第十二部 『あいつは誰にも渡さない。』
「へぇ!?あんた新一君とくっついたんだぁ〜!」
昨日の夜、公園であった事を屋上で新一と蘭、園子、快斗、志保が話していた時、急に園子が大声を上げた。
「くっついたって・・・・ちょっと園子!」
蘭が赤面になりながら園子に言った。
「あら、やっぱり工藤君は蘭さんの事が諦められなかったのね。」
「うっせーよ。」
こっちも新一が赤面しながら志保に言っている。
「そうそう、俺が入る間なんてなかったーみたいな?まぁどっちにしろ俺はあいつだけどー・・。」
「え?やっぱりそうだったのね、蘭!」
「違うってばっ!」
「クスっ・・。」
志保は冷やかしあってる蘭達を見て微笑んでいた。
空は真っ青というほど真っ青で、そこに浮かんでいる雲が白くとても輝いて見える。
「何笑ってんだよ、宮野。」
新一がむすっと志保を睨みつけながら言った。
「別にー・・・。」
空を見上げながら志保は言った。
「お前、前より表情が柔らかくなったよな。明るくなったっつーか・・。」
志保の表情に気づいた新一が言った。
「・・そうね、園子達のおかげよ。」
にっこり笑って言った。
新一も笑っている。
「また、蘭さんを誰かに捕られたら・・・どうするの?」
するといきなり、新一に顔を向けながら志保は言った。
「・・・・バーロ、あいつは誰にも渡さねーよ。たとえ俺の命に関わったとしてもな。」
新一はからかわれている蘭のほうを見ながら言った。
すると、
「あ、そうそう。工藤ちゃん、しつこい男は嫌われるって・・・知ってた?!」
いきなり快斗が振り返って、新一に言った。
「・・・っ黒羽ぇ・・?お前、まじうざい。」
ピシッと新一の頭の血管が見えた気がする。
『プッ・・・アッハハハハハッ!!』
――・・・皆、笑った。
ここからが、僕等の一歩。
はじめのページ。
これから先に、なにがあるかわ分からない。けど、
この笑顔があれば・・・のり越えてゆける気がする。
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