ハロウィンコンテスト 【二百文字小説】
「のう、河童」
「なんじゃ、小豆洗い?」
「噂で聞いたんじゃが、昨今人間の里では『はろうぃん』なるものがあるそうな」
「はろうぃん?」
「なんでも、人間たちが妖怪の格好を真似する祭りだそうだ」
「ほう」
「しかも一番似ていた者には褒美があるとか」
「なんと! では人間に紛れて我らが出れば、一番確実ではないか!」
「さすが河童、話が早い! では早速参ろう!」
結果は予選落ち。
小豆洗いに至っては、ただのおじさんと言われた。
最近の特殊メイクはホントすごいですよね。