ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  緋色の眼 作者:ジョン
もうエピローグまで書き終わりました。
明日の0時に最終話
明後日の0時にエピローグと予告みたいなモノ
いれるつもりです。


【第三部】十五話:誓い、果たされた時


(兄貴っ! 兄貴!)

(刹那お兄様! お気を確かに!)

 ───闇の中、どこからか俺を呼ぶ声が聞こえる。
 その声で我に帰り、俺は意識の中で覚醒した。
 
(瞬・・・彼方・・・)

(兄貴・・・気がついたか・・・)

(よかった・・・)

 姿が見えないが、弟達の気持ちが俺の意識に直接語りかけてくる。
 それを心地良いと感じつつも、俺は弟たちに言う。

(やっと──やっと、ここまでこれたな)

(おう・・・後はあいつらを殺せば、俺達の目指した世界が待ってるんだな)

(お兄様、僕も命を懸けて協力します)

 瞬と彼方は強く俺に語りかけた。
 もう体は無い、だけど俺達は俺が頑張る限り永遠に共に居られる事になった。
 俺達は、これからもこうして生きていく。
 ずっと──ずっと、俺達が作った新たなる世界でっ!


「負けるわけにはいかないんだよ・・・」

 そう呟き、刹那は周囲を見下ろす。
 砕けた壁、焼き焦げた床、そして最強の敵達を。
 自分の体が大きく、そしてグロテスクになった事にも刹那は動じない。
 それが自分が望んだ事、それが新たなる世界のための一歩。


(・・・ん?)

 そこで、刹那は初めて自分が囲まれている事に気づいた。
 刹那の周囲を囲うように、蒼威、正宗、時雨、罪歌、狂、命、神璽、由加が立っている。
 そして──

「暁闇炎帝・・・緋澄!」

「極点神舞・・・囚!」

 黒の炎と白みを帯びた風が舞い起こる。
 そして罪歌と狂の背後に白い風で出来た巨人と黒い炎の巨人が立ち上がった。
 風は炎を煽り、更に強くし、炎は風に熱を伝える。

「私達の人生と、一族の恨みを───」

「───ここで果たさせてもらうぞっ!」

 その言葉と同時に、黒と白の巨人が刹那へと襲い掛かる。
 風は刹那の体を切り裂き、炎は刹那の肉を焼く。
 ───轟音、刹那は大きく吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。
 周囲には肉の焦げる匂いと、血が周囲に飛び散る。




 ───瞬、もし俺達の世界を作れるようになったらどんなお前は世界にしたい?───

 ───あー・・・兎に角、俺らの敵がいない世界がいいな───




「・・・【回帰】」

 刹那の体が復元され始める。
 すると眼前に見えたのは───巨大な羽を広げた蒼威とその後ろに、立つ時雨の姿。

「いくぞ、時雨」

「了解、蒼威さん」

 数千発にも及ぶ銀色の羽が一挙に刹那に向かって放たれる。
 刹那はそれを一瞥すると、一言。

「【不可侵】」

 刹那の目の前にあらゆる攻撃を無効化する障壁が張られる。
 そして刹那が攻撃を仕掛ける言葉を紡ごうとした時だった。

「今だ!」

「はい」

 空間が歪曲し、不可侵の障壁が展開されている空間が潰された。
 高重力空間がそのまま障壁を潰し、縮めたのである。

「な・・・っ」

 数千発の羽が刹那の眼前に迫る。
 最後の足掻きに、左腕の万事残壊を振って何発かは砕いたがそれでも大量の羽が刹那を襲った。
 羽は威力が殺されることなく刹那へ突き刺さり、そのまま壁へと固定する。

「ガ・・・ァ・・・ッ・・・」


 ───彼方はどうだ?───

 ───そうですね・・・僕らが楽しく、平和になれればそれでいいです───


 途切れそうになる意識を必死に繋ぎとめる刹那。
 そして神璽と由加と正宗が武器を携え、自分に迫ってくるのが見えた。
 
(嫌だ・・・嫌だ・・・まだ・・・まだだっ!!)

