決めましょう。」

「はーい!!」



ユリ
「哀ちゃん、コナン君の事が気になるの?」


「ええ。」


「実はアタシ達もなの。バッジから聞こえてきた曲って、どこかで聞いた事がある気がするのよね・・・」

ユリ
「私も聞き覚えがあるわ。確か、あれは・・・」

澄子
「それでは、みんなで歌ってみましょう!はい!!」

「で〜んで〜んむ〜しむ〜しか〜たつ〜むり〜♪」


「あっ!!」

ユリ
「カタツムリよ!コナン君、カタツムリって伝えたかったんだわ!!」


「そうか、そういう事だったのね!!」

哀はイスから立ち上がった。

澄子
「ど、どうしたの、哀ちゃん!!」


「小林先生、早く警察に連絡してください!江戸川君の命が、危ないんです!!」

そう言うが早いか、哀は音楽室を飛び出した。





哀は廊下を走り抜け、校庭を駆け抜けていた。

タタタタタ・・・


「(くそっ、どうしてもっと早く気づいてあげられなかったの!?最初の『ミミレドレ』から『カタツムリ』・・・つまり『ル・エスカルゴ』!!『5日10時30分』から『強盗犯』を私に伝えたかったんだわ!!きっとあの時だ、工藤君が犯人に捕まっちゃったのは・・・)」

『もしかしてコナン君、なにかボク達に伝えたい事があるんじゃ・・・』

『江戸川君、そうなの?』

『コナン君、YESなら1回、NOなら2回バッジを叩くのよ!』

『コン、コン!』


「(無事でいて、工藤君!!!)」





小林先生は、警察に電話するため、生徒を残し音楽室を出た。

元太
「おい、どうする?」

光彦
「そりゃあもちろん・・・」

歩美
「コナン君を助けに!!」

そう言うと、元太達は音楽室を出た。


「・・・」

ユリ
「どうする?」


「行くしかないでしょ?」

ユリ
「やっぱりね。」





哀は信号に引っかかり、足止めをくっていた。


「くそっ、どうしてこんなところで止まっちゃうのよ!工藤君の命が危ないってのに!!あ、待って・・・確か、例の強盗がレストランのオーナーを殺害したのは、金品をすべて奪って出ていく直前だったわね・・・だとしたら・・・」






同じ頃、男はリビングで札束を数えていた。

その部屋の奥に、コナンがいる。

コナンは手足をヒモで縛られ、口をガムテープで塞がれていた。

コナン
「う〜ん、う〜ん・・・」

「ヘヘヘ・・・あの探偵、結構持ってやがるな・・・」

男はニヤニヤしている。

コナンは少しふるえていた。

コナン
「(ど、どうしよう・・・このままじゃ、オレもル・エスカルゴのオーナーみたいに・・・)」

「さて、そろそろずらかるとするか・・・」

そう言って男は立ち上がり、コナンの方を向いた。

コナン
「!!」

コツコツ、コツコツ・・・

コナン
「・・・!!」

ピリリ・・・ピリリ・・・

「なんだ?」

コナン
「?」

『毛利君かね?阿笠じゃ!』

コナン
「(は、博士!)」

『ちょうど今、その近くに来とっての・・・ほれ、この間借りた700万を返そうと思って・・・』

「な、700万!?」

コナン
「(そうか、灰原が博士に連絡してくれたんだ!)」

「おい!」

コナン
「?」

「今のヤツ、オマエのじいさんか?」

コナンは、うなずいた。

「700万か・・・見逃す手はねえよな・・・」

男は、ニヤリとした。

コナン
「!!」

博士の声で電話をかけたのは、哀だった。






男はヘルメットをかぶり、棒のような物を持って、待ちかまえていた。

コナン
「(どうしよう・・・博士も捕まっちゃう・・・)」

ピンポーン!

コナン
「!!」

「来やがったか・・・」

男はドアを開けに行った。

ガチャ!

