FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(27/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル27:たとえ、どんな姿でも・・・


コナンと歩美の間に、しばしの沈黙が続いていた。

その長い沈黙を破ったのは、コナンだった。

コナン
「な、な、な、何言ってるんだよ歩美ちゃん!!ボクが新一兄ちゃんなワケないじゃないか!!(あわてるな・・・歩美ちゃんは小学生だ・・・うまくごまかせば、なんとかなる・・・)」

コナンは、歩美が小学生なので、大丈夫だろうとタカをくくっていた。

しかし、歩美はそう甘くはなかった。

歩美
「トボケないで!!証拠はもう上がってるのよ!!!」

コナン
「ヒッ!!」

歩美の迫力に、コナンは押され気味だ。

歩美
「最初におかしいと思ったのは、オバケ屋敷の探検に行った時だったよ・・・それから、イタリアの強盗団の暗号、デパートジャック、サバイバル、図書館・・・私達、たくさんの事件に遭遇してきたよね・・・」

コナン
「あ、ああ・・・」

歩美
「そのどの事件の時も、コナン君は的確な指示で私達を助けてくれた・・・最初は、ただのスーパー小学生だと思ってたよ・・・」

コナンは、冷や汗を垂らしている。

歩美
「私の疑惑が一歩進んだのは、哀ちゃんが転校してきた時に遭遇した偽札事件の時・・・あの時コナン君、拳銃に怯みもせずに、犯人達をなぎ倒したでしょ?それは、あの鍾乳洞の事件の時もそうだった・・・」

コナン
「う・・・」

歩美
「あまりにも推理ができすぎる・・・犯人達に怯えなさすぎる・・・そして私の疑惑は、ついに確信に変わったのよ・・・警察官連続射殺事件で、蘭お姉さんの記憶が一時的になくなったあの事件の時・・・毛利探偵事務所で、『ある物』を見た時にね・・・」

コナン
「そ、それって・・・?」

歩美
「新一お兄さんの写真が入った、アルバムよ・・・」

コナン
「な、なんだって・・・!?」

歩美
「あの後私、とても気になってね・・・こっそり蘭お姉さんのアルバムを見たのよ・・・そして、新一お兄さんと蘭お姉さんの子供の頃の写真が収められたページと、鍾乳洞の事件ですべてがわかったわ・・・コナン君が、新一お兄さんだって事がね!!!」

コナン
「ヤ、ヤダなぁ、決定的な証拠でもあるの?証拠もないのに変な事言わないでよ・・・」

歩美
「フ・・・あるじゃない、そこに・・・」

そう言うと、歩美はコナンの手をつかんだ。

コナン
「わっ!」

歩美
「思った通り・・・この腕時計、フタが照準になってる・・・」

コナン
「ゲッ・・・」

歩美
「カブトムシの事件の時、コナン君がこれを山村刑事にめがけて使ったの、私ちゃーんと見てたわよ!」

コナン
「な・・・」

歩美
「それに、その足のクツ!そのメガネ!その蝶ネクタイ!そして、オバケ屋敷の時に使ったゴム状の物・・・みんなみんな、阿笠博士の発明品でしょう!!」

コナン
「あ・・・あ・・・」

歩美
「さあ、白状しなさい!!高校生探偵・工藤新一!!!」

コナン
「ち、ちがうよ、歩美ちゃん!!ボクは・・・」

「もう、それ以上吉田さんをごまかすのは無理ね・・・」

コナン・歩美
「!!」

コナンと歩美が振り向くと、哀、刃、そしてユリが立っていた。

コナン
「灰原・・・刃ちゃん・・・ユリちゃん・・・」


「やっぱり歩美ちゃんは、ただ者じゃなかったわね・・・」

ユリ
「これ以上はダメだわ。コナン君、正体を明かしましょう。」

コナン、哀、刃、ユリの4人は、歩美に真実を話した・・・

自分達は子供ではない事、APTX4869という毒薬で体を小さくされた事、他にも犠牲者が数人いる事、その毒薬を作った、黒の組織という犯罪組織が存在する事・・・

すべての話が終わった後、歩美が口を開いた。

歩美
「そうだったの・・・」

それから歩美は、コナン達に歩み寄った。

歩美
「話してくれてありがとう。でもね、たとえコナン君達がどんな姿をしていても、私はコナン君達の友達だよ。」

そう言うと、歩美はニコッと笑った。

コナン
「じゃあ、これからもよろしくね、歩美ちゃん。」

歩美
「うん。」

コナン達は、ほほえんでいた。








江古田市



黒羽邸



弥生
「いつっ・・・」


「大丈夫?弥生ちゃん。」

弥生
「ええ・・・あの時の傷が開いたみたいだわ・・・イタタ・・・」


「いったい、何があったの?」

弥生
「前にお兄ちゃんの代わりに、宝石を奪いに行った事があってね。その時、スネイクってヤツらの仲間の1人、クロウに拳銃で撃たれちゃって・・・後一歩でヤバいって時に、間一髪お兄ちゃんが助けてくれたのよ・・・」


「・・・」

弥生
「どうしたの、鈴ちゃん?」


「あ、イヤ・・・さっきの『スネイク』って名前が、妙に頭に引っかかってるのよ・・・」

鈴は、頭をひねる。


「どうしてなのかしら・・・」

弥生
「うーん・・・どうやら、鈴ちゃんを襲った男について、調べる必要が出てきたわね・・・」

弥生の目は、小学生の目ではない。

彼女のその瞳は、かなり真剣な表情だった。


歩美を仲間に加えたコナン達。
一方、自分を襲った男に気づき始めた蘭こと鈴。
果たして、次なる事件は!?











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう