FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章(10/111)縦書き表示RDF


オリキャラ・声の設定

ユーリ・マラスキーノ 山口勝平
伊出智子 宍戸留美
青井玲子 山崎和佳奈
羽柴釘人 不明
バスジャック犯A 不明
バスジャック犯B 不明
牧野千春 不明
梨田弓彦 不明

FBIから来た女:1〜リアン・ハートネスとジンの章
作:ユーリ



ファイル10:回想シーン・・・謎めいた乗客『哀編』


ウォッカ
「見ましたかい?今、帰ったクライアントのうれしそうな顔・・・今夜が最後の酒になるとも知らないで・・・クックックッ・・・ねえ兄貴・・・兄貴?」

ジン
「・・・」

ウォッカ
「あの歌姫ですかい?シビレますねぇ・・・いつ聞いてもこの歌声は・・・」

トン。

「ドライマティーニでございます・・・歌姫からお2人に・・・」

ウォッカ
「ピュ〜♪こりゃーありがたくちょうだいすると・・・」

ジュッ・・・

ウォッカ
「あ・・・」

ジン
「何のマネだ・・・?」

「は?」

ジン
「どういう了見だと・・・」

ガッ!

ジン
「聞いてるんです・・・」

ドッ!

ジン
「クラレット!!!」

ザッ!!

クラレット
「Oh!I'm just kidding!!(冗談だよ冗談!)あの歌姫に鼻の下を伸ばしてる誰かさんを、ちょっとからかっただけ・・・」

ウォッカ
「いいんですかい?アンタみたいな有名俳優がオレ達と一緒にいる所を見られたら・・・」

クラレット
「大丈夫だよ・・・他の客もあの歌声に夢中みたいだから・・・」

ジン
「それより、例の捜し物は見つかったんですか?」

クラレット
「そうだね・・・本命はまだって所かな・・・」

ウォッカ
「本命って・・・?そろそろ教えてくださいよ、どこで何をやってるか・・・」

ジン
「ムダだ・・・この人のくだらねぇ秘密主義は今に始まった事じゃない・・・」

クラレット
「おやおや・・・男は秘密を着飾ってカッコよくなるんだよ?」

ジン
「ヘドが出ますね・・・」

クラレット
「なあ、そんな事より・・・どうだ、今夜・・・久しぶりにマティーニでも作らないか?」

ウォッカ
「マティーニを・・・ですかい?」

クラレット
「知らないの?ジンとベルモットをクラレットで割れば・・・」

ジン
「フン・・・黒と黒が混ざっても・・・黒にしかなりませんよ・・・」





平次
「ひっくしょん!へっくしゅん!!」


「ちょっと服部君・・・そんなんでスキーに行っても大丈夫なの?」

コナン
「まあ、自業自得だね・・・カゼひくからよしなさいって言ったのに・・・夜遅くまでスキーのハウツービデオでイメトレしてたんだから・・・」

平次
「しゃあないやろ?オレは博士の代わりに子供達の引率者を任されたんやから、手本を見せたらな・・・」

歩美
「でも向こうに着いたらおとなしくロッジで寝てるんだよ?」

光彦
「カゼは引き始めが肝心って言いますし・・・」

元太
「調子に乗って外に出るんじゃねぇぞ!」

平次
「あ、ああ・・・」


「(どっちが子供だかわかんないじゃない・・・)」

キッ。

平次
「ホラ!お客さんが乗って来る、ちゃんと席に座らんか!」

元太・光彦
「ほーい!」


「はぁ・・・」

コナン
「おやおや・・・退屈すぎて死にそうだね・・・早く何かに遭遇したいって顔してるよ・・・」


「はぁ?」

コナン
「それとも出会いたいのは・・・ヤツらの方かな?」


「バカね・・・子供達や服部君が乗ってるこんな狭いバスの中でヤツらに会いたいワケ・・・が・・・」

コツコツ・・・


「(く、黒ずくめの男!?)」

コナン
「ちがうよ・・・」


「え?」

コナン
「わかるんだよ、匂いで・・・怪しい雰囲気のヤツだけが発する、あのイヤな・・・」

クンクン・・・


「別に私、変な匂いなんてしないけどなぁ・・・」

コナン
「ふざけないでくれる・・・?」


「でもさー、そんな第六感でわかるのなら、シードルの時も・・・」

コナン
「ああ・・・うすうすそうじゃないかと思ってたよ・・・」


「じゃあどうしてあの時言わなかったのよ?」

コナン
「自信が持てなかったんだよ・・・もう1人いたような気がしたから・・・そう・・・シードルよりずっと強烈で・・・鳥肌の立つような魔性のオーラをまとった・・・」

ゾクッ!!!

