ファイル13:播磨紅子登場、そして仲間探しの旅行へ
隆太
「君達、大人だろ?」
コナン・哀・刃
「ええええええええええ〜っ!!?」
コナン、哀、刃は、しばらくの間驚いて立ち尽くしていた。
なにしろ、この前まで初対面だった小学生に、いきなり正体を見破られたのだから、驚くのは当たり前である。
コナン
「な、何言ってるんだよ隆太君!」
哀・刃
「私達は本当に子供・・・」
隆太
「トボケるなぁ!!」
隆太の叫び声に、コナン達はビクッとなった。
隆太
「オレは財閥のお坊ちゃんなんだよ?少し探りを入れてみれば、こんな事すぐにわかるんだよ!!」
コナン達は、たじろいでいる。
隆太
「それに、気づかなかった?問題の中に、普通の小学生じゃ知らない事が入っていた事を・・・」
コナン・哀・刃
「ああっ!!!」
コナン、哀、刃は、やっとさっきまでの違和感が解けた。
怪盗キッドの事はともかく、図書館の殺人事件やナイトバロンの小説など、普通の子供なら知るはずがない事だ。
コナン達は、しかたなく隆太に本当の事を話した。
自分達が小さくされた事や、黒の組織の事・・・そしてAPTX4869・・・
全てを話し終えた後、隆太が口を開いた。
隆太
「そうだったんだ・・・まさか、そんな大変な事になってたなんて・・・」
どうやら隆太は、黒の組織などの事については知らなかったらしい。
隆太
「つまり、その黒の組織ってヤツらを倒して、APTX4869って薬を手に入れれば、君達は元の姿に戻れるってワケだね。」
コナン・哀・刃
「・・・」
コナン達は、黙っている。
隆太
「どうしたの?」
コナン
「君、ボク達を突き放さないの?」
隆太
「なんで?」
哀
「だってそうでしょ?私達は体が小さくなった人間・・・」
刃
「普通に見れば、『化け物』なのよ?」
隆太
「君達、なんて事言うんだよ!!」
コナン達は、隆太の予想外の言葉に驚いた。
隆太
「たとえどんな姿をしていても、君達はオレの大切な友達だよ!それに、命を狙われたりする事だって、財閥のお坊ちゃんともなれば、慣れてるさ・・・」
次の瞬間、なんと隆太は泣き出した。
隆太
「お願い・・・お願いだから・・・自分達だけですべてを抱え込まないで・・・君達の味方になってくれる人は・・・必ず君達のそばにいるから・・・」
コナン・哀・刃
「うん・・・」
コナン達は、うなずいた。
それからしばらくして、刃が口を開いた。
刃
「新一君、志保ちゃん、そして隆太君・・・話があるの・・・」
コナン
「何?リアンちゃん。」
刃
「例のAPTX4869で小さくなったのって、アタシ達3人だけだと思う?」
哀が答えた。
哀
「そうは思わないわ。ヤツらの事だから、無差別に薬を飲ませたりしてるんでしょうけどね・・・」
隆太
「その、幼児化してる子を探すの?」
刃
「イヤ・・・幼児化してるとまではいかなくても、アタシ達に協力してくれる子は何人かいるはずよ。」
コナン
「そうだな。」
刃
「その子達を探し出して、仲間に加えるのよ!いいアイデアだと思わない?」
哀
「そうね、どのみちヤツらと戦うためには、1人でも味方は多い方がいいわ。」
隆太
「そうだね。」
コナン
「その事だけど、協力してくれそうな人をある人に捜してもらっているよ。」
哀
「え、ホント?」
コナン
「うん、もうそろそろ来る頃だと思うけど・・・」
「新ちゃーん!!」
コナン
「あ、来た来た。今開けるよ!」
コナンが扉を開けると、20代前半の女性が立っていた。
コナン
「播磨さん、久しぶり!最初は驚いたでしょ?」
コナンに名前を呼ばれた女性・・・播磨紅子は、うなずいた。
播磨紅子24『兵庫県警姫路署の警視 優作の友人、姫川啓作刑事部長の娘』
「そうね、久しぶりに電話が来たと思ったら、『協力してほしいから家に来て』だもの・・・」
哀達は、ポカーンとしている。
コナン
「ああ、この人は兵庫県警姫路署の警視で、父さんの友人、姫川啓作さんの娘の播磨紅子さん!」
紅子
「こんにちは、コナン君・・・いえ、新ちゃんからご紹介にあずかった、播磨紅子です。」
哀
「どうして、親子で名前がちがうんですか?」
紅子
「それは、刑事だという事を少しでも意識するためなのよ。ところで、新ちゃん・・・」
紅子は、コナンの方を向いた。
紅子
「そこにいる、ポニーテールの女の子と茶髪の男の子は誰?確か、あなたの正体を知ってるのは、アタシ以外ではそこにいる灰原哀ちゃんと阿笠博士、あなたの両親、そして大阪の高校生探偵の服部平次君と、怪盗キッドっていう泥棒さんだけじゃなかったっけ?」
コナン
「それからじばらくして、この2人に正体がバレちゃったんだ・・・」
紅子
「そう・・・で、あなた達は?」
刃
「アタシは剣野刃です!」
隆太
「オレは平尾隆太・・・」
紅子
「そう、よろしくね。」
コナン
「ところで播磨さん、資料は?」
紅子
「ああ、ちゃんと調べてきたわ。はい!」
紅子から資料を渡されたコナンは、部屋にこもってスケジュールを立て始めた。
それからしばらくして、コナンはリビングに戻って来た。
コナン
「本格的に動くのは、夏休みに入ってからだ・・・みんな、準備はいい?」
哀
「うん!」
隆太
「ああ!」
刃
「もちろんよ!」
コナン
「じゃあ、播磨さんはまた調べておいて。」
紅子
「了解!また1人見つけたら、携帯にメールするわ。」
紅子はそう言うと、工藤邸を後にした。
そして、コナン達は、仲間探しの旅行の準備を始めた。
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