FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(15/111)縦書き表示RDF


オリキャラ・声優設定

笠原麻衣/白野美保 林原めぐみ
瀬戸川レオン 高山みなみ
瀬藤銀一 山口勝平
鳳美香 宍戸留美
天幕深雪 宮原永海
月島弓雁 秋谷智子
エル・シーバス 松井菜桜子


FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル15:最強のボディガード達!美保と銀一の最大の秘密!!


コナン達は、瀬藤銀一と白野美保こと、瀬戸川レオンと笠原麻衣に案内され、彼女の家に向かっていた。

最初に口を開いたのは、コナンだった。

コナン
「リアンちゃんは彼女の事知ってるの?」


「ええ、ずっと前に平次の家に強引に押しかけて来て、『リアンを早く出しなさい』なんて言うんだもの・・・その理由はすぐにわかったわ・・・彼女、京都では有名な女子高生探偵で、『大阪のリアン・京都の美保』って呼ばれて、いつもアタシと比べられてたんだって・・・」


「それで、リアンちゃんと勝負したいと思ったのね?」

笠原麻衣
「ええ・・・彼女に会って、確かめたかったのよ・・・リアン・ハートネスがホントに私と並び称されるような女かどうかをね・・・でも最初は、まさか体が小さくなってるとは思わなかったわ・・・確信を持ったのは、ペンションでこの子と再会した時だったわね・・・言動や推理の組み立てがリアンちゃんと同じだったから・・・すぐにわかったわよ、彼女はリアンちゃんだってね・・・」