 極限状態に陥った刹那の集中力が研ぎ澄まされる。
 過去、何回も戦ってきた全ての式神使い達の力を思い出す。

 ───言って置くが、俺は強いぞ?───

 その中で自分が始めて出会った、正に最強といえる男の式神を思い出した。

「【火之迦具土神】」

 膨大な熱量が周囲に満ちた。
 右手が熱い、燃え盛るほどに熱い──そして驟雨魔弾に代わり、燃え盛る剣が現れていた。
 その炎は、蒼威の羽を焼き尽くそうと周囲に広がる。

「チッ・・・気をつけろっ!」

 蒼威が手を上に上げ、大我の羽を自分の下へと集める。
 もはや、神璽、由加、正宗は近くまで迫っていた。
 それでも気にせずに、刹那は右腕の炎の剣を振るう。
 それが圧倒的な力を持つと知っていたから───。

「死ね」

 無慈悲に火之迦具土神を地面に叩き付ける。
 ───爆音。周囲一帯が文字通り火の海と化した。
 罪歌の黒炎を超える威力の炎が周囲一帯を蹂躙し、焼き尽くす。

(これで・・・全力じゃないんだから始末におえない・・・)
 
 今使った技はその男が軽く剣を抜いた時の技。
 本気を出した時には、これすらも軽く凌駕するような力だったと伝え聞いている。
 刹那は、自分が出した力の恐ろしさに少しの戦慄を覚えた。

「うっ・・・」

 体が異常な虚脱感に包まれた。
 どうやらダメージを受けすぎたのと、楽園の使いすぎなようである。
 このまま大技を使うとなると、マズイ・・・そう思い、刹那は火之迦具土神をしまう。
 すると炎の海が晴れ、さっきまでの光景が見えてきた。

「フン・・・」

 所々に障壁が見える点から天美命が何かしたのだろうと予測。
 そして神璽がゆっくりと立ち上がり、刹那を見た。

「・・・まだまだっ!」

 神璽が刹那を睨みながら怒鳴る。
 しかし、その足取りはおぼつかなく、やがて倒れた。

「お前らは最強の敵だった、しかしそれももう終わりだっ! 【森羅万象】」

 最大級の力をこめて刹那は怒鳴り、森羅万象を発動させようとする。
 ───その時だった。

「呼んだか?」

 前方の壁を突き破って、細かい何かが自分の体に突き刺さる。
 激痛と引き換えにそれが何なのかを刹那は悟った。

「水・・・・・神崎森羅かっ!」

 壁の穴が更に広がり、大量の水が室内に零れ落ちる。
 その穴には森羅と陸人が立っていた。

「俺も居るぜ!」

「フン・・・まぁいい・・・貴様らの仲間はほぼ全滅状態だ」

 すると陸人は下へ飛び降りると、倒れた蒼威達のそばへと歩く。
 そして高らかに笑いながら一言。

「ヌハハハハハハハッ! やっぱオレサマが居ないとただの噛ませ犬だねぇ・・・キ・ミ・タ・チ」

 ───ピクッ。
 倒れていた蒼威がゆっくりと起き上がり陸人を見た。

「誰が噛ませ犬だぁ・・・アホ陸人改めニワトリ」

「うぉっ!?・・・流石、元ヒッキー蒼威改め粘着オタク・・・しつこいねぇ」

「お互い様だろうが」

 森羅が飛び降りながら言う。
 そして三人は肩を並べると、刹那目掛けて走ろうとする。
 
「なぁ・・・蒼威、俺らも混ぜてくれっか?」

「私達も久しぶりにね。暴れたい心境なんですよ」

 突然声が響き、入り口から出てきたのは蒼二と遥緋。
 目が爛々と光り、かつて見た誰かを彷彿させる姿。
 言わなくても、蒼威達にはそれが誰なのかわかっていた。
 そして──息を吸い込み、言った。
 
「んじゃあ・・・行こうか、灼也、煉!」

「おう!」

「はい!」

 真名を呼ばれた灼也と悲煉は返事をすると走り出した。
 それに続き、三人も走る。
 陸人と森羅は、サイドに蒼威、灼也、煉が中央を走る。
 刹那は只ならぬ恐怖感を感じ、驟雨魔弾を撃った。

「いくぜぇ・・・爆轟!」
 
 陸人が両腕を振るう。
 乱射された弾は陸人によって全て爆砕された。
 吹き荒ぶ爆炎の中、陸人は笑う。
 楽しい、命がけの戦いなのに楽しい。
 
「陸人ぉ! 随分と強くなったじゃねーか!」

「灼也・・・お前、遥緋ちゃんの顔と声でそう言われても何かなぁ・・・」

 陸人がゲンナリしながら言うと、灼也はニヤリと笑った。
 
「お望みと在らば昔みたいに上半身裸で戦ってもいいぜ?」

「マジか! ってお前なぁ・・・」

 そう言うと灼也が自分の顔を突然殴った。
 どうやら遥緋が怒って、体のコントロールを奪い返し殴ったらしい。

「チクショー・・・今回の宿主は暴力的だぜ」

 ヒリヒリする頬を擦りながら灼也は愚痴る。
 そして刹那が言葉を紡いだ。
 その声には焦りの感じが含まれていた。

「炎帝!」

 辺り一帯に炎が犇く。
 すると森羅がスピードを上げて前に出た。
 大地を踏みしめ手を前方に突き出し唱える。

「水伯!」

 周囲の炎の上に水が降り注ぎ、炎を消しつくす。
 それを見た煉は、ヒュウと口笛を吹くと森羅を賞賛した。

「中々やりますね、あの時殺さなくて正解でしたよ」

「ハッ! 殺せなかったんだろ? お望みとあらば誠一先輩をまた呼んでやるぜ?」

「・・・アレはもういいです」

 凄まじく嫌そうな顔をする煉。
 森羅はその反応を見ると、笑いながら更に前へと進む。

「さて、誓いを果しますよ! 灼也っ!」

「おう、行くぜぇっ!」

 灼也と煉は同時に終式を使い加速した。
 由加を踏みしだき、猛烈な速さで二人は刹那へと迫る。

「負けない・・・俺達は・・・負けられない!」

 刹那の万事残壊が振るわれる。
 二人はそれを避けようと空中へ跳んだ。

「馬鹿め」

 驟雨魔弾が二人を狙い撃つ。
 銃弾が乱射され、弾丸が二人に迫り彼らの表情から余裕が消える。
 その時──

「やれやれ、俺に守られてどうするんだっての」

 灼也と煉の前に、大我が出現し壁を形成する。
 それと同時に二人の背中に大我の羽が現れ、二人は空中で制止する。
 
「悪いな、反省はしてないけど」

「信じてたんですよ」

 二人の減らず口を聞くと、蒼威は笑った。
 また会えた事が本当に嬉しい、心から嬉しい。

「んじゃ、決めるぞ!」

 蒼威の声と共に、森羅と陸人が遠距離から刹那に向かって攻撃を放つ。
 爆発と圧縮された水の斬撃と打撃、どちらも強力。
 蒼威は二人の羽を操る事に集中し、残りの周囲の大我は蒼威を守るための壁となっている。

(蒼二・・・行きますよ!)

(・・・・・・・おう)

 煉は上空へと舞い上がり、刹那を見据える。
 ───集中。修羅雪へと力が送り込まれ、周囲の空気が一変する。
 そして煉は一本の修羅雪を地面へと投げつけた。
 垂直に落とされた修羅雪は地面に突き刺さり、固定される。

「氷雨」

 煉の周囲に百本を超える氷柱が出現し刹那へと降り注ぐ。
 一直線に自分に向かってくる氷柱の雨を刹那は見据えると移動しようとして違和感に気づく。
 
「──下もか」

 地面に刺さった修羅雪を中心に更に大量の氷柱が刹那に迫る。
 地上と空中から同時攻撃をされた刹那は回避を諦めると煉に向かって巨大な口を開く。

「アアアアアアアアアアッ!」

 刹那の口から照射される闇色の光。
 そして刹那はそのまま両腕の万事残壊と驟雨魔弾を使い氷柱を破壊していく。
 しかし、全てを破壊する事はできずに。地面から突き出した氷柱と上空から降り注いだ氷柱が刹那に刺さる。
 
「─────っ!?」

 絶叫を上げ、刹那は地面へと倒れこむ。
 そして、それを見ると煉は全力で叫んだ。

「灼也、後は任せますよ!」

「おう」

 後ろで待機していた灼也が刹那を目掛けて走る。
 そして、空中へ飛び上がり刹那に向かって飛ぶと手をかざした。

(遥緋・・・お前はもうわかってるよな?)

(うん、色々考えたけどあの概念だと思う)

(そっか、じゃあ行くぜっ!)

(・・・うん!)

 意識を集中、そしてゆっくりと式神を発動させる。
 思い出すのはあの廃工場での、再生できなかった廃材。

「またその式神かぁっ!」

 刹那の腕の万事残壊が変化し、普通の腕へと戻った。
 そして腕を振るい灼也に向かって手をかざすと、輪廻転生を発動させた。
 触れ合う灼也と刹那の大きさの違う腕──。

「その力は、再生と分解じゃない・・・再生と破壊なんだよっ!」

 二つの輪廻転生の力がぶつかり合う。
 刹那の輪廻転生の純粋な破壊の力が灼也の体を蝕んでいく。
 
「違ぇよ・・・遥緋、言ってやれ!」

「なっ・・・!?」

 次の瞬間、灼也の輪廻転生の力が爆発的に増した。
 
(これは・・・破壊どころの騒ぎじゃないっ!) 

 自分を構成する体組織が破壊されていく感じ。
 楽園の力を使い、それを防ごうとするが全く効果は無く、次々と体が壊れていく。

「な・・・なんだ・・・その力はっ!」

 狼狽する刹那。
 すると灼也──遥緋は悲しそうに、ただ悲しそうに怒鳴った。

「私の、本当の力はっ!─────再生と、【死滅】!」 

 遥緋と灼也が死滅させると認識したのは刹那を取り巻く悪鬼の死骸。
 それを死滅させる事によって巨大な刹那の体がどんどんと崩れていく。
 やがて、全ての死体が死滅させられ刹那は元の大きさに戻った。
 そして、血を吐き痙攣している刹那を遥緋は黙ってみている。
 
「ふぅ・・・終わったようですね」

 佇む遥緋に煉が声をかける。
 遥緋は後ろを振り向くと、力のない笑いで言う。

「うん・・・あ、灼那──灼也に変わるね」

「どうも」

 一瞬遥緋がふら付きすぐに体勢を立て直す。
 そして力のない笑いが消え、爛々とした輝きの顔へとなる。

「一応、誓いは果したか?」

「そうですね、でもこれで終わりじゃない・・・私達はこのままでいいのでしょうか?」

「だよなぁ・・・蒼二と遥緋にも悪ぃしなぁ・・・」

 灼也と煉はゆっくりとこちらへ向かって歩いている蒼威達を見た。
 またこうして三人会えているのは奇跡としか言いようが無い。
 やっと素直に出てこれた、だけどそれは新たな業の始まりだと二人は理解している。

