FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(17/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル17:女忍者の稼ぎ屋・桜野松葉


「来た!森から出るぞ!」

「稼ぎ屋さん、頼む!大ムカデが来る!」

ザザザザザ・・・

バキバキバキ!!

「飛蝶骨!!!」

ギュン!

ドカッ!

ギュン・・・

パシ!

カラ・・・ン・・・

「やっぱりブラッドストーン・・・か。」

「稼ぎ屋さん、それは・・・?」

「これが元でムカデが凶暴化したんだね。納屋を借りるよ。」

バサ・・・

スッ・・・

「それじゃ、また。ご用があったらお呼びください。」

「稼ぎ屋さん、お礼の方は・・・」

「いいですよ、あとで取りに行きますから。先にブラッドストーンを片づけないといけませんからね。」



数日後、仲間探しの旅を続けていたコナン達は、ある村に立ち寄っていた。

コナン
「女の魔物退治屋?」

「へい。ワシらは稼ぎ屋と呼んでおりますが・・・」


「どこです?その退治屋の村は・・・」

「さあ〜。向こうからご用聞きに来るだけだから・・・」


「へー、そういう商売してる人もいるんだ。」

コナン達は、しばらくその話を聞いていた。



稼ぎ屋の里

「おっ、帰ってきたっ。アリスじゃ!」

ギギ・・・

アリス・ボーランジェ/桜野松葉(さくらのまつば)(19)『稼ぎ屋・忍者』
「ただいまー。」

「おかえりアリスちゃん。」

「獲物は?」

アリス
「大ムカデ。少しだけど足と皮持ってきた。鎧作りに使えるよね。」

レン・ボーランジェ(11)『アリスの弟』
「おかえり姉上。父上・・・お頭が呼んでる。」



「ブラッドストーンを手に入れたか。でかしたぞアリス。」

メラメラメラ・・・

「よしっ。」

アリス
「父上・・・こんなんでブラッドストーンの数は減るの?」

「ダメだろうなぁ。」

アリス
「やっぱりねぇ。」

「ブラッドストーンは、悪しき力を秘めた魔の宝玉・・・けっして、悪しき者共の手に渡してはならんのだ。ワシらの役目は、1つでも多くブラッドストーンの数を減らす事だ。少し休んでおけ、またすぐに仕事が入る。」

アリス
「あいよ。」

コキッ。

「レン、オマエもな。」

レン
「えっ、オレ!?」

「オマエももう11だ。そろそろ実戦に出ねばな。」

レン
「ううっ。」





ヒュンッ。

カカッ。

レン
「なあ姉上。」

アリス
「うん?」

レン
「魔物は本当に火や毒を吐くか?」

アリス
「時々ね。」

レン
「そおか・・・はぁ〜・・・」

アリス
「レン、オマエ・・・怖いの?」

レン
「そ、そんな事ないけど。」

パンッ。

アリス
「平気だよ。アタシらが相手するのは、ヘビやクモの大きいヤツとか、人間だもの。父上が言ってるよ、一番怖い相手は、人間に化けてるヤツらだって・・・そういうヤツらが、ブラッドストーンの力を手に入れたら大変だって・・・」



さる城



「夜な夜な大グモがこの城を襲い・・・城の者もすでに数名喰われておる。仕留められるか?」

「里の中から手練の者を選りすぐって参りました。」

「手練と申しても・・・おなごらしき者や・・・子供までおるではないか。」

「この2名は手前の娘と息子にて・・・里の中でも一、二を争う名手。」

アリス
「・・・だってさ、がんばれよレン。」

レン
「父上のウソつき・・・」

「そろそろ現れる刻限じゃ。」

「任せたぞ稼ぎ屋!」

ゴオオオオ・・・

「囲め!!」

ザッ!



ヒョオオオ・・・

「また大グモが出たのか・・・?」

「は、しかし稼ぎ屋を呼びましたゆえ、大グモ騒ぎも今宵限りかと・・・若のご病気がそのように長引くのも、大グモめの陰の気のせい。あとは一日も早くご回復を。」

「そうか・・・この日を待っていた・・・」

シャーッ!

ザザッ!

レン
「うわっ!」

「レン!」

ザッザッ!

「落ち着いていけ、レン。」

レン
「う、うん。」

ドカッ!

「あらよっと。」

ドッ!

「よしっ、おさえた。」

アリス
「よっしゃ、いくよっ。」

ザッ!

アリス
「飛蝶骨!!!」

ドガガッ!!

レン
「す、すごい姉上。」

「アリスは里一番の手練だからな。」

シュー・・・

「よし、トドメだ。」

「頭を潰すぞ。」

レン
「(よ、よし。オレも・・・)」

タッ。

フ・・・

ピタ・・・

「図体だけでたいした事なかったな。」

アリス
「(簡単すぎるな・・・このクモ・・・邪気も薄いし・・・)」

ズド・・・

ババッ!!