ガタガタガタ・・・


「え?」

コナン
「は、灰原さん・・・席を替わって、ボクを隠して・・・お願い!!!」



歩美
「あ!伊出先生!」

伊出智子
「あら?みんなも乗ってたの?」

光彦
「先日は内科検診お疲れ様でした!」

伊出
「いえいえ・・・」


「伊出先生がどうかしたの?そういえば、あなた内科検診の時休んでたよねぇ・・・」

元太
「お〜っ今日は先生デートかよ?」

伊出
「あ、いや彼は私が校医をやってる改方学園の教師で・・・」

ユーリ
「オー、服部君!旅行ですかー?」


「服部君、知り合いなの?」

平次
「ああ、オレの高校の英語教師で・・・」

ユーリ
「オレの名前はユーリ・マラスキーノ!今日はDr.伊出と中野美術館でデートですー!」

伊出
「あ、いや偶然バス停で会ってね・・・」

ユーリ
「オー、恥かかせちゃいけませーん!」

伊出
「高校で変な噂が立ったら、お互い困るでしょ?」

ユーリ
「オー、イエッス!」

ドックン!

ギュウ・・・


「(工藤君・・・?)」

コツコツ・・・

ドッ!

「ゴホゴホ、ゴホゴホ・・・」

元太
「おい見ろよ!アイツらもうこんな所からスキーのカッコしてるぜ!」

光彦
「せっかちですねぇ・・・」


「(ちょっと、いくら何でもゴーグルまでつける事は・・・)」

ジャカ!

「動くな!!!騒ぐとぶっ殺すぞ!!!」

歩美・光彦・元太・平次・伊出・ユーリ
「(バ・・・)」


「(バスジャック!!!)」

「『回送』にして都内を適当に回れ!信号で引っかかったらテメエのバス会社に電話するんだ・・・」

「さあ・・・アンタらが持ってる携帯電話を全てこっちに渡してもらおうか・・・隠すなよ・・・隠すと電話を一生かけられなくなっちまうぜ?」

小高
「あ、小高です・・・じ、実は今・・・」

ガッ!

「たった今、アンタんトコのバスを占拠した!!要求はただ1つ!今、服役中の羽柴釘人の釈放だ!!できなければ1時間おきに乗客を1人ずつぶっ殺すと警察に伝えろ!!20分後またかける!それまでに準備を整えておけ!!」


「(羽柴釘人って・・・先月、爆弾を作って宝石店を襲った強盗グループの1人じゃない・・・捕まったのは主犯の羽柴って男だけで、後の3人の仲間は今も逃走中・・・確か羽柴は、元宝石ブローカーだったわね・・・なるほど・・・どうやら、宝石には素人の残った仲間が奪った宝石を抱えて未ださばけず、ボスの奪還を試みたか・・・もしくは、ボスしか知らない宝石の保管場所を牢から出して聞き出そうって所かしらね・・・)」

「おい、そこのオマエ!早く出せ!!」

青井玲子(あおいれいこ)
「あ、すみません・・・ゴホゴホ・・・携帯持ってないんですよ・・・」

「そこのオヤジ!何だその耳につけてる物は!?」

梨田弓彦(なしだゆみひこ)
「補聴器です・・・若い頃耳を悪くして・・・」

「おいそこ!クチャクチャうるせぇぞ!」

牧野千春(まきのちはる)
「当たり前でしょ?ガムかんでんだから・・・それに、こんな事してもどうせアンタら捕まっちゃうんだから・・・早いトコあきらめて逃げた方が身のため・・・」

ドン!!

千春
「わかりました・・・おとなしくしてます・・・」

「最初からそうしてりゃいいんだよ・・・」

ガッ!

ドシャ!

「こ、この外人男・・・」

ユーリ
「Oh〜sorry!!(ごめんなさい)」

ペラペラペラペラ・・・

「ああ、もういい・・・席に座ってろ!」


ユーリ
「It's very very exciting!!(ワクワクしちゃうね!)」


「(ちょっと、大丈夫かこの先生・・・とにかく・・・ヤツらが向こうに行ってるスキに・・・このイヤリング型携帯電話で・・・このバスの中の状況を・・・目暮警部に・・・)」

ピポパポ・・・

コツコツ・・・ピタッ。


「え?」

「何してんだこのガキ!!」

ダァン!!