「な、何!?」

玄関には、哀が立っていた。

「おい、オマエ1人だけか、じいさんはどうした!?」


「最初から私だけよ。お兄さんって泥棒よね?」

「ん?」


「ねえお兄さん、知ってる?サッカーボールって、当たると結構痛いのよ?特に・・・」

そう言うと、哀はキック力増強シューズに手をかけた。

カチッ!

パリパリ・・・


「特にこの、キック力増強シューズで蹴ったボールはね!!!」

哀はサッカーボールを蹴り飛ばした。

ドゴォ!!

「がっ!!」

男が吹っ飛ぶ。

哀はすばやくコナンに駆け寄った。


「大丈夫?工藤君!!」

ピリッ!

コナン
「うん!」


「待ってて、今ほどいてあげるわ!」

そう言うと、哀はコナンに近寄り、ヒモを解き始めた。

コナン
「灰原・・・」

「く・・・」

コナン
「あ・・・」


「え?」

「よくもやってくれたな・・・」


「はっ!!」

バッ!

哀はコナンを後ろ手でかばった。

「痛いじゃねえかよ・・・」


「(ヘルメット越しで効かなかったんだわ!!このままじゃ・・・)」

「死ねーっ!!」

男は棒を振り上げた。

哀・コナン
「!!」

「待て!!」

「なんだ?」

哀・コナン
「?」

男が振り向くと、歩美達が立っていた。

「な、何者だオマエら!!」

元太
「小嶋元太!!」

光彦
「円谷光彦!!」

歩美
「吉田歩美!!」

元太・光彦・歩美
「少年探偵団だ!!!」

「大人をナメるんじゃねえ!!」

男は3人を襲おうとする。


「逃げて!!」

しかし、歩美達は左右に避けた。

その後ろに隠れていた刃が、消火器を噴射する。

ブシューッ!!

「ぐああっ・・・」

次の瞬間、刃を踏み台にしたユリが飛び上がり、男の後頭部を直撃した。

ゴッ!!

男は、気絶した。

元太・光彦・歩美
「やったー!!少年探偵団、大勝利ーっ!!!」


「あ、あなた達・・・」

哀は、へたり込んだ。

刃・ユリ
「クスッ・・・」






数日後





光彦
「コナン君、元気になってよかったですね!」

コナン
「みんな、ありがと!」


「それにしてもあの強盗犯、あの事件の犯人とは関係なかったのね。」

元太
「ホントの犯人は、埼玉で捕まったんだよな!」


「目暮警部の話じゃ、事務所に押し入ったあの男は、別に江戸川君に危害を加えるつもりはなかったらしいわよ・・・」

ユリ
「顔を見られたっていっても子供だし、証言能力はないと思ってたみたい。」

歩美
「でも、結局は哀ちゃんを襲おうとしたんだから、捕まえて正解だったよね。」

阿笠
「何が正解じゃ!!今回はたまたま運がよかったが、次からは大人に任せるんじゃぞ!!」

元太・光彦・歩美
「はーい、わかってまーす!」

阿笠
「うむ、わかったのならよろしい。」


「ホントにわかってんのかしらね、この子達・・・」






江古田市〜黒羽邸



鈴と弥生は、黒羽盗華の部屋で調べ物をしていた。




「弥生ちゃん、いいの?お姉さんの部屋に勝手に入っちゃっても・・・」

弥生
「かまやしないわよ・・・盗華お姉ちゃんは・・・もう死んでいるんだから・・・」

弥生は、盗華が書いていた日記を見つけた。

弥生
「なになに・・・『私が探しているある宝石は、スネイクというタチの悪い集団も狙っているらしい。そこで調べてみたのだが、スネイクは国際犯罪組織『ペンデュラムアッド』の1組織で、『緑の組織』と呼ばれているらしい・・・』どういう事なの・・・?ん?」

弥生は、なにか光っている物を見つけた。

ヒョイ。

弥生
「・・・?」


「なにかしら?この緑色の破片・・・」

2人は、考え込んでいた。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう