北条に半ば連れてこられるような形で、俺達は地主神社にやってきた。
流石は京都……人がいっぱいいるぜ。
けど、何故か修学旅行生とかよりも、カップルの姿が目立つな。
……まさかとは思うけど、この神社って、
「ええそうよ。ここは縁結びの神社よ」
……北条、これを狙って来やがったな。
見れば、大和と神社を見比べて、うっとりしていやがるぜ。
やはり、大和との縁結びが目的か、コイツめ……。
「ふざけてやがるな。何で北条の縁結びの為に俺達まで来なくちゃならねえんだよ……行こうぜ、みんな」
呆れた俺は、他の場所に行く為に歩き出そうとした。
その時だった。
パシッと腕を掴まれる。
……誰の手だろうかと思い、確認するために後ろを振り向いたら……。
「まぁ待てよ、瞬一」
「……お前、まさかそっちの気があったのか?」
「ちげぇよ!?」
すまないな……晴信。
俺はお前の気持ちを分かってやれることは可能だが、受け入れることは出来ないんだよ。
「だからそれは誤解だ!俺じゃなくて、こういうのは一之瀬の方が興味あるんじゃねえか?」
「春香が?」
確かに、縁結び云々の話は春香とか葵の方が興味あるんだろうなぁ。
「お前ら、こういうのは興味あるのか?」
「……少しは興味があります」
「私も興味ある……かな?」
春香は割りと普通に答えて、葵は何故か顔を赤くしながら答える。
……赤くする必要は何処にあった?
「ハァ……鈍感だな」
「?」
晴信も呆れた様子で何言ってるんだ?
イマイチ理解に苦しいんだが……。
「それじゃあ、じゃんけんで勝った二人が行けばいいんじゃないかな?」
「じゃんけんか……そうして男同士になった時の虚しさと言ったら、この上ないぞ」
晴信・大和のどちらかとペアになるのは結構抵抗があるぞ。
神様の力云々の話の前に、男と縁結びなんて御免だぜ。
「男は男で、女は女でじゃんけんすればいいだろ」
「……それもそうだよな」
まぁ、当たり前の判断と言われてしまえばそこまでか。
縁結びなんだから、やっぱり男女のペアでやらないとな。
「それじゃあ、見えないように隠してじゃんけんね。男子はあっちを、女子はこっちを向いてじゃんけんよ」
背中合わせにしてじゃんけんをするってことだな。
「んじゃ……集まれ、晴信・大和」
「おう……」
男達が集まったのを確認して、
「それじゃあ行くぞ……」
「「「じゃんけんポイ!!」」」
そうして俺達の中からは……。
「お、俺?」
俺……パー。
大和・晴信……グー。
以上の結果により、俺の勝ちが決定した。
「女子の方は……決定したみたいだな」
じゃんけんをし終えたのがほとんど同時だったらしく、俺達が女子の方を見たら、女子もこっちを振り返っていた。
「んで、誰が勝ったんだ?」
「私だよ」
女子の方はは葵が勝ったのか……。
「くそっ!羨ましいぞこの野郎!」
「……そう妬むな。負けたお前が悪いだろ」
「……もしかして、瞬一が勝ったの?」
「……そのまさかだ」
俺がそう言うと、葵は顔を赤くして、春香は残念そうな顔を浮かべた。
悔しそうな顔をしている晴信の横では、大和が笑顔でこっちを見ていた。
……意味深な笑みを浮かべるのはやめろ。
「んじゃ……行くか」
「は、はひ!!」
『はひ』ってなんだよ……。
とりあえず葵の手を握り、上に続く階段を登る。
な、なんだか恥ずかしいな……周りの奴等が、俺達のことをじっと見ている気がするぞ。
「んで、ここでお参りをする……と」
「……///」
さっきから葵は顔を赤くしたまま、何の反応も示さないんだが。
今更ながら、恥ずかしくなったのか?
「恥ずかしいなら……やめるか?」
俺がそう尋ねると、葵は首をブンブンと横に振った。
……俺自身もかなり恥ずかしいんだよな、実は。
「んじゃ……やるか」
「……うん///」
やはり顔を赤くしたまま、葵はそう答えた。
さて……それでは済ませてしまうか。
その後、降りてきてから、笑顔の大和と、『( ̄∀ ̄)』という顔をしてる北条にジロジロと見られたのは、言うまでもない。
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