「うっ!!」

「今度下手なマネしやがったら、殺すのはオマエからだ!!」




「(あ〜ん、電話取られちゃった・・・しかし変ねぇ・・・ヤツはまっすぐ私の所へ来た・・・イスの影で見えなかったはずなのに・・・って事は・・・いるんだわ、仲間が・・・私の行動が見える位置にいたあの3人中に・・・でも、どうやってヤツに伝えたの?不振な行動をとる私の位置を誰にも気づかれず・・・いったいどんな方法で・・・)」








「フフフ・・・そうか釈放する気になったか・・・それじゃあ釈放した羽柴に1時間後、こちに電話するように伝えろ!ヤツの口から本当に安全な場所に逃げられたと確認できたら人質をまず3人解放する・・・いいか!くれぐれもヘタなマネすんじゃねぇぞ!」

ゴト・・・

コツコツ・・・

ゴト・・・


「(縦に2つに並べたスキー袋・・・まさかこれって・・・)」

コツコツコツ・・・


「え?」

「またオマエか・・・早く殺してほしいんなら、望み通りにしてやるぜぇ?」

歩美
「あ、哀ちゃん!?」

伊出
「止めてください!!ただの子供のイタズラじゃないですか!?それに、あなた方の要求は通ったはず!!ここで乗客を1人でも殺すと、計画通りにいかないんじゃないんですか?」

「何だと、このメガネ娘・・・」

「やめろ!弾がそれてアレに当たったらどうすんだ?」

「あ、悪い・・・ホラ、オマエらさっさと席に戻れ!!」

伊出
「は、はい・・・」


「(アレに当たったらって・・・やっぱりこのスキー袋・・・中身は爆弾か!?これを使ってヤツらが何をする気かまだわからないけど・・・今のでハッキリわかったわ・・・後ろの3人の中に、私の行動をヤツに知らせたヤツらの仲間がいるって事が!!どうにかしてソイツが誰なのか割り出さないと手が出せない・・・)ねえ工藤君、あなたも何か知恵出してよ・・・ねえ・・・?」

コナン
「(何?何なの?この刺さるようなプレッシャー・・・あの時と同じ威圧感・・・いる・・・あの人が・・・このバスの中に!!!)」

ドックン!ドックン!!ドックン!!!

コナン
「(やっぱりシードルの遺言?ボクを追って来たの?それとも偶然?こんな所で、ボクの正体に気づかれたら・・・幼児化した工藤新一だとわかったら・・・ボクと一緒にバスに乗った服部も・・・みんなも・・・1人残らず消されてしまう・・・もちろん、この子も・・・確実に・・・お願い・・・お願いだから・・・見つからないで!!)」

ユーリ
「ムチャはダメね、クール・レディー!グッドチャンスすぐに来まーす!」

ビクッ!!

ブルブルブル・・・

ユーリ
「オー、怖がらなくても大丈夫!!オレ達もうすぐ助かりまーす!青ずきんちゃん、お名前は?」


「あ、この子は・・・」

ギュッ!


「(え?)」

ユーリ
「What's your name,Little Blue Riding Hood?(名前教えてよ、青ずきんちゃん?)」


「たまたま乗り合わせた知らない子よ!すごく怖がってるから、そっとしといてあげて・・・」
ユーリ
「オ〜、ごめんなさ〜い!」

「おいそこ!さっきから何やってんだ!?」

伊出
「ユーリ先生!あまり彼らを刺激しないでください!」

ユーリ
「オー、イエッス!Let's talk later・・・(またね・・・)」


「あ、うん・・・」

ユーリ
「・・・」



「(ちょっと・・・まさか・・・まさかいるの?このバスの中に・・・組織の仲間が・・・でも、今はバスジャックのもう1人の仲間の割り出しが先だわ・・・ソイツを見つけて早く手だてを考えないと、組織どころじゃなくなっちゃう・・・怪しいのはこの3人・・・その中で一番疑わしいのは・・・直接音で伝える事が可能な・・・さっきからゴホゴホやっているあの女・・・でも、セキなら服部君もやってるし、この2人のセキの音にちがいはそんなにない・・・音といえばガムをかんでるあの女も出してるけど、セキの音の方がはるかに大きいし・・・あのおじさんがつけている補聴器がワイヤレスマイクなら、こっそり声で伝えられるけど、声を出せば両脇にいる2人が不審がるはず・・・犯人2人が絶えず見てるのはバックミラーぐらいだし・・・くそっ!いったいどうやって・・・どうやって教えてるっていうの!?)」


ピリリ・・・ピリリ・・・

「ん?」

「オウ待ってたぜ羽柴さん!どうです?そっちの様子は・・・」

羽柴
「ああ問題ない・・・サツはまいたよ・・・」


「よーし運転手、首都高に乗って中央道に入れ!小仏トンネルに差し掛かったらスピードを落とすんだ・・・」

「おい!そこのメガネの小娘と奥のカゼをひいた女!前へ来い!!」


「(なるほど・・・そういう事ね・・・読めたわよ、アンタ達のもう1人の仲間も・・・このバスからの逃走手段もね!!)」

パシッ!