「ホントに困ったわよ・・・最初に会った時はカゼをひいてた上に、パイカルなんて中国酒飲まされて、一時的とはいえ元に戻っちゃったんだもん・・・」

コナン・哀
「やっぱり・・・」

瀬戸川レオン
「でも、まさかオレ達までリアンちゃんと同じように小さくなるなんて思わなかったよね・・・」

麻衣
「ええ・・・調子に乗って黒服の男達なんかを尾行するんじゃなかったわ・・・」

コナン
「それって、まさか・・・」

麻衣
「ええ、長髪の方が『ジン』、サングラスの方が『ウォッカ』だったわね・・・」

麻衣の言葉に、哀はうつむいた。また、自分が作った薬の犠牲者を増やしてしまったと・・・


「(この分じゃ、蘭さんも誰かに見つかって、小さくされてる可能性が高いわね・・・)」

でも、哀はあえてこの事をまだ言わないでおこうと思った。







麻衣
「さあ、着いたわよ!」

コナン
「ここが、美保ちゃんの家・・・」

麻衣・レオン
「ようこそ、白野蘭学塾へ!!」






コナン達は、美保の家の中を進んでいる。

コナン
「この家には、美保ちゃんの家族だけなの?」

麻衣
「ちがうわ。ここは塾だって言っても、寮みたいなものでね・・・私の同級生も何人か住み込んでるのよ・・・」


「へー・・・」

美保
「見たいのなら、会わせてあげてもいいけど・・・最近みんな、ピリピリしてるからね・・・」

レオン
「いろんな意味でね・・・」

麻衣
「アハハ・・・」

コナン達は、何が待ってるんだろうと、少し不安だった。






最初にたどり着いた部屋は、シーンと静まりかえっていた。

麻衣
「開けるわ・・・」

ガチャ・・・

部屋が開いて、コナン達の目に映ったのは、片手を床について、もう片方の手を背中で組み、逆立ちをしている黒髪の少女だった。

麻衣
「いつも修行熱心ね・・・美香・・・」

鳳美香(おおとりみか)14
「あら、美っちゃん・・・帰ってたの?」

麻衣に名前を呼ばれた少女、鳳美香は、指に力を込めると、ピョンと飛んで、すっくと立ち上がった。

この少女がやっていた事もすごいが、コナンと哀はそれどころではなかった。

その美香は、小さくなっている麻衣をためらいもなく『美保』と呼んだのだから・・・

美香
「ところで、美っちゃん。そこで立ちつくしてる2人の子供と、もう2人は、友達?」

麻衣
「ええ・・・私や銀一と同じ境遇の子達よ・・・そこの茶髪の男の子はちがうけどね・・・」

美香
「初めまして。私は美っちゃんの同級生で、ここに住み込ませてもらってる鳳美香!よろしくね。」

隆太・刃
「よろしく!」

コナン・哀
「よ、よろしく・・・」

コナンと哀は、少したじろいでいた。

麻衣はそれがわかったのか、助け船を出す。

麻衣
「美香、先にリビングルームに行っておいて!私、みんなを今から呼びに行くから・・・」

美香
「了解!」

美香はそう言うと、タタタと走っていった。






次に着いた部屋では、カチャカチャと音がしている。

コナン
「この音は何?」

麻衣
「入ればわかるわ。」

そう言って、麻衣はドアを開けた。

ガチャ・・・

コナン達の目に映ったのは、1人でチェスをやっている桃髪の少女の姿だった。

美保
「深雪どう?調子は。」

天幕深雪(てんまくみゆき)17『美保の同級生』
「ああ、美っちゃん!まずまずってところよ。」

美保に名前を呼ばれた少女、天幕深雪は、ナイトの駒をチェス盤に置くと、美保の方に歩いてきた。

深雪
「美っちゃん、そこにいる子達は美っちゃんの友達?」

麻衣
「ええ、そうよ。」

深雪
「なんだぁ・・・私はてっきり、美っちゃんと銀一君の隠し子かと思ったけど・・・」

コナン・哀・刃・隆太
「えぇ!?」

深雪の言葉に、レオンは赤面して、下を向いている。

麻衣
「深雪・・・あまりふざけた事言ってると、しばくわよ・・・」

麻衣の殺人オーラに、深雪はビクッとなった。

深雪
「ヤ、ヤダなぁ、美っちゃん・・・冗談だよ、冗談・・・」

麻衣
「あなたのその天然ボケ発言は、いつも冗談に聞こえないのよ・・・」

深雪
「アヒャヒャ・・・ごめん・・・今度、何かおごるからさ・・・」

麻衣
「まったく・・・だいたい、私と銀一は18と17よ?どうやって7歳の子供を4人も産むってのよ・・・」

深雪
「それはやっぱりさ、白野蘭学塾塾長の力で・・・」

バコッ!

深雪
「イッタ〜い・・・いきなり叩く事ないじゃん・・・」

麻衣
「うるさい!ホラ、早くリビングに行きなさい!!」

深雪
「はーい・・・」

深雪は頭を抑えながら、リビングに歩いていった。



麻衣
「今の子が私の同級生、天幕深雪。イタズラ好きのどうしようもない子だけど、チェスゲームだけは得意なのよ。」


「中学生の部の大会で、優勝した事もあるって言ってたっけ?」

麻衣
「そうそう、それからあの子、本物のチェスプレイヤーになるんだってはりきってるよ・・・」

コナン
「でも、何か目標を持つ事は、いい事だと思うけどね・・・」

麻衣
「まあね・・・さぁ、次々!!」






次に着いた部屋では、扉の向こうから威勢ある声がしていた。

麻衣
「あちゃ〜・・・まずい時に来ちゃったかなぁ?」

麻衣が扉を開けると、そこには空手の正拳突きの練習をしている、柔道着を着た黄髪の少女がいた。

麻衣
「弓雁、調子はどう?」

月島弓雁(つきしまゆかり)17『美保の同級生』
「美っちゃん?」

麻衣に名前を呼ばれた月島弓雁は、麻衣の元へ歩いてきた。

弓雁
「やっぱり、慣れないなぁ・・・美っちゃんと銀一君が麻衣ちゃんとレオン君になったって事実には・・・」

麻衣
「私達だって、できれば受け入れたくはなかったよ・・・」

弓雁
「そうね・・・あなた達が一番つらいんだもんね・・・」

そう言うと、弓雁はコナン達の方を向いた。

弓雁
「初めまして。美っちゃんの同級生の1人、月島弓雁です。」

コナン・哀・刃・隆太
「よろしく!」

麻衣
「弓雁、先にリビングに行っといてほしいんだけど・・・」

弓雁
「わかってるわよ、あの事をこの子達に話すんでしょ?私もまた聞きたかったしね。」


「あの事って?」

弓雁
「ええ、美っちゃん達の最大の秘密よ・・・」

その時、コナン達の耳に音楽が聞こえてきた。

コナン
「この曲は・・・!!」


「ベートーベンのピアノソナタ『月光』・・・!!」

コナンと刃は、走り出した。

ダッ!!


「あ、待って2人とも!!」

隆太
「どこに行くんだよ!!」

哀と隆太も、あとを追いかける。

麻衣
「じゃあ弓雁、あとでね。」

弓雁
「ええ。」

弓雁と別れた麻衣とレオンも、急いであとを追った。





コナンと刃はしばらく走り続け、ある部屋で足を止めた。

コナン
「この部屋からだ・・・」


「開けましょ・・・」

ガチャ・・・

ドアを開けた2人の目に写ったのは、ベートーベンのピアノソナタ『月光』を引いている金髪の少女だった。

かなり上手で、見惚れそうになる2人。

「・・・!」

2人に気づいた少女は、演奏を止め、イスから降りた。

そして、コナンと刃に近づいてくる。

少女は、コナンと刃の前にしゃがみ込んだ。

「あなた達は誰?何のために私を見張ってた?」

コナン
「あ・・・」


「イヤ、その・・・」

「返答しだいでは、あなた達をSPの所に連れて行きま・・・」

麻衣
「エル、ストップ、ストーップ!!」

エル・シーバス(える・しーばす)18『美保の同級生』
「美保!!」

追いついてきた麻衣達が、部屋に入って来た。

麻衣
「その子達は私の友達よ!!」





数分後、部屋から麻衣の笑い声が聞こえてきた。

麻衣
「アーハッハッハッハ!笑わせるわね、この女!こんな子供が不審者なワケないでしょうが!!」

麻衣の笑い声に、本人のエル・シーバスは赤面して、下を向いている。

エル
「しょ、しょうがないじゃない・・・だって、この塾にこんな子供がくる事なんてめずらしいから、つい・・・」

麻衣
「ま、その分あなたには感謝してるよ!あなたがここに入ってから、不審者がピタリと減ったんだもんね!」

エル
「この塾の警備員は、甘すぎて役に立たないからね・・・」

麻衣
「だからこそ、あなた達がボディガードの役目もかねて、ここに住み込んでるんじゃない!」

話を終えたエルは、コナンと刃の方を向いた。

エル
「私は美保の同級生、エル・シーバス。さっきはゴメンね、2人とも。」

コナン・刃
「い、いえ・・・」

哀と麻衣は、なぜ2人が急に走り出したのか、その理由がわかっていた。

ベートーベンのピアノソナタ『月光』は、前にコナン、刃がそれぞれ推理で追い詰めて、自殺させてしまった犯人がひいていた曲だったからだ。

コナンと刃は、あらためて、もう2度と犯人を自殺させるまいと心に誓った。




それから数分後、コナン達はリビングに集まっていた。

麻衣
「じゃああらためてみんなに紹介するわ!まず私が白野美保で、この子が幼なじみの瀬藤銀一!そして右から、鳳美香ちゃん、天幕深雪ちゃん、月島弓雁ちゃん、エル・シーバスちゃんよ。」

銀一・美香・深雪・弓雁・エル
「よろしくね!」

コナン・哀・刃・隆太
「よろしく!」



コナン
「ところで美保ちゃん、聞きたい事があるんだけど・・・」


「幼児化してるのに、どうしてあなた達は大人の姿になったりできるの?」

麻衣
「その事か・・・わかったわ、教えてあげる・・・」

麻衣はそう言うと、小さなカプセルを1個取り出した。

麻衣
「この薬こそ、私と銀一の最大の秘密・・・」

麻衣はそう言うと、カプセルを口に放り込み、水を飲んだ。

ドックン!ドックン!

すると、麻衣の体が見る見るうちに大きくなっていく。

コナン・哀・刃・隆太
「・・・!!」

そこに立っていたのは、コナン達が最初に見た、白野美保の姿だった・・・












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