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短編

追う人

作者:桃兎
愛しい彼女がいた
視察で出会った、笑顔が素敵で一瞬で恋におちた

誰からも愛されない。興味も惹かれない
だから平民を自分付きの侍女にしたって気がつかれない

俺は彼女を愛した
彼女は俺を愛した


だから抱いた

いっそ子供でもできたら、どこかの貴族に養子にしてもらい正妃になっていつまでも一緒だと信じていた


王や王妃を説得するのは骨が折れた
見合いを勧められたり、無理だと思えるような仕事だって率先してやった

王たちが認めてくれたのは少し時間がかかったが彼女と一緒に居られる権利をもぎ取った

すると彼女は消えて居た
王たちはホラ見たことか、と言って居たが、そんなことはどうでも良い


彼女がいない


それだけはたしかだ
王たちも知らないだろう
俺は本来ワガママなんだ

彼女を手に入れると言ったら絶対だ


数ヶ月、俺は王宮の中枢にいた

王も王太子も俺の仕事ぶりに驚いて居た
長期休暇貰うための仕事だ



王も王太子も文句のもの字も言えないほどの仕事はもうした

続きは彼女と結婚してからだ。と言えば大量の見合いの話は流れた
彼女との時間を削りたくなかったから本気で仕事をしてなかったが、彼女を得られないなら意味はない


その知らせはすぐに来ていた
田舎暮らしをしている
妊娠している

連れ戻すなどバカを言っている奴もいたがそれは俺の仕事だ




田舎の空気は澄んでいた
教えてもらった家に迎うと
微笑みながら少し大きくなったお腹をさすっていた


もっと早く来れていたら
早く会いたい

焦る気持ちと自分への苛立ちでどうにかなりそうだ

彼女の前に立つと影が現れ、ゆっくりと顔を上げた

ああ、彼女だ
体が震える
一歩前にでる瞬間彼女は部屋に逃げて言った

何が起きたのか、一瞬わからず
ボーゼンとしてしまった
我に帰ったのはどのくらいたったか、焦って彼女の元に向かった

コンコンとノックをしても返事がない

もう彼女は…
暗い感情が渦巻いて涙がこぼれそうだ

ゆっくりと扉が開いて伺うような目で見て来た
思わず抱きしめた
「心配、したんだぞ」
その言葉に彼女が涙こぼれ落ちた

「産みたいの、あなたの子を」
不安そうにしている
産むなと言われると思っていたのか、それで…納得したところで心配を取り除かねば通った
「産んでくれ」
「いいの?私はこの子とあなたを望んでいいの?」
「当たり前だろ」

その言葉と一緒に抱きしめる手が強くした

「愛してる」

その時の彼女の笑顔は幸せいっぱいでこちらまで笑顔になった

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