ユーリ
「ん?(手帳?)」

『マジック持ってる?』

パカ!

スッ・・・

シュ!

パシッ!


「(よーし・・・後はこの探偵バッジで・・・)」

クラレット『Where can a marker pen pring us?(さあ・・・そのマジック1本でどうする気?)Show me your magic・・・(お手並み拝見させてもらうよ・・・)Sherry・・・(シェリー・・・)』



「ホラ、オマエら!このスキーウェアに着替えて床に座れ!このゴーグルと帽子も忘れるなよ!」

「少しの間オレ達の身代わりになって時間を稼いでもらうんだよ・・・解放された乗客のフリしてバスから降りて逃げる、オレ達の時間をな・・・心配しなくても、オマエらが犯人じゃないって事は他の乗客が後で証言してくれるさ・・・」

「もちろんちゃんと指示に従ってもらうために・・・人質を1人取らせてもらう・・・一番後ろのガムの女!オマエだ・・・」

コツコツ・・・

「いいか?トンネルを出たらスピードを上げて、後ろのサツの車を引き離してバスを止めるんだ!オレ達が降りたらガスが尽きるまで突っ走れ!この女の頭を吹っ飛ばしたくなかったらなぁ!!」


「(いや、ちがう・・・彼女は人質じゃない・・・ヤツらの仲間だわ!!思った通り・・・仲間3人でバスから降りた後、このスキー袋に入れた爆弾を爆破して乗客全員の口を封じる気ね?そう・・・ヤツらは本当に解放された人質になりきり警察に保護されて、自分達とは全然ちがう犯人像を3人で口をそろえて証言する気だわ・・・おそらく警察は犯人は2人組だと思っているだろうし、『解放される前に犯人と乗客がもめていた』とでも言えば、何かのアクシデントで爆弾が爆発し、犯人は乗客と共に爆死したと思わせられる・・・つまり、爆破後のバスの中から発見される伊出先生とカゼをひいたあの女性の遺体を、バスジャックの犯人2人だと錯覚させられるってワケだ!!スキーウェアを着せるのをトンネルの中にしたのは、バスの外から見せないためでしょうが、この暗闇はこっちにとっても好都合よ・・・)」

ピ、ピ、ピ、ピ・・・

歩美
「(え?)」

元太
「(あ・・・)」

光彦
「(探偵バッジ?)」

歩美・元太・光彦
「(あ、哀ちゃん!?)(は、灰原!?)(は、灰原さん!?)」


「(耳!耳!)」



「いい!今から私が言う通りに行動するのよ!大丈夫!車内は暗いし、ヤツらは計画の成功を確信して油断してる・・・バスがトンネルから出たその瞬間が勝負だぜ?」







「よし!スピードを上げろ!ヘタなマネすんなよ・・・オレ達の言う通りにやってりゃ助かるん・・・」


「よく言うわよ・・・どうせ殺しちゃうくせに・・・」

「な!?」


「だって、みんなに顔を見せたって事はそういう事でしょ?なんとかしないとみんな殺されちゃうよ・・・この爆弾で!!」

「こ、このガキ黙らせてやる!!」

「おいバカ!撃つなよ!!」

「ん?何だぁ?その黒い落書きは・・・?」


「早く!!!」

小高
「(STOP!?)」

ガッ!!

キキキキーッ・・・

「おわっ!!」

歩美
「おじさんこっち!!」

元太
「離すなよ光彦!!」

光彦
「わかってます!!」

キキキキーッ・・・

キッ!!

ドッ!ドッ!

タッ!

「この・・・」

プス!

ドッ!


「伊出先生!その女の人の両腕を捕まえて!!その人がつけてる時計は、爆弾の起爆装置よ!!」

「ガ、ガキがなめたマネを・・・」

ドッ!!

ザッ!

ユーリ
「オー、ごめんなさーい!急ブレーキでバランスが・・・」

「ふ、ふざけるな!!」

ガキガキ・・・

「あ、あれ?引き金が・・・」

ユーリ
「バカだね・・・トカレフは撃鉄を軽く起こして中間で止めると、安全装置がかかるんだよ?これくらいジャックする前に勉強しておきなさい・・・」

「な、何なんだ?何者なんだ、アンタ!?」

ユーリ
「シーッ・・・It's a big secret,I'm sorry,I can't tell you・・・(秘密だよ秘密、残念だけど教えられないよ・・・)A secret makes a man man・・・(男は秘密を着飾ってカッコよくなるんだから・・・)オー、降参ですね〜!!」

千春
「あ、ああ・・・逃げなきゃ、早く逃げなきゃ・・・」

伊出
「え?」

千春
「今の急ブレーキで時計をぶつけて、起爆装置が動き出しちゃったのよ!!爆発まで、あと30秒もないわよ!!」


「な、」

平次
「何やとぉ!?」





高木
「バスは急停止した模様!警部、突入しますか?」

目暮
「いや、応援が来るまで待て・・・」

ドワッ!!