アリス
「!?」

グラ・・・

アリス
「ち・・・父上!!」

ヒュン!

パシ!

アリス
「レン!!?どうして・・・」

「・・・」

グビ・・・

アリス
「レン!!なぜ父上達を・・・」

シュー・・・

タッ!

アリス
「!やめろレン!!」

ビュッ!!

カッ!

アリス
「!」

ヒュン!

パシ!

アリス
「オマエ・・・アタシがわかんないの!!?」

「こ・・・こら・・・稼ぎ屋。」

「いったい何を・・・」

「おもしろい余興だ。やらせておけ。」

「は・・・?」

「と、殿・・・」

ギュン!

アリス
「くっ!」

シャッ!

グイ!

ジャッ!

ザザザ・・・

シャッ!!

ギュン!

カッ!!

アリス
「目を覚ませレン!!」

ダダッ!

シュー・・・

キラ・・・

アリス
「!?(糸・・・クモの糸!?)」

シュー・・・

アリス
「!くっ!」

ギャン!

「!?」

アリス
「キサマがっ・・・魔物!」

ダッ!

ザッ!

「乱心したか、殺せ。」

「はっ!」

ドッ!

シャッ

アリス
「!」

ドカ・・・

アリス
「・・・」

ガクガクガク・・・

レン
「あ・・・姉上・・・」

アリス
「レ・・・ン・・・(元に・・・戻った・・・?)」

レン
「わああーっ、姉上〜っ!!」

ヒョンヒョン!

ドスドスドス!!

アリス
「!」

「どうした?次の矢を射て。乱心者共だぞ。」

ズ・・・

アリス
「レ・・・レン・・・」

レン
「あ・・・姉上・・・怖いよ・・・」

アリス
「大・・・丈夫。アタシが・・・ついて・・・」

ドッ!

ドス!

ザ・・・

「姉弟仲直りか。めでたしめでたし。」

ボッ!

ドシャ・・・

「とっ・・・殿・・・」

「若が殿の首を・・・」

「若っ何を・・・」

「これは殿ではない。見てみよ。」

ブルブルブル・・・

バッ!

「こっこれは・・・」

「魔物!」

ドス!

「父の様子・・・尋常ではないと思っていたが、魔物にのっとられていたのだな。稼ぎ屋達は気の毒な事をした。庭のすみにでも埋めてやれ。」

「はっ。」





「あの稼ぎ屋の娘・・・よく見りゃカワイイ顔してたよ。かわいそうになあ。」

「そうか、オマエ埋めたんか。」





ザワ・・・

グラ・・・

ボコ・・・

ズ・・・

アリス
「ち・・・ちくしょう・・・死んで・・・たまるか・・・」

ズ・・・ズ・・・

サク・・・

「稼ぎ屋の娘・・・まだ生きていたのか・・・」

アリス
「・・・」





「よかった・・・せめてオマエ1人だけでも生きていて。」

アリス
「・・・」

「これ稼ぎ屋、若にご返事をせぬか。」

「じい、いいのだ。もうよい、皆さがれ。」

「は、しかし・・・」

「この娘と、2人だけで話がしたい。」



「アリス・・・といったな。すまなかった。オマエのオヤジ殿も弟も・・・仲間達も・・・」

アリス
「(なぜだ・・・どうしてこんな事に・・・)」

「(それにしてもこの娘・・・なんという生命力だ。あれだけの手傷を負いながら・・・)」

「若・・・」

「!」

ボウ・・・

「スコッチか・・・」

スコッチ
「はっ・・・若・・・あの稼ぎ屋の娘の事ですが・・・」

「あの娘の生命力なら、あの仕事ができると申すのか?」

スコッチ
「おおせの通り・・・」



バサッ。

アリス
「!」

「アリスよ・・・気分はどうだ?」

アリス
「少し・・・マシになったよ。」

「そうか。娘よ・・・そなたに頼みたい事があるのだが・・・引き受けてはくれぬか?」

アリス
「はぁ・・・」

「ではスコッチ・・・そちから説明を。」

スコッチ
「はっ・・・。知っていますかな?ちまたでウワサになっている6人組の事を・・・」

アリス
「6人組・・・?」

スコッチ
「さよう。少年少女6人組で、数多くの難事件を解決している。年はだいたい・・・レン殿と同じくらいだと聞いています。そなたにその6人を捕まえてもらいたいのです。もし任務をこなせたら、好きな願いをかなえましょう。」

スクッ。

アリス
「フッ・・・おもしろいじゃない・・・その仕事、このアタシが引き受けるわ!!!」












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう