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あいつは誰にも渡さない。
作:亜純 玲



第六部 『転校生』


(おいおい。マジかよ・・・。ウソだろ?なぁ・・・・蘭)

新一は呆然と蘭たちが去っていった廊下を見つめていた。
「あっちゃ〜・・・。毛利もよくフツーに言えるよな。」
「ああ、まったくだぜ。」
「工藤君かわいそう〜。」
「本当っ。あたし泣きたくなってきた・・。」

ザワめきの中からこんな声があちらこちらに聞こえてきた。
新一は我に返って聞こえないフリをしながら自分の席に座ろうとした。
席は・・・・蘭の後ろだ。
(蘭の隣は・・・・っと・・・・・・!?)
見ると蘭の隣の席には『黒羽快斗』とシールが貼られていた。
次から次へと色んな気持ちが込みあがってくる。

 ガラッ

後ろのドアから蘭と快斗が入ってきた。
相変わらず楽しそうに話している。
すると、

 ガラッ

前のドアが開いて担任の教師が入ってきた。
「よし、皆来てるな〜?今日は転校生が来たので紹介する。席につけー。」
「えっ?転校生、めっずらし!」
「女の子かな?男の子だと思う?」
「はやく見てみたい!」
「友達になれるかな〜?」
ザワザワと移動しながら皆、席についた。
「皆席についたな・・。それでは紹介する。入りなさい。」

 ガラッ

「うっわ、かわいい!!」
「美人〜〜〜っ!」
一瞬にして志保は注目の的となった。
だが、相変わらず志保は冷静で顔色一つ変えない。
(ハハハ・・相変わらずだぜ。志保)
新一は心の中で半分呆れ半分感心した顔をしながら思った。
「それじゃ、自己紹介・・。」
クラス全体がし・・んと静まりかえった。
「初めまして。宮野志保と言います。趣味は色々。特技は科学に関して何でもです。工藤君の隣の家にすんでいるのでこれからよろしく。」
し・・んと静まりかえる中志保は冷静に自己紹介をすませた。
「そんなら席は工藤の隣でいいか?」
「ええ、そのつもりだったから・・・。」
『えぇ〜〜〜〜〜〜〜ッ!?』
(ハハハ・・・・。)
驚きの発言にまたクラス全体が声を上げる。
しかし志保は澄ました顔で何事も無かったように呆れ返った新一の隣の席に座った。
「それじゃ、よろしく工藤君?」
「ハイハイ・・・。」

「志保さんよろしくね?」
「これからよろしく宮野さん。俺、黒羽快斗。呼び方はなんでもいいよ〜」
「あら、蘭さん・・・と、黒羽君?よろしくね。」
ウィンクを投げた快斗だが志保にあっさりとかわされた。

(ふぅ、これから大変そうに成りそうね・・工藤君。でもあなたにならできるわ・・。)
新一は目の前で仲良く話している蘭と快斗に睨みをぶつけていた。
それを横目で見ていた志保は大体見当がついたのだろう。
心の中で強く、そう思っていた。


#作者より#
こんにちは、亜純玲(アズミレイ)ですー^^
「あいつは誰にも渡さない。第六部『転校生』」を読んで頂きありがとうございます。
今回はかなり短かった・・です;
何故かと言うとこの回で一応一まとまりなので;;
次からどんどん変化していくのでお楽しみをw

これからも宜しくお願いします!
評価・感想・アドバイス等も宜しくお願いいたします^^











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