ファイル24:本堂瑛祐の秘密と新たなFBIの女
帝丹高校・2年B組
鈴木園子
「蘭が来なくなってから、もう1ヶ月ねぇ・・・」
田代
「一応、休学届けは出しているみたいだけど・・・」
日高
「どこに行っちゃったのかなぁ、蘭ちゃん・・・」
会沢
「もしかしてさ、工藤が帰ってきて、駆け落ちでもしてんじゃねえの?」
中道
「あるある!」
園子
「それはないわよ・・・いまだに新一君の居場所がわからないっていうのに・・・」
本堂瑛祐
「案外、何かの事件に首突っ込んでるんじゃないですか?」
日高
「そんな・・・工藤君じゃあるまいし・・・」
瑛祐
「でも、蘭さんの父親って探偵でしょ?」
園子
「あ、ありえるかもね・・・」
同じ頃、江古田小学校
鈴
「クシュン!!」
弥生
「どうしたの、鈴ちゃん?カゼ?」
鈴
「イヤ・・・どうせ園子あたりが私のウワサをしてるのよ・・・まったく、園子は・・・」
帝丹高校に戻る・・・
「オマエら、席に着けー!!」
先生が入って来たので、園子達はあわてて席に座った。
「出席をとる前に、転校生を紹介する!さあ、入ってきてくれ!!」
「はい!」
扉を開けて入ってきた転校生に、男性陣は歓声をあげた。
入ってきたのは、サラサラのオレンジ色のショートウェーブヘアーをした女の子だったからだ。
男性陣だけでなく、女性陣まで歓声をあげた。
だが、瑛祐だけは、なんだか様子がおかしい。
「今日からオマエ達と勉強する事になった、日向琴美君だ!みんな仲良くしてやってくれ!!」
日向琴美
「初めまして、日向琴美です。長い間外国にいたので、緊張しています。みなさん、仲良くしてくださいね!」
「さて、日向の席はっと・・・」
琴美
「あそこにします。」
琴美が座ったのは、瑛祐の隣の席だった。
琴美
「久しぶりね・・・瑛祐君。元気してた?」
瑛祐
「オマエも元気そうだな・・・琴美・・・」
瑛祐と琴美は、小声で会話をした。
数学の授業
「じゃあ、この問題が解ける人は前に出て!」
すかさず、瑛祐が手を上げ、前に出るとスラスラと問題を解いた。
「よくできました!次の問題は・・・」
琴美
「私が解きます。」
琴美が手を上げ、前に出た。
琴美は少し考え込んだが、すぐに答えをサラサラと書き込んだ。
「正解!!」
園子
「やるわね、あの転校生・・・」
給食の時間−食堂
琴美
「瑛祐君。横、空いてる?」
瑛祐
「ああ、いいよ。」
園子
「本堂君!そこ、いいかな?」
瑛祐
「かまいませんよ、園子さん。」
園子
「ねぇ、本堂君と日向さんって知り合いなの?」
瑛祐
「前の中学校で、一緒だったってだけですよ・・・」
園子
「もしかして、恋人同士だったとか?」
琴美
「そんなんじゃ・・・ないわ・・・」
琴美は、少し赤面している。
瑛祐
「・・・」
放課後−帝丹高校屋上
コツ・・・
瑛祐
「!」
琴美
「ここにいたのね、瑛祐・・・」
瑛祐
「どういう風の吹き回しだ、琴美?」
琴美
「何が?」
瑛祐
「オマエの担当地域は、杯戸町だったはず・・・米花町はオレが担当を任された地域だ・・・それに、オマエは向こうで調べ残した事があったんじゃなかったのか?」
琴美
「つれないわね・・・長年の幼なじみで、仮にもつき合ってた元恋人に向かって、そのセリフは・・・」
瑛祐
「お互い様だよ、オレ達は・・・」
琴美
「・・・そうね。それよりあなたこそ、杯戸中学校では超有名な不良だったのに、こっちですっかり丸くなっちゃって・・・この学校に転校して、ナマっちゃったんじゃないの?『雷のスレイプニル』さん?」
瑛祐
「そのセリフ、そっくりそのままオマエに返してやるよ・・・『烈火のフレイヤ』さん。」
琴美
「そのコードネームで呼び合うのは、お互い久しぶりね・・・」
瑛祐
「ああ、あの頃はFBIの特務課に所属している事も忘れて、普通の中学生として過ごしていたからな・・・」
琴美
「ウフフ、そうだったわね。それより、こっちに来て収穫はあったの?」
瑛祐
「ああ、その事か・・・黒の組織の1人、キールについての情報が、少しずつだけど入ってきてるよ・・・」
琴美
「キール・・・あなたのお姉さんと、お父さんの仇の女ね・・・」
瑛祐
「琴美の方は何か収穫はあったか?」
琴美
「アタシの方は収穫ぜーんぜん・・・バリーとキースの特訓受け続けて、毎日徹夜のボロボロ状態だよ・・・」
瑛祐
「ロズゴート・バリーとヴィンセント・キースか・・・アイツらの特訓は、容赦がないからなぁ・・・」
琴美
「ホント・・・最年少FBIの神童だか何だか知らないけど・・・少しぐらいはアタシに勝たせてくれてもいいじゃない!!」
瑛祐
「アハハッ!!今度また会ったら、たまには手加減して琴美に勝たせるように言っておくよ・・・」
琴美
「お願いね・・・今まででバリーとキースに勝ってるのは、同年代ではあなただけなんだから・・・」
瑛祐
「そうだね・・・」
ピリリ・・・ピリリ・・・
琴美
「電話?もしもし・・・はい、はい・・・わかったわ。」
瑛祐
「どうした、琴美?」
琴美
「コードネーム『千里眼のアイリス』から情報よ。黒の組織で、不穏な動きがあったらしいわ・・・」
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