ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  Magicians Circle 作者:ransu521
体育祭編
そろそろ最終競技か?
玉入れの後に待ちかまえている競技は、えっと……。

『さぁさぁやって参りました!当体育祭一の目玉競技、クラス対抗リレー!!』

……ついに俺の出番ってわけか。
リレーがこの位置に来るってことは、なんだかんだいってもうすぐで体育祭も終了することを意味している。
……長いようで短かったな、案外。

「瞬一~!ファイトだよ~!!」
「あ、ああ……善処はする」

葵の応援を耳に聞き、俺は順番を待つ。
ちなみにこの競技には、大和も参加していたりする。

「頑張ろうね、瞬一」
「ああ。錦を着て故郷に帰るとしようや!」

大和とそう誓いを立てた後で、

『ではここでルールを説明します』

実況によるルール説明が行われる。

『このクラス対抗リレーは、学年別に行われます。一年生・二年生・三年生の順番で行われ、各クラス8人編成の、男女混合のチームです。そして、玉入れの時は禁止されていた魔術の使用は、許可されます』

足強化などの魔術を使っても構わないってことか……。
……使うか使わないかは、その時に考えればいいってことで。

『1位のクラスには、その色に50ポイント加点されることになっていますので、頑張って走ってください!』

1位のクラスに50ポイントだと!?
他の競技は例え1位になったとしても、10ポイントもらえるかもらえないかの境目だったのに。
うわぁ……なんて太っ腹なんだ。

「さすがは最終競技なだけあるね」
「だな……その代わり、危険度もMAXだけどな」

何を隠そう、体育祭最終競技のクラス対抗リレーだ。
無事で済むはずがない。
最後だからと言ってはっちゃけるやつがいないわけではないからだ。
……そんなやつと同じグループで走りたくないな……。
まぁ、俺は第三走者と、少し微妙な位置にいるわけだが。

「しかし、大和がアンカーってのは頼もしいな」
「そうかな?僕的には瞬一がアンカーになった方がよかったかもしれないよ?」
「いいんだよ。俺、そこまでして目立ちたくないし。大体、アンカーって重役、俺には少しばかり荷が重いって」

アンカーで最後の追い抜き、もしくは逃げ切りが出来る程、俺の足は速くはないだろう。
だから、俺はこの位置に来て正解だったと思う。

『まずは一年生のリレーからです。一年生の選手のみなさん、準備をしてください!」

実況の言葉を聞いた一年生達が、自分達のコースに入る。
……ああ、今さらながら、なんだか緊張してきたな。
逃げ出しはしないけど……コケない程度には頑張ろう。
本気を出して、しかしその場でコケてしまったらなんの意味もないからな。

「……おい、そこのお前」
「……?」

誰かが呼ばれているな。
しかし、誰のことを呼んでいるのだろうか。

「お前だよお前!!」

ポン!と肩を叩かれる。
……え、俺?

「お前だな?クラス分け試験の時に、葵様を毒牙にかけようとした輩は?」
「毒牙にって……まずお前は誰だよ?それに、『葵様』ってのはなんだ?」

とりあえず聞きたいことが積み上がったので、それらの内から最も聞き出したかった二つの質問をする。

「俺の名前は柳瀬光輝。葵様とは、細川葵様のことだ!」
「…………………………はぁ」

聞いたところで、まったく聞き覚えがない上に、葵のことを『様』付けで呼ぶとは。
……柳瀬光輝という人物は何を考えているのだろうか?

「……とりあえず一つ分かった。あの日の殺気は、お前からのものだったのな」
「そうだ!!」

威張って言うことでもないだろう。

「このリレーでもしお前が負けたら、葵様に二度と近づくんじゃねえぞ!」
「はいはい……負ける気なんかさらさらねぇよ」
「俺だって負ける気ねぇよ!!……じゃあ、本番でまた会おう」

それだけを言うと、柳瀬は自分の所に戻っていく。
……なんだったんだ?アイツ。















+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。