あたたかい日差し。
『ぽかぽか…』
公園のベンチで日光浴。
ボクの頬を通り過ぎる風が心地よい。
砂場で遊ぶ子供達。
ブランコで『立ちコギ競争』をしてる子もいる。シーソーでギッタンバッタンしている子も…。
『ボクと同じ歳くらいかな』
ベンチでそんな事を考えていた。
『ネェ見て!あの子可愛い!』
ジャングルジムで遊ぶ二組の親子。その母親達がボクを指差した。
『なんだよ…』
よく可愛いとは言われるけど、ボクはいちお男なんだ。しかも指差すなよ…。
宝石の様なキレイな目。くりくりしていて大きい。それに白い肌。
『よく女と間違えられるけど…』
母親達が近くにきた。
『一緒に遊ばない?』
誘われた。
『なんでボクが一緒に?』
正直うっとおしい。
『おいでよ!』
質問に答えろよ。
そして腕を掴まれた。
『離せよ!ボクに触るな!』
ボクの大きな声に驚き、母親達はジャングルジムに戻った。
『かわいくない!』
『ほんとね!』
そう捨て台詞を残して。
『可愛くなくてけっこう…』
人の数も増えてきたし、場所を変えようかな。
のんびりしたい。
ボクはベンチを軽やかに離れた。
歩き出したボクに、子供が手を振る。
『バイバイー。ネコさん』
そうボクは『白猫』…。
日の当たる心地よい場所を求めて…今日も旅をする…。
『にゃあ〜』
END |