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私は隣の田中です 作者:秋月 忍

小噺集

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沢渡くんは、見える人

本日 更新7本目(全8本)

『青の弾丸』

「沢渡くん、じゃあ、南条が観覧車に乗るところねー」
「はい」
 オレはそう言って、演技に入った。しかし……。
――あ、やっぱり。
 黒くどんよりとしたモノが、ぼんやりとそこにあった。
 何ごともないように、オレは観覧車に乗り込む。
 乗り込んだ椅子の上に、小さな鬼がカッとオレを睨みつけて座っていた。
――ああ、もう嫌や……。
 カメラにうつらないように、そっと九字を切りながら、オレはため息をついた。

『ガケ』

 前乗りしたオレは、今度の舞台になる『ガケ』を見に行く。
――やべえ。
 さすが、自殺の名所だけあって、たくさんイヤーなものが浮かんでいた。
 手に負えない。
「もしもし、如月さん? あ、オレっす。あのですねー」
 オレは、防魔調査室の知人に電話を掛ける。撮影までに、払ってもらえるといいなあ、と思って、宿に入る……もう一度、如月さんに電話するハメになった。

 『監督さんのインスピレーション』

「沢渡くん、こんどの『弾丸』のロケ、○○洞窟ね」
「え? そんなシーン、脚本にありましたっけ?」
 オレは渡された台本をぺらぺらとめくる。
「いやー、ちょっと、下見に行ったついでに観光したら、ピーンときたんだよね」
 監督は嬉しそうにそう言った。
 ちなみに、この監督のピーン。とっても嫌な予感がする。

 そして。

 洞窟に入ったオレは、また、すぐに如月さんに電話した。
次回更新23時
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