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Don't cry,baby
作:Maria



baby1...新入り


あなたはこんなにたくさんの中からこんな私を見つけだしてくれたから。


そしてこんな私の全部を受け止めて愛してくれた大切な人だから。



だからたとえあなたが1人になったとしても、壊れてしまいそうになっても私はあなたの全てを愛し続けていくよ。






大好きだよ。



私と智弥(ともや)は4年前出会ったんだ。
私の家は大工さん。
そんな家に新入りとして智弥は入ってきたんだ。



初めて智弥と会った時は私はまだ高校1年生だった。
第一印象は優しそうな人だなぁって思う程度だったんだよ。





「娘の(もえ)だ。智弥の4つ下くらいかな?まぁ仲良くしてやってよ」





この時智弥は19歳だった。
私の家にはよく仕事終わりにみんながご飯を食べに来ていた。
智弥もよく食べに来ていたけれど特にこれといって話すこともなかったよね。



それから時間はたくさん過ぎていって私ももう大学生になって初めて会った時の智弥と同じ年齢になった。



「萌。今日智弥くんの誕生日なんだけど駅の所でケーキ買って来てよ」



今日あの人の誕生日なんだぁ。
確か4つ違いだから23歳になるのかな?



「23にもなってケーキってどうなのって感じじゃない?」



「田舎から出て来て一人暮らしなのよ。誕生日くらい祝ってあげたいじゃない」



「田舎って?東北とか?」






「岩手だったかな?」



岩手なんだ。
確かに智弥の話し方は少し特徴がある。
どこかの方言だとは思ってはいたけど岩手だったんだね。
智弥の話し方はとにかく優しいんだよね。
おっとりしているというか。
こっちまで癒されるというかさ。
きっとイライラしている時に智弥と話せば穏やかになれるだろうなぁみたいな。





「ありがとうございます!嬉しいっす!!」



智弥は本当にすごくすごく喜んでいた。
すごく優しい笑顔で何度も何度もありがとうってお礼を言っていた。



この日私は"ありがとう"という言葉がこれほどに温かい言葉なのだなと感じることが出来たんだよ。



「俺岩手帰ろうと思うんすよ」



その言葉を聞いた瞬間私から笑顔が消えたんだ。
智弥はいつも私の近くに居た。


それが当たり前だったからそんな智弥が私の前からいなくなるということがとっても怖いと思ったんだ。



「嫌だ…帰るなんて絶対に嫌!何でやめちゃうの!?」



気付いたら私の目から大粒の涙がこぼれていた。



「萌!お前何泣いてんだよ(笑)たかが一週間だろ〜里帰りだよ夏休みの!」



里帰り…
夏休み…?



何だ…。
良かった。
本当に良かった。



この時私は彼への想いに気付いた。
私は智弥のことが好きなんだなって。



「なんなら萌ちゃんも来ますか?岩手案内しますよ俺で良かったら」



「行って来れば?どうせ夏休み長いんだし智弥に連れてってもらえ」





「じゃあお母さんも行っちゃおうかな♪智弥くんの実家にも挨拶しておきたいと思ってたし」



こうして私たちは智弥の生まれた場所へ行くことになった。












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