高木
「あ、哀ちゃん!?どうしたの?」


「爆弾があと20秒足らずで爆発するのよ!!」

千葉
「ええっ!?」

高木
「ボクはトンネル側の車を止めるから、千葉は反対車線を!!あとの人は乗客をバスから遠ざけて!!」

千葉
「は、はい!!」

歩美
「あれ?コナン君は?」

光彦
「そういえば・・・」


「(ま、まさか・・・まさかあの子・・・)」





コナン
「(そう・・・これが最善策・・・この場は助かっても、事情聴取の時に否が応でもあの人と鉢合わせになる・・・このままボクが消えたら、ヤツらから見た組織とみんなとの接点は消滅する・・・わかってたのにね・・・幼児化した時から、ボクの居場所なんてどこにもない事はわかってたのに・・・バカだよね、ボク・・・バカだよね、お父さん・・・)」

ドン!!

バリン!!

コナン
「え?」

ダダダダダ・・・

ガッ!

コナン
「あ・・・」

バッ!!

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!

ザッ・・・

ゴオオオオ・・・

ガチッ!


「!」

佐藤
「あ、哀ちゃん?」


「この子、ケガしてるの!服部君やみんなと一緒に病院に連れてって!!」

佐藤
「え?」


「事情聴取は、私1人で受けるから!」

佐藤
「え、ええ・・・よいしょっと!」


「逃げちゃダメよ工藤君・・・あなたの運命なんだから・・・自分の運命から・・・逃げるんじゃないわよ・・・」

佐藤
「?」


「さぁ、早く病院に!!」


ファンファンファン・・・


ユーリ
「オー、クール・レディー!!拳銃でガラスを割って男の子を助け出すなんて、まるでジェームズ・ボンドでーす!」


「007は先生の方よ!犯人の足を引っかけて謝るフリして、トカレフの安全装置入れたんでしょ?」

ユーリ
「オー、イエッス!映画みたいにうまくできましたー!でもよくわかりましたねー!彼女がバスジャッカーの仲間だと・・・」


「風船よ・・・彼女は風船ガムをふくらませて、バックミラーを見ていた犯人達に不審な行動を取る乗客がいるのを教えてたのよ・・・風船は割れて口についたガムを取る手の左、右とその指の数で、不審な乗客の座席の位置までね・・・」

ユーリ
「じゃあ、どうして彼女の時計が起爆装置だとわかったんですかー?」


「あの人、1:00で止まったままの時計をしてたから、何となくね・・・」

ユーリ
「でもくやしいでーす!犯人のボスに逃げられちゃいました〜!」


「大丈夫よ!策もなしに、牢屋に入れてた悪い人を警察があんな簡単に逃がすわけないもの!きっとすぐに捕まるわ!」

高木
「乗客の皆さーん!事情聴取があるので車に乗ってくださーい!」


「あ、私達も行かなきゃ・・・」

ユーリ
「キズだらけですけど大丈夫ですかー?」


「平気平気!」

グッ!


「いつっ・・・」

伊出
「やっぱり!こんな大ケガしてるじゃないの!!メチャクチャだな君は・・・」


「あ、伊出先生・・・」

伊出
「事情聴取はちゃんと治療を受けてからよ?」


「あ、うん・・・」

玲子
「・・・」






光彦
「い、痛くないんですか?コナン君・・・」

歩美
「足からいっぱい血が出てるよ?」

コナン
「大丈夫だよ・・・これ、オレの血じゃないもの・・・」

歩美
「え?」

コナン
「(そう・・・これはボクをあの場から遠ざけるために、彼女がつけた彼女の血・・・どうやら、また君に助けられちゃったね・・・灰原さん・・・)」







高木
「早く乗ってくださーい!」



カチ・・・

玲子
「2月24日、不測の事態により追尾続行不能・・・ターゲットは現れず・・・後日、改めて調査を再開する・・・以上・・・」

カチッ。


さて、どうでしたか?謎の女とユーリの怪しい行動の謎を残しつつ、いよいよ次回で回想シーンの話は最後です。











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