「灼也! 煉!」

 自分達を呼ぶ名が聞こえる。
 そして蒼威が灼也と煉の前に立った。

「何ていうか・・・久しぶり?」

「そうですね、そこの二人もお久しぶりです。 というかよくよく見ると随分と老けましたね」

 蒼威、陸人、森羅は自分達の体を見た。
 高校生だったころよりもは身長が伸び、今では髭も生えている。
 それでも心は全く変わっていないことを煉は感じ取っていた。

「ってか陸人、赤髪じゃないと・・・マジで誰だかわからねーぞ」

「俺の基準はそこかい!」

「森羅も金髪は止めたみたいですね」

「まぁ、俺はまっとうな公務員だからな・・・どっかの奴と違って」

「俺か!? 俺だって浅葱の家でこうやって手伝ってやってるじゃねーか!」

「婿養子が家のために労働するのは当然でしょう」

「あ、蒼威だってそうじゃねーか!」

「俺は婿養子じゃない、千島家の当主だ」

「クッ・・・灼也・・・助けてくれ!」

「無理だ、諦めろ。 ヒャハハハハ」

 積もる話はいっぱいあった。
 五人は楽しく、あの頃に戻ったかのように笑う。
 
「お、お仲間達が目覚めたみたいだぜ」

 灼也が言うと、遠くのほうで倒れていた正宗達が起き上がる。
 此処での形勢は不利だと悟った陸人は、豪快に歩きながら正宗達の方へ向かった。

「おいおい、ロリコン親子に秋月軍団とその他! おめーらが寝てる間に俺が全部倒しちまったぞ!」

 陸人が笑いながら言う。
 森羅はため息をつくと、陸人の方へ向かった、無論これから起こる非難の嵐を見守るために。
 そして、三人だけにしてやるために。
 
「なぁ・・・蒼威」

 陸人と森羅が居なくなると灼也が言う。
 
「何だ?」

「お前には、もう俺達は必要ないよな。未練がましく俺達は生き延びたけど、もういらないよな」

「そうですね、これ以上居ても・・・蒼二と遥緋もやりにくそうですし」

「お前ら・・・」

「今度こそ、お別れしようぜっ! もうお前は守るられる奴じゃない、蒼二と遥緋を守るべき存在なんだ」

「灼也・・・」

「約十年以上一緒に居ましたけど・・・貴方の子供らしく、いい子達ですよ」

「煉・・・」

 灼也と煉は笑う。
 蒼威は───笑えなかった。
 どうしていいかわからない、判断がつかない。一緒に居たい、でもそれはこの二人を更に縛る事になる。
 ずっと頼ってきた、二人が居たから自分の今がある。

(クソ・・・強くなったのに中身はガキのまんまかよ・・・)

 そして考えて、最後の最後まで考えて、蒼威は二人に告げた。

「・・・誓いは、果されたよ・・・今までずっと、ありがとう」

「はい!」

「おう!」

 そして蒼威は灼也と煉を抱きしめた。
 一緒に蒼二と遥緋も抱きしめ、蒼威はこっそりと泣く。
 この温もりが少しでも長く続くよう、そう願いながら。






 その頃、刹那は混沌とする意識の中を泳いでいた。
 何が現実で、何が空想かもわからない、記憶、妄想、それらが溢れ出し頭が割れそうなほどに痛い。
 その中で、刹那はとある言葉を思い出していた。

 ───此方はどうだ?───

 ───うーん・・・刹兄ぃや瞬兄ぃや彼方がいればそれでいい、後は何も望まないなー───

 ───何だよそれ! 今と全然変わらないじゃねーか───

 ───だからー今が一番幸せってことだよ───

 ───此方、この状況のどこが幸せなのだ?───

 ───兄ぃ達はわかってないねー これがどれほど幸せであるかって事が全くわかってないよー───

 ───敵に囲まれてるんだよ? しかも式神使い多数───

 ───ぜ、前言撤回ー!!───


 ───孤独じゃなかった。
 一人になってやっとわかった、自分がどれほど幸せだったのかを。
 そして思った、願わくばもう一度あの時へと戻りたいと──

「諦めきれるかよ・・・」

 天を見上げながら呟く刹那。
 右腕に握り締められたコアが強く握られる。
 そして──コアが怪しく輝きを放った。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。