表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/110

一回戦゛皿洗い゛

カッコいい(?)ことのんのターンがはじまります!

『メイド&執事コンテスト』に出場した勇者ことのん。

フリッフリのメイド服を着て、一つ目の種目、皿洗いをこなします。


「おお、ことのん早い早い!」


司会の人の声でギャラリーがわきます。

しかし皿洗いは厨房の仕事ではないのでしょうか。

釈然としない思いを抱えながらザッブザッブと洗っていると、ほかの参加者の様子も分かりました。

執事さんやメイドさんたちは慣れていますが、お嬢様はさすがに遅いです。

と言うよりも、すでに何枚かお皿を割っています。

金の巻き毛がふわふわ揺れて、顔に泡を跳ばしながらがんばっている姿はとても可愛らしいものです。

そして、ことのんはそうこうするうちに基準の皿五十枚、ティーセット二十組、調理器具一式を洗い終わりました。

もちろん包丁を研いでおく所まで完璧です。

審査員の神経質そうなお婆さんが返す返す見ていましたが、ことのんに負けるつもりはありません。

だって賞金10万ギメルが待っているんですもの。

みなさんお金は大事ですよ。


「っく…完璧です。勇者ことのん第一種目皿洗い、一抜けです。十五ポイントを差し上げます」


にこやかな営業スマイルの裏でことのんは一人静かに歓声を上げました。

まずは、一勝です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