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想い  作者:  苺
穴に堕ちるのはどちらから?
7/11

GAME START!

私のお屋敷の管理人である執事は、身の周りの世話からお屋敷の雑務をこなす超多忙な彼。仕事での事だって分かりきっているけれど、それでも他の人へ笑顔を向けているのを見るとー私だけの物なのにーって思う時は多い。その優しさも、容姿も、性格も、甘い声も、白い肌をした綺麗な身体つきも。気になる人へと意識が変わっていくの。眠る前のいつものキス。私を第一に考えてくれる気遣いに、私の好みの味を熟知したスイーツ。私にはただ期待を募らせるだけの行為にしかならないけど、騙されないわ。そんなことして面白がってーお子様ですねーってからかわれるのは分かっているの。どんな言葉もスラスラ言えるんだから、きっと恋をした相手を操るなんて簡単な事なんだわ。快楽に堕とされたりなんてしないし、執事の思うままにもならない、誘惑に打ち勝たなきゃ。だから、貴方がその気なら、私も貴方を罠に堕とすわ。甘い美声も、口づけも、身体を這う指の動きも、お話も。全てで貴方が私を蠱惑するなら、私は密かに、静かに獲物を獲るわ。どちらが先に負けるのかしら?さあゲームスタートよ